こんにちは、毛糸です。
「長期投資は安全」というイメージを抱いていませんか?
全国銀行協会のサイト(リンク)でも、長期投資の安全性に関して以下のように書いてあります。
一時的に価格が下がっても、長い目で見れば価格が上がることもあるため、長く保有すればするほど、リスクを軽減する効果があるといわれています。
しかし、この主張は極めて誤解しやすいもので、実際にはむしろ、投資収益のリスクは長期になればなるほど大きくなります。
本記事では「投資シミュレーションプログラム」を用いて、長期投資がリスクを高めることを証明します。
参考記事:>>「投資シミュレーションプログラム」サマリー
目次
投資の「リスク」の定義
投資におけるリスクとは、投資収益の期待値からのブレを指すのが一般的です。
もう少し踏み込んで言えば、そのブレを測る尺度が、標準偏差や分散という統計量です。
投資において「リスクが高い」とは、将来の(額もしくは率ベースの)投資収益の標準偏差が高い、ということを意味します。
この意味において、投資が長期になればなるほど、リスクは高くなります。
つまり、他の条件を一定とすれば、短期と長期の投資収益は、後者のほうが高い標準偏差を持つということです。
本記事ではこのことを「投資シミュレーションプログラム」を用いて示します。
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投資シミュレーションプログラム
「投資シミュレーションプログラム」は、確率論に基づくモンテカルロ・シミュレーションという手法を用いて、投資収益の将来予測をするプログラムです。
参考記事:>>「投資シミュレーションプログラム」サマリー
モンテカルロ・シミュレーションとは、コンピュータによって乱数を発生させ、将来を確率的にシミュレートし、大数の法則によって将来の期待値を算定する手法です。
「投資シミュレーションプログラム」を使えば、投資の期待リターンとリスクと投資期間を入力することで、将来の資産額を計算することが出来ます。
長期投資でリスクは低減されない
今回行うシミュレーションは、投資対象をFXとした場合(期待リターン0%、リスク10%と仮定)と、インデックス投信に分散投資した場合(期待リターン4.57%、リスク12.8%)の2つのケースについて、1年・10年・30年の各投資期間で、将来時点で確定する投資収益の期待値とリスクを計算してみます。
インデックス投信に分散投資、といってもアセット・アロケーションは無限にありますが、ここでは日本の年金運用の基本ポートフォリオと同じ資産配分で行うものと仮定します。
シミュレーション結果は以下のとおりです。
FX(期待リターン0%、リスク10%)に投資した場合
1年後
- リターンの期待値は0%
- リスク(標準偏差)は10%
- シャープレシオは0
- 1年あたりの平均リターンは0%
10年後
- リターンの期待値は0%
- リスク(標準偏差)は32%
- シャープレシオは0
- 1年あたりの平均リターンは0%
30年後
- リターンの期待値は1%
- リスク(標準偏差)は61%
- シャープレシオは0.02
- 1年あたりの平均リターンは0%
インデックスに分散投資(期待リターン4.57%、リスク12.8%)した場合
1年後
- リターンの期待値は5%
- リスク(標準偏差)は12%
- シャープレシオは0.4
- 1年あたりの平均リターンは5%
10年後
- リターンの期待値は56%
- リスク(標準偏差)は63%
- シャープレシオは0.8
- 1年あたりの平均リターンは5%
30年後
- リターンの期待値は286%
- リスク(標準偏差)は298%
- シャープレシオは1
- 1年あたりの平均リターンは5%
#FX #投資年数(自由入力) Year<-1 #シミュレーション回数(自由入力、多いほど正確だが時間がかかる) sample<-10000 #シミュレーション数値を格納する行列 A<-matrix(0,sample,Year+1) #初期投資額を入力(自由入力) initial<-100 #シミュレーション数値に初期投資額を入力 A[,1]<-initial #期待リターン(期待収益率μ、自由入力) mu<-0/100 #リスク(標準偏差σ、自由入力) sigma<-10/100 #シミュレーション開始 set.seed(123) #sampleの計算は明示せずベクトル化 for ( t in 1:Year){ #今年の資産額=前年の資産額*(1+収益率) A[,t+1]<-A[,t]*(1+rnorm(sample,mu,sigma)) } #シミュレーション結果の期待値を表示 paste(Year,"年後の資産額の平均は",mean(A[,Year+1]),"万円") paste(Year,"年後の累積リターンの平均は",(mean(A[,Year+1])/initial-1)*100,"%") paste(Year,"年後の累積リターンの標準偏差は",sd(A[,Year+1])/initial*100,"%") paste(Year,"年間の1年あたり 平均収益率は",((mean(A[,Year+1])/initial)^(1/Year)-1)*100,"%")
#インデックス #投資年数(自由入力) Year<-1 #シミュレーション回数(自由入力、多いほど正確だが時間がかかる) sample<-10000 #シミュレーション数値を格納する行列 A<-matrix(0,sample,Year+1) #初期投資額を入力(自由入力) initial<-100 #シミュレーション数値に初期投資額を入力 A[,1]<-initial #期待リターン(期待収益率μ、自由入力) mu<-4.57/100 #リスク(標準偏差σ、自由入力) sigma<-12.8/100 #シミュレーション開始 set.seed(123) #sampleの計算は明示せずベクトル化 for ( t in 1:Year){ #今年の資産額=前年の資産額*(1+収益率) A[,t+1]<-A[,t]*(1+rnorm(sample,mu,sigma)) } #シミュレーション結果の期待値を表示 paste(Year,"年後の資産額の平均は",mean(A[,Year+1]),"万円") paste(Year,"年後の累積リターンの平均は",(mean(A[,Year+1])/initial-1)*100,"%") paste(Year,"年後の累積リターンの標準偏差は",sd(A[,Year+1])/initial*100,"%") paste(Year,"年間の1年あたり 平均収益率は",((mean(A[,Year+1])/initial)^(1/Year)-1)*100,"%")
考察
まとめ
(function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;
b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript
||c.scripts[c.scripts.length-2];(b[a].q=b[a].q||[]).push(arguments)};
c.getElementById(a)||(d=c.createElement(f),d.src=g,
d.id=a,e=c.getElementsByTagName(“body”)[0],e.appendChild(d))})
(window,document,”script”,”//dn.msmstatic.com/site/cardlink/bundle.js”,”msmaflink”);
msmaflink({“n”:”[参考文献]ファイナンスのためのRプログラミング証券投資理論の実践に向けて”,”b”:””,”t”:””,”d”:”https://images-fe.ssl-images-amazon.com”,”c_p”:””,”p”:[“/images/I/41UrHrQ9vlL.jpg”],”u”:{“u”:”https://www.amazon.co.jp/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AER%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0-%E2%80%95%E8%A8%BC%E5%88%B8%E6%8A%95%E8%B3%87%E7%90%86%E8%AB%96%E3%81%AE%E5%AE%9F%E8%B7%B5%E3%81%AB%E5%90%91%E3%81%91%E3%81%A6%E2%80%95-%E5%A4%A7%E5%B4%8E-%E7%A7%80%E4%B8%80/dp/4320110447″,”t”:”amazon”,”r_v”:””},”aid”:{“amazon”:”1251300″,”rakuten”:”1249750″,”yahoo”:”1251299″},”eid”:”GI2A5″});