EXCELマクロという資産

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Excelマクロは資産です。

それはなにも「この経験はきっと人生を豊かにするんだ」的な意味ではありません。明確な意味があります。

この記事ではマクロがなぜ資産なのか、マクロ資産を作る際に気をつけるべきポイントについてお話します。

マクロ資産の定義

「Excelマクロは資産である」というフレーズに現れるの資産とは「いま時間をかけて作ることで、将来の作業時間を削減できる仕組み」という意味です。

資産という言葉はもともと、会計や経済学で出てくる単語です。その意味は「将来の便益の源泉」とか「将来に財を受け取る約束」といったところです。もちろん、資産を手に入れるには、何らかの対価が必要です。

Excelマクロは、作成のために時間と手間という対価を伴う代わりに、将来の業務時間を削減する、つまり自由時間という便益を享受できるので、資産の定義を満たします。

その意味で「Excelマクロは資産である」と述べたのです。

良い資産、悪い資産

資産といっても、良い資産と悪い資産があります。もう少し具体的にいえば、対価を支払うに値する資産とそうでない資産があります。

Excelマクロという資産について、作成のために犠牲になる時間より、将来削減される時間の方が価値が大きいとき、それは良い資産といえます。

もしそうでなければ、一生懸命マクロを作っても犠牲のほうが大きいので、それなら最初から作らないでおこうということになります。

時間の価値と限界効用逓減の法則

私たちは暇なときよりも忙しいときのほうが、時間の「価値」が大きいと考える傾向にあります。

時間を持て余しているときに追加で自由時間をもらっても嬉しくないですが、多忙を極めるタイミングで自由時間をもらったら、ほんの短時間だったとしても大変嬉しいでしょう。経済学ではこれを限界効用逓減の法則と呼んでいます。

忙しいときは時間の「価値」が高いので、忙しいときにマクロ資産を作ると犠牲が大きいと言えます。したがって、忙しいときにマクロを作ろうという気は起きづらいです。

逆に時間があるときには時間の「価値」が相対的に低いので、そのタイミングで繁忙期の仕事を効率化するマクロを作るのはとてもコスパがいいです。

マクロは閑散期に気合を入れて作りましょう。

マクロ資産の受益者

将来時間が削減されるといっても、それがマクロ作成者の便益と整合していなければ、やはりマクロ資産を作ろうとはしません。

いま頑張ってマクロを作ったとしても、それを将来使うのが自分ではなかったら、あまり嬉しくないでしょう。

逆に、自分が作ったマクロが誰かの役に立って、その人から評価されたり感謝されれば、忙しい合間をぬってプログラミングしたことに誇りを持てるでしょう。

自分の頑張りが直接もしくは間接に自分の満足度につながるとき、マクロという資産を作るインセンティブが生まれます。

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