条件付確率と会計士受験生100人の村

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条件付確率の考え方を身につけましょう

こんな例を考えてみましょう。

袋の中に白い球と黒い球が3つずつ、計6つ入っている。
白い球には、Aと書かれた球が1つ、Bと書かれた球が2つある。
黒い球には、Aと書かれた2球がつ、Bと書かれた球が1つある。
この袋の中から球を一つ取り出そうとしたとき、白い球であるのが見えた。
この球に書かれている文字がAである確率はいくらか。 

袋の中には6つの球があり、そのうちAと書かれているのは3つなので、一つ取り出したときにAと書かれている確率は3/6=1/2です。

しかし、取り出した球が白であることが分かったならば、結論はどう変わるでしょうか。

 白い球3つあり、そのうちAと書かれているのは1つだけなので、確率は1/3です。

このように、「白い球である」という条件が与えられたとき、Aと書かれた球を取り出す確率は変わります。
このような考え方を「条件付確率」といいます。

会計士受験生100人の村

この村を例に、条件付確率の考え方を実践してみましょう。

会計士受験と条件付確率

まず、条件付でない「公認会計士になる確率」を考えてみます。会計士受験生100人の村で見たように、公認会計士になれるのは100人中2人です。

同様に、短答式試験(会計士1次試験)に受かる確率と論文式試験(会計士2次試験)に受かる確率も考えてみましょう。それぞれ、100人中10人、100人中3人です。

ここで、条件付確率の考え方をとるとどうなるでしょうか。

※「3人に2人受かる」の誤りです。

このように、条件付確率とそうでない確率は大きく異なるものであることがわかります。

条件付確率を組み合わせて、条件付きでない確率を計算することも可能です。

条件付確率のからくりを疑いましょう

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