こんにちは、毛糸です。
私は最近、定期的に勉強会を開いて、自分のインプットとアウトプットの機会を確保しています。
参考:会計士×テクノロジー勉強会PyCPA
最近では勉強会が「コミュニティ」化しており、比較的多くの方に参加していただけるようになりました。
コミュニティ運営を充実したものにするため、こんな本を読んでいます。
この本では、コミュニティをマーケティングに活かす方法について述べられています。
その中で、コミュニティ・マーケティングを成功させるためには3つの「ファースト」が大切になってくるということを学びました。
今回はそんなコミュニティ・マーケティングの3つの「ファースト」について考えてみたいと思います。
アウトプット・ファースト
コミュニティは、その規模を大きくしながら成長し、メンバーに価値を提供します。
そのためには、コミュニティが継続して外部から人を集める仕組みが必要であり、それを実現するのが、メンバーによる発信です。
コミュニティメンバーが外部の人に対して、我々の取り組みはこんなに素晴らしい、我々が好きなこのサービスはこんなにイケている、と発信することで、コミュニティは大きくなっていきます。
メンバーの熱量が、コミュニティの外に伝わり、コミュニティを拡大させるのです。
そのためには、コミュニティメンバーに「発信」してもらう重要性を認識して貰う必要があります。
SNSで「今回の勉強会は楽しかった!」とつぶやいてもらうだけでもいいでしょう。
コミュニティの集まりが楽しく、それで満足してくれる人は多いですが、それだけではコミュニティは成長しません。
コミュニティ活動を「消費」するだけでは、コミュニティの発展にはつながらないのです。
コミュニティを創造的な場にするためには、各メンバーに発信者になって貰う必要があります。
コミュニティのリーダーは、メンバーに対してアウトプットをお願いする義務があります。
「発信してください、発信してくれると、運営者もセミナーの登壇者もとてもよろこびます」
と正直に伝えるのがいいでしょう。
前回の勉強会に関する発信をみんなの前で見せて、こんなに嬉しい発信があった、と報告するのもいい方法です。
発信を歓迎し、メンバーの発信に対するハードルを下げることで、コミュニティの健全な発展に繋がります。
コンテキスト・ファースト
コンテキストとは、文脈や背景のことです。
コミュニティ・マーケティングにおけるコンテキストとは、そのコミュニティが何に興味を持つ集団なのか、なぜ集まっているのかということです。
本書では「関心軸」という言葉で表現されています。
コミュニティメンバーの興味や、目指す方向がバラバラだと、メンバーの足並みは揃わず、コミュニティの方向性が定まりません。
人がたくさん集まってから、こうした方向性を修正するのは難しいので、コミュニティリーダーは当初から「こういう関心のある人のコミュニティです」とハッキリ伝えるのがいいでしょう。
私が運営している勉強会PyCPAは、探求の場であることをメンバーに伝えています。
勉強会の趣旨は最近共有するようにし始めたのですが、従来からメンバーが漠然と感じていた目的意識を吸い上げたものであったため、比較的受け入れられていると思います。
オフライン・ファースト
SNSが発達した現代において、オンラインのコミュニティ活動もかなりの発信力と熱量を持てるようになってきました。
しかし、コミュニティの方向を決め、コミュニティが走り出すための最初の熱量を与えるのは、オフラインの場が適していると本書では述べられています。
アウトプットファーストでも述べたような、メンバーへの発信の働きかけも、対面でこそより効果を発揮します。
SNS上でのお願いより、実際に会ってお願いするほうが、気持ちが伝わります。
事実、私が運営する勉強会でも、先日のセミナーで発信をお願いしたところ、過去最高の盛り上がりを見せました。
参考資料:第9回PyCPA勉強会(togetter)
コミュニティ・マーケティングは、人が人を呼ぶ仕組みです。
コミュニティでの発信がコミュニティの価値を高める良いサイクルを作り出せれば、コミュニティはどんどん拡大していくといいます。
オフラインの場を上手く使って、コミュニティの熱量を高めたいですね。
まとめ
コミュニティ・マーケティングを成功させる3つの「ファースト」について述べました。
アウトプットでコミュニティの価値を高め、
コンテキストを共有し方向付けして、
オフラインで結びつきを強くする。
これからのマーケティング手法として、意識していきたいですね。