マネジメント・コントロールとはなにか

この記事はマネジメント・コントロールの定義について述べています。

参考文献を挙げながら，マネジメント・コントロールが具体的にどういったプロセスなのかを提示します。

マネジメント・コントロールとは， 組織が目的を達成するのに必要な資源を，経営管理者が効果的・能率的に利用できるようにするためのプロセスを言います。

この定義は，以下のテキストにおいて，アンソニーのテキストを引用する形で明確に述べられています。

マネジメント・コントロールはPDCAサイクルと関連付けて語られる場合もあります。すなわち，経営管理者が組織の目的と整合的な計画をたて（Plan），それを実施し（Do），達成状況を評価（Check）して，必要な是正行動を起こす（Act）という一連のサイクルが，マネジメント・・コントロールの具体的な手順として語られます。

マネジメント・コントロールの手順をより具体的に示したのが以下です。

1. 経営戦略を策定する
2. 戦略と整合的な中期経営計画を策定する
3. 中期経営計画達成のため，短期経営計画や予算を策定する
4. これら計画や予算を行動指針として伝達する
5. 一定期間ごとに実績と比較する
6. 必要に応じてマネジメントの介入を行う

マネジメント・コントロールの仕組みを，マネジメント・コントロール・システム（MCS）といいます。

PDCAサイクルとしてのマネジメント・・コントロールの考え方や，実際の業績管理への適用については，以下のテキストの第5.6章に詳しい記載があります。