アウトプットの「型」を決めておくと、アウトプットのハードルが下がります。
本記事では、私が知人から伝授された、アウトプットの「型」を決めることの効用について述べます。
目次
何が課題か:アウトプットのハードルが高い
継続的にアウトプットを行うのは難しいです。
自分が興味を持ったことについて調べたり、本を読んだりするなど、インプットをするのは比較的かんたんですが、それを発信につなげるとなるとハードルは上がります。
誰かの役に立てるようなアウトプットをしたいとなるとなおさらです。
どう解決するか:アウトプットの「型」を決めておく
アウトプットのハードルが高いという課題について知人の経営者や会計士らに相談したところ、
アウトプットの型、テンプレート、枠組みを決めておくと役に立つ
というアドバイスをもらいました。
アウトプットをゼロから組み立てるのは大変です。そこであらかじめアウトプットの型を決めておき、そこにアイデアを当てはめていくことで、アウトプットを形作ります。
こうすることで、アウトプットをゼロから作り上げる辛さから開放され、アウトプットのハードルが下がります。
アウトプットのハードルが下がれば、習慣化もしやすくなり、徐々にアウトプットの質も高まるでしょう。
また、アウトプットの型が決まっていると、インプットの際にも何に注目したらよいかが決めやすくなるというメリットがあります。
何に応用できるか:ブログ、リサーチ、アイデアメモ
ブログで書評を書くときなど、型を決めておくと記事の作成が楽になります。なぜその本を手にとったのか、その本を読んで何を解決したかったのか、それを読んで自分はどう考えたのか、といった事項をあらかじめ決めておくことで、書評を書きやすくなります。
また、各種のリサーチ(調査研究)にも応用できそうです。目的はなにか、既存研究の課題はなにか、それらをどう解決したか、という枠組みを決めておけば、リサーチの方向性を見失わずに済みます。
さらに、日々のアイデアメモにも、型を作っておくとご利益があります。アウトプットの型が決まっているということは、アイデアが生まれたときに何を検討したらよいのかが明確になるということです。アウトプットの型をイメージして、必要なパーツを見つけるようにしてアイデアを整理すると、アウトプットに直結するアイデアメモが得られます。
関連すること:守破離、品質確保、簿記会計
守破離という言葉があります。型を守り、型を破り、型を離れて己の道を行くということです。型を重んじるという考え方は古来よりあったように思えます。今回認識した「アウトプットのハードルを下げる」という効用こと以外にも、いいことがあるのかもしれません。
型を持つということは、ビジネスにも役立ちます。マニュアルは一種の型と言っていいでしょう。これを守れば誰でもある程度の品質で業務を遂行できます。品質確保の意味でも型は重要な意味を持ちます。
会計における複式簿記も一種の型です。決められた規則によって現実に起こった世界を切り取り、それを仕訳や財務諸表で表現するのが会計です。複式簿記という社会的に共有された型を持っているからこそ、私たちは会計を理解できます。
会計の目的は、企業の活動を一定の「型」に当てはめ内外に伝達することです。
なので、会計人材は企業がどんな活動(ビジネス)をしているかを理解せねばならないし、簿記という「型」を学ぶ必要があるし、情報の収集と伝達に関連するIT技術を知っておかなくてはならない。
— 毛糸@博士課程 (@keito_oz) February 11, 2021
まとめ
アウトプットのハードルを下げるために、事前に型を決めておくことが役立つと学びました。
型を決め、それに合うように材料を選ぶことで、アウトプットが簡単に得られるようになります。
この記事は以下の型を決め、それに従いました。
- 何が課題か
- どう解決するか
- 何に応用できるか
- 関連すること
人から聞いた日常のTipsや役立ち情報は、この型を用いてアウトプットにしたいと思います。