会計学のトップジャーナル

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論文を発表し自らの発見を世に知ってもらうのは重要なことです。

論文は他の専門家による内容のチェック(査読)を経て、学術誌(ジャーナル)に載るのが一般的です。会計学にもたくさんの学術誌があります。

本記事では会計学の学術誌のうち、特に格式高い「トップジャーナル」と呼ばれているものをまとめます。

会計学の5大ジャーナル

会計学のトップジャーナルとして特に有名なのが、以下の3つの雑誌です。

  • The Accounting Review
  • Journal of Accounting Research
  • Journal of Accounting and Economics

これに加えて

  • Contemporary Accounting Research

もトップジャーナルとして位置づけられます。また、

  • Review of Accounting Studies

も含めて、会計学の5大ジャーナルとして知られています。

 

5大ジャーナルの特徴

The Accounting Review(TAR)

The Accounting Reviewはアメリカ会計学会(AAA)が発行する学術誌です。その創刊は1926年で、最も古い会計学術誌の一つです。

創刊当時は職業会計人による規範的な論文が多かったとされます。現在では社会科学としての会計研究のリーディングジャーナルとしての地位を確立しています。

オフィシャルサイトはこちら

 

Journal of Accounting Research(JAR)

Journal of Accounting Researchはシカゴ大学の研究者が中心となり1963年に創刊されました。

会計情報と資本市場の関係性を明らかにしたBall, Brown(1968)はJARに受理されています。

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Journal of Accounting and Economics(JAE)

Journal of Accounting and Economicsはロチェスター大学の Watts R. とZimmerman, J. を中心とするロチェスター学派により、1979年に創刊されました。

新古典派経済学と強い関わりを持つ彼らの研究は実証会計学(Positive Accounting Theory, PAT)として知られます。

オフィシャルサイトはこちら

 

Contemporary Accounting Research(CAR)

Contemporary Accounting Researchはカナダ学術会計学会(Canadian Academic Accounting Association; CAAA)が主体となっている学術誌で、1984年創刊です。

財務会計の他にも、監査や税務など会計に関わる広範な分野の研究論文をカバーしています。

オフィシャルサイトはこちら

 

Review of Accounting Studies(RAST)

Review of Accounting Studiesは1996年創刊でSpringer Science+Business Media から発行されています。オフィシャルサイトはこちら

 

その他の有名雑誌

Accounting, Organizations and Society(AOS)

1976年創刊です。オフィシャルサイトはこちら

 

 

参考文献

管理会計学における研究パラダイム, 上埜, 2014, 甲南会計研究

会計研究の危機と日本の会計学界(PDF), 太田, 2010, 現代ディスクロージャー研究

とむる -There is no such useless study- 主要会計ジャーナル(論文集)まとめ

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