複式簿記に関する素朴な疑問

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

この記事では、複式簿記に関する素朴な疑問を投げかけます。

複式簿記の利用は、現代の企業開示制度においては前提となっており、複式簿記そのもの、もしくは複式簿記に関する社会のあり方に関する疑問は、正面から答えられていない気がします。

しかし、こうした素朴な疑問に答えることは、複式簿記の構造をより深く理解する助けになると考えています。

なぜみんな複式簿記を使うのか

制度会計が複式簿記を要求しているからでしょうか?

管理会計や税務会計は会計という言葉を使っていながら、複式簿記には必ずしも収まっていません。もちろん、管理会計目的の試算表や、税務上の貸借対照表といった概念は存在します。しかしそれは制度的に作成を強制されているわけではありません。

もし制度会計が複式簿記を強制しないことになったら、企業は複式簿記の利用をやめるのでしょうか。

なぜ会計情報システムは色々あるのに財務諸表は似たようなものができるのか

財務諸表として要求される様式は、一定のテンプレートです。。企業はそのテンプレートに合うように会計情報が作るので、似たようなものができて当然とも考えられます。

ただ一方で、そのテンプレートに当てはめるためのロジックは会計情報システムごとに違うように思えます。

インプットする情報と会計情報システムのロジックが相まって、アウトプットとしての最終的な財務諸表は各社似たようなものになっているのでしょう。

では、インプットする情報と会計情報システムのロジックに求められる要件とはなんなのでしょうか?

たとえば、インプットする情報が複式簿記でなくとも(つまり貸借が一致する仕訳でなくとも)、会計情報システムのロジックがきちんとしていれば、財務諸表は作成できるのでしょうか?

なぜ複雑な状況を複式簿記で示せるのか

日本基準とIFRS、取得原価主義と時価主義、連結と単体、など、会計情報の前提となる条件にはいろいろあります。

その複雑な前提条件の中で、複式簿記はその枠組みから一切外れることなく会計状態を描くことができる。これは一体なぜなのでしょうか。

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*