「投資しなきゃ……」焦るなキケン!

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こんにちは、毛糸です。

先日、金融庁から「老後までに2,000万必要」とも読める報告書が公開され、多くの国民が投資に意識を向けています。

【参考記事】
【年金は頼れない?】「老後までに2,000万」報告書を読んだあとに私たちが取るべき行動

 
投資は正しく理解し実行すれば、資産を効率的に増やす可能性のある、魅力的な機会であり、金融理論においても「合理的な経済主体は投資を行うべき」という結論が数学的に導かれています。
 
しかしながらこの「正しく理解」というのが、実はとてもハードルの高いもののようです。

 

何に投資すべきなのか、どう勉強したら良いのか

まず、何をどう勉強し理解したら良いのかわかりません。

投資と一口に言っても、資金を投下する対象は星の数ほどあります。
 
日本の上場株式だけでも3,000社をゆうに超えますし、証券のおまとめ商品である投資信託も毎月のように新規の銘柄が生まれています。
この中から自分が儲かると思った株を好きに選んでいいよ、と言われたところで、そんな銘柄わかるわけもなく、途方に暮れてしまいます。 

私がおすすめするのは、まずFP(ファイナンシャル・プランナー)の勉強をしてみることです。

FPは家計の財産や資産運用など、お金に関する総合的なコンサルティングを行う専門職です。

そんなFPを名乗るための資格として、国家資格であるファイナンシャル・プランニング技能士がありますが、その勉強のなかで、日常に潜む多くのお金の問題と向き合うことができます。

投資においてはリテラシー(判断能力)が重要であると言われますが、資格勉強はその分野の知識を体系的にインプットするのに適した教材を使うため、マネーリテラシーを高めるためにFP資格を目指すのはとても良い方法です。

【参考記事】
体系的インプットのための資格受験はおすすめです

分散投資を常に心がける

投資は、不確定な将来にお金を託す「リスク」のある行為です。
 
ここでいうリスクとは、将来うまくいくか、下手を打つか、現時点ではわからないという意味で、「損失の可能性」よりも広い意味です。
 
リスクは、分散投資によって低減できる、というのが、投資の原理です。
 
ときおり、虎の子の退職金を気になる会社の株に全部振り向けて、その会社が業績不調に陥った、なんていう都市伝説を聞きますが、これは分散投資を行わなかったことによる失敗です。
 
分散投資によって「たまたま」持ってる株で大儲けする確率は小さくなりますが、しかし損失を被る可能性も小さくなり、投資効率の観点からは分散はするほど好ましいという結論が出ます。
 
ノーベル経済学賞を受賞したハリー・マーコウィッツは、投資に数学的手法を導入した先駆者として知られていますが、彼も論文の中で、もっとも「合理的な」投資戦略は、広く分散されたポートフォリオを持つことであると証明しています。
>>現代ポートフォリオ理論

投資信託を信じ、金融機関を信じるな

分散投資を手軽に行える金融商品が投資信託です。
 
下記書籍は投資信託による分散投資で、負担を抑えながら、効率的に資産運用を行う方法を詳しく説明しており、おすすめの書籍です。
 

 
資産運用を勉強したければ、こうした入門書を読んでイメージを膨らませてから行うのが良いでしょう。 

決して焦ってはいけませんし、金融機関に駆け込んでもいけません。

金融機関は営利企業であり、儲けを出すことを目的に活動しています。

したがって、彼らの勧める商品は、購入者が儲かること以前に、金融機関が儲かることが前提になっています。

最近は購入者の利益と金融機関の利益が同じ方向を向くように規制がしかれつつありますが、しかし基本的には、金融機関の商品はあまりおすすめできません。

下記書籍は、タイトルの割に中身がかなりまともで驚いたのですが、その中に「金融機関から買うべき金融商品はない」とすら書かれています(笑)

まとめ

インターネットには投資に関する情報が溢れかえっており、本屋さんに行けばズラーッと投資本が並んでいます。

この中から自分にあった投資商品を見つけるのは、容易なことではありません。

しかし、焦って投資を行おうとすると、小賢しい奴らの格好の的になります。

投資をしなければ、お金が減ることはありません。

でも焦って投資をしてお金を減らすことは高い確度で起こりえます。

まず調べる、勉強する、それからでも遅くありません。

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