仕事を進めるために帰るという考え方

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仕事が溜まっているときには、少しでも消化しようと長く働いてしまいがちです

しかし、それは本当に合理的なのでしょうか。

この記事では、仕事を進めるために帰って休むのが合理的である、という考え方について説明します。

仕事が溜まっているときに帰るというのは、直感に反しているかもしれません。帰って休んでしまえば仕事は進みませんから、成果を上げるには休まず働く方がよいと考える人は多いでしょう。

しかし,成果を時間と生産性の掛け算と考えると,休まず働くよりもしっかり休息をとったほうが,トータルでは高い成果を上げられる場合があります。

成果=時間×生産性とすると,成果を上げるには時間を増やすという策と,生産性を上げるという策とがあります。前述の「成果を上げるには休まず働く方がよい」という考え方は,時間を増やして成果を出そうという考え方 に立っています。

たしかに,生産性を一定とすると,長い時間働くことで大きな成果を上げられます。しかし,この生産性が一定という仮定が,かなり怪しいのです。

当然のことながら,人間はたくさん働くと疲れます。疲れると,どうしても頭の働きは鈍く,事務処理の速度も落ちます。同じ1時間の仕事であっても,丸一日仕事をして,へとへとになってからする残業の1時間と,スッキリ目覚めた朝の仕事の1時間とでは,生み出せる成果に大きな差があります。

このような状況を踏まえると,私たちの生産性は一定ではなく,継続的な作業時間が増えれば増えるほど生産性は下がるという関係があると考えられます。

この関係から,疲れた状態のまま働き続けるよりも,適当なタイミングで休息をとって生産性を回復させたほうが,トータルの成果を大きくできる可能性があることが示唆されます。

私たちに期待されていることがもし,労働時間の長さではなく大きな成果を上げることであるなら,私たちは休むことを有効な選択肢と捉える必要があります。

成果=時間×生産性であり,生産性は継続稼働時間の減少関数なので、場合によっては休む方が成果が上がるのです。

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