明けましておめでとうございます、毛糸です。
2021年の毛糸ブログもよろしくお願い申し上げます。
この記事では今年のブログ方針について述べます。
毛糸ブログを読んで「そんな考え方もあるのか」と感じていただける人が一人でも増えるよう、以下のような方針で更新していこうと思います。
- 私の思考の軌跡やアイデアを、荒削りであることを怖れずに発信する
- オリジナリティを求めすぎず、私自身の気付きを大切にする
- 質より量(継続力)を重視する
2020年の反省
昨年前半は「継続は力なり」をスローガンにブログの連続更新をしました。また後半は【君の知らない複式簿記】シリーズを中心に不定期での更新を行いました。
連続更新はブログによる発信を習慣化するのに役立ち、日々の気付きを文章にする良い訓練になりました。
しかしながら、業務繁忙を理由に連続更新がストップしたことから、その後ブログ更新の習慣が途切れ、継続的な発信習慣は身につかなかったという反省があります。
2020年後半には【君の知らない複式簿記】の不定期の更新など、毛糸ブログのオリジナリティを発揮する記事を生み出すことができました。
【君の知らない複式簿記】シリーズや他の専門分野の記事は執筆に相応の準備が必要なため、連続更新するのはなかなか難しいものがあります。
このような反省を踏まえ、今年は以下の3つを方針としてブログを運営していくつもりです。
私の思考の軌跡やアイデアを、荒削りであることを怖れずに発信する
私(たち)は日々、SNSやネットニュースや専門書購読によって、たくさんの知識や気付きを得ています。
そこから生まれたアイデアは、他愛ない思考実験だったり、ナンセンスな空論だったりすることがほとんどですが、中にはこの世界の本質に迫るような洞察のタネであったりもします。
2021年の毛糸ブログは、こうした日々の気付きやアイデアを、荒削りであることを怖れずに発信していきます。
もし理解が間違っていたら誰かが諭してくれるでしょうし(発信せねばそれすら得られません)、もし面白い探求のタネであれば先行く人がヒントをくれるかもしれません。
オリジナリティを求めすぎず、私自身の気付きを大切にする
日々の気付きや学びは、そのほとんどすべてが、既に誰かが研究し理解し尽くした事項の一部だったりします。
大発見だと興奮したアイデアが、実は何年も前に他の誰かが論文にし、もしくは本にまとめていた事だったということは、よくあります。
歴史に学ばずに役に立つ発見をすることを「車輪の再発明」と呼びます。「車輪の再発明」は歴史に学ぶことで回避でき、再発明自体に大きな価値があるわけではありません。なので「車輪の再発明」は忌避すべきものという文化も存在します。
しかし毛糸ブログでは、「車輪の再発明」を歓迎しようと思います。すなわち、誰かが既に発見し探求したアイデアであったとしても、「私が」理解したことであれば果敢に発信します。
なぜなら、たとえ既存研究があったとしても、そのアイデアに至るプロセスには、私のオリジナリティがあると考えるからです。
テキストを読んで今までになかった知識を得たり、他の分野との関連に気付いたときには、そのプロセスと共に私自身の学びの過程を発信します。
質より量(継続力)を重視する
昨年は勉強会や研修等でたくさんの発信の機会をいただきました。そこで気付いたのは、発信することで得られるフィードバックは重要であるということです。
発信に至るまでのインプットの過程では、自分の中で重要だと思う周辺分野のインプットも同時に行います。例えば【君の知らない複式簿記】の執筆に際して、代数学の広範な知識を得ることができました。
こういったインプットは一人でも行うことが可能ですが、一方で、自分が全く想定していなかった別の視座を得るのは難しいと思われます。
簿記代数の研究をする中で、例えばデータベース理論との関係はどうか?代数的位相幾何学との関係は?といった、全く別の(私の知らない)分野との関係に気づけたのは、私が誰かに発信をした結果です。
つまり、発信によって、一人では到達できない新たな世界に足を踏み入れることができるのです。
自分の世界だけで満足せず、常に新たな刺激を得るために、発見し続けることが大切だと考えています。
経験上、私の発信の質は、準備期間に比例しません。むしろ「こんな気付きを得たから誰かと共有したい」「この発見を誰よりも先に世に知らしめたい」という熱意が、重要な要因です。
従って、質を重視し公開が遅れるよりも、荒削りでもいいのでアイデアを公開して、世界からのフィードバックを得ることを大切にしようと思います。
まとめ
2021年は以下の方針で毛糸ブログに取り組みます。
- 私の思考の軌跡やアイデアを、荒削りであることを怖れずに発信する
- オリジナリティを求めすぎず、私自身の気付きを大切にする
- 質より量(継続力)を重視する
私の発信が誰かの目に留まり「そんな考え方もあるのか」と、少しでも思ってくださったら、このブログの目的は果たされると考えています。
「そんな考え方」が誰かの気持ちを楽にしたり、誰かの学びのきっかけになって、この世の中の面白さの総量が少しでも増えれば嬉しく思います。
2021年があなたにとって素敵な1年になりますように。