Blackwel=Marschak=Miyasawaの情報・意思決定理論

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この記事では,ブラックウェル,マーシャク,宮沢らの情報と意思決定の理論に関する文献を紹介します。

宮沢先生は『情報・決定理論序説』のなかで,情報と情報に基づく意思決定を数学的に表し,情報の比較を行うフレームワークを提示しています。


意思決定を前提とする情報の価値に関する研究において,Blackwell (1953)[リンク]が記念碑的論文です。

Marschak and Miyasawa (1968)[リンク]はそれを更に発展させ,意思決定問題と情報構造に関する多くの命題を導いています。

これら論文は会計研究においても度々引用され,会計は企業の状態に関する情報を与えてくれるシグナルをもたらすという考え方の基礎となっています。クリステンセン,デムスキ『会計情報の理論 情報内容パースペクティブ』はそうした考え方を解説しています。


日本の会計研究においても石塚『意思決定の財務情報分析』のようなテキストに,会計の情報・意思決定理論的なアプローチが解説されていますが,最近の書籍でこうしたアプローチを中心に解説したものは,まだ見つけられていません。


Blackwell, Marschak, Miyasawaの定理に直接触れられているわけではありませんが,意思決定論に関する基本的な内容とPythonによる分析例の解説は,こちらのテキストが詳しく,おすすめです。


成書のほかにも,Google検索で関連ワードを調べると,例えば以下のような文献にアクセス可能です。

吉川「チームの理論における情報システムについて」一橋研究第30号[PDFリンク

浅沼「情報の経済分析について – J. Marschakの接近を中心に -(田杉競教授記念號)」經濟論叢 (1971), 108(5): 374-395[リンク

山下「企業価値評価とセグメント情報開示」[PDFリンク

鈴木「会計制度の実際と理論」Reitaku International Journal of Economic Studies Vol.18, No.2, September 2010[PDFリンク

辻「会計システムの選択に関する理論的考察」[PDFリンク

梅室, 岩崎, 圓川「間接業務における情報の有効性分類と業務パフォーマンスとの関係」人間工学 34 巻 (1998) 1 号[リンク

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