報酬は固定額にすべきか,出来高払いにすべきか

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ある業務を社内外の誰かに委託するという構図は,多くの場面で表れます。

例えば以下のような例があります。

  • 組織(委託者)が社員(受託者)に業務を任せ,給与という報酬を払う(企業の日常的な業務)
  • 組織(委託者)が取引先(受託者)にサービス提供を任せ,対価として報酬を払う(取引先へのサービス依頼)

私はコンサルタントとして会社の課題解決を支援する仕事をしています。そういった仕事も,上記のような委託関係にあります。

委託関係において,報酬を固定額にする(固定報酬制)か,作業量や成果に連動する出来高払いにする(変動報酬制)かは,悩ましい問題です。

この記事では固定報酬制と変動報酬制メリット,デメリットを,委託者と受託者の立場から整理します。

固定報酬制の委託者側

メリット

支出規模が事前にわかるので,計画を立てやすい。作業の依頼内容に変更があっても追加的なコストが発生しない。

デメリット

事前に合意した作業範囲(スコープ)を超える業務を行ってもらいづらい。

固定報酬制の受託者側

メリット

業務を効率化することで時間あたりの報酬を上げることができる。

デメリット

追加的な業務が発生しても報酬に反映されない。

 

変動報酬制の委託者側

メリット

依頼する作業を柔軟に調節可能。

デメリット

作業量の増減によってコストが増減するというリスクがある。

変動報酬制の受託者側

メリット

作業量に応じて報酬が上下し,追加的な業務にも対価が払われる。

デメリット

効率化の誘因が働かない。

参考文献

ブログ記事:変動費と裁量費

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