管理会計はホワイトカラーの管理にも役立てられるか

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管理会計のテキストを読んでみると、その内容が主に製造業をターゲットにしていることに気づきます。製造業の意思決定を支援する手法として体系化された管理会計は、ホワイトカラーの管理にも役立てられるのでしょうか。

管理会計を「経営意思決定や経営資源の効率的な配分を支援すること」と考えると、ホワイトカラーにおける管理会計も当然考えられそうです。ホワイトカラー 業務にどのように経営資源を割り当てるか、ホワイトカラー業務の効率をどのように測定し改善するかといった点も、標準的な管理会計の手法を適用できそうです。

具体的な応用例として、管理会計のテキストの中でよく取り上げられる「自製か購入かの意思決定」についても、ホワイトカラーの業務にも役立てることができると考えられます。

製品を自社で製造するか、外部から購入するかという意思決定は、バックオフィス人材の調達にも応用できそうです。つまり、自社メンバーを教育するか、アウトソースかという問題に、管理会計的な考え方が適用できるのではないかということです。

基本となる考え方は、人を追加で雇う場合とアウトソースする場合とで、キャッシュフローや利益がどのような差を生じさせるかという点です。

また、追加で考慮すべき事項として、人材流出リスク、組織への知識の蓄積、アウトソース先の管理コスト、確保できる人材の質の差などもあります。

製品とバックオフィス担当者では、考察の対象が大きく異なりますが、管理会計の「フレームワーク」は似通っているので、応用が効くのではないかと思います。


 

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