ビットコインはバブルである

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ビットコインが話題になっています

現在、1BTC(ビットコイン)の価格は156万円ほどです。私がビットコインに興味を持ち始めた2017年3月ころは1BTC13万円ほどでしたから、この9ヶ月で10倍以上になっています。
ビットコインを始めとする仮想通貨の価格は、何度か調整を経つつも、右肩上がりの急成長を見せています。

Twitterではビットコイン価格とチューリップ・バブルやITバブルを比較して見せるグラフが注目を集めました。

ビットコインは従来の金融資産とは違うのか

投機対象として熱狂の渦を巻き起こしているビットコインですが、その性質は株や債券といった金融資産とは、大きく性質を異にします。

そもそも「資産」という言葉には経済学的に明確な意味があります。それは、
現時点で契約を結び、将来時点で財を受け渡しする契約
です。
ここでいう財は、モノやサービスのほか、キャッシュ・フローも含むものと考えます。資産の価格は、この将来財やキャッシュ・フローを今の価値に換算したらいくらになるか、という観点で決まります。

ビットコインはバブルなのか

ビットコインの価値の源泉はキャッシュ・フローではなく、明日には今日より値上がりするだろうという「期待」であると考えることが出来ます。

この「期待」を価値の源泉とする資産は、標準的な経済学の枠組みの中で起こりうるバブルという意味で、合理的バブルと呼ばれます。

合理的バブルは欲しいと思うプレーヤーが多ければ、際限なく価格を上昇させます。

しかし、キャッシュ・フローの裏付けのない資産を(持っていても誰も保証してくれない資産を)大金をはたいて買うことに疑問を抱き始めると、バブルははじけます。いつそれが訪れるかはわかりません。しかし、いつか必ずはじけます。

まとめと経済学的補足

終わりに 

ビットコインを標準的な経済学のフレームワークで考えると、これはバブルであると考えられます

しかし、バブルがいつはじけるか、はじけた後いくらになるかは、誰にもわかりません。

ビットコインが革新的技術の産物であることは否定しようもありませんが、これを投機対象とするには、相応の覚悟が必要です。

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