社会人学生は仕事をしながら勉強や研究を進めることが求められます。しかし仕事をしていると,どうしても忙しい時期が来て,勉強が手に付かないこともあります。
そんな繁忙期のなかで学業を継続するために,社会人学生はどんなことができるでしょうか。
スキマ時間にできるタスクを消化する
通勤時間やランチタイムのスキマ時間を活用すれば,勉強の時間を増やせます。このスキマ時間を有効に使うために,スキマ時間に消化できるタスクを事前に把握しリスト化しておくのがいいでしょう。以下のようなものが思いつきます。
- じっくり読む必要のない文献に目を通す
- 自身の研究の周辺分野について軽く調べる
- 学術誌のバックナンバーを眺める
- チャットで知人と会話する
- 時間ができたらやりたいことを妄想する
- 今後の予定を立てる
自分の勉強・研究に必要なタスクの解像度が荒いと,スキマ時間に上手くおさまるタスクが見つかりづらいです。自分のやるべきことを具体的にイメージしておくのが重要です。
『独学大全』には,自分が持っている時間の自由度という観点から,スキマ時間を有効利用する方法を解説しています。そこでは一定の制限のある時間を「グレー時間」と定義し,グレー時間の自由度に応じてできることをさまざま提示しています。
無駄な時間を削減する
SNSをだらだら見る,興味のないネットニュースに目を通すなどの時間がもし無駄だと思うなら,これを削減し学業に振り向けることで,使える時間が増えます。
もちろん,そういった時間はアタマをリラックスさせる効果もあったりするのでしょうから,完全に無くす必要はないと思います。しかし必要以上に時間をかけてしまっている反省があるのなら,いい機会と思ってやめてみるのもいいでしょう。私も先日,とあるソシャゲのログインボーナスを諦めました。
仕事をさっさと片付ける
仕事が忙しいと,勉学に集中するのは難しくなります。切り替えが得意な人であればいいのですが,私のように懸案事項があると集中できなくなる人も多いと思います。
そういう場合は思い切って学業を一旦保留し,目の前の仕事を一刻も早く終わらせることに注力したほうがいい場合もあります。
仕事も学業も,求められる水準のアウトプットを所定の期間内に上げられればいいわけですから,何も同時並行にこだわる必要はありません。
スケジュールと相談しつつ,優先順位を付けてToDoを消化していくことが,最終的な成果の最大化に繋がる場合もあります。
仕事の中での学びを見つける
仕事と学業が近い分野の場合,仕事の中に学びを見出すことができれば,両方の要求を達成できるかもしれません。
仕事を単なる作業と捉えず,そこから学べることはないか,実務の中にある課題はないか,などと考えながら進めることができれば,まとまった時間ができたときにそれを深堀りすることもできます。