日常

身軽でいることの重要性、あるいはリアル・オプション価値について

こんにちは、毛糸です。

仕事や日常生活でイベントが重なり、猫の手も借りたくなるほど忙しいときには、誰しも「こんなに予定を入れるんじゃなかった!」と後悔することがあるでしょう。

ときには忙しすぎて、何かを犠牲にせざるを得なかったり、予定をズラしてもらうなどしてその場をしのぐこともあります。

もちろん、予定が上手く回っていれば、限りある時間を有効活用できた、と満足できるわけですが、ひとたび歯車が狂うと、いろいろなところでひずみを生じさせます。

やや形式的に表現するなら、将来へのコミットメントは、ハイリスク・ハイリターンである、ということでしょう。

逆に、コミットメントを少なくすること、つまり身軽でいることを徹底していれば、その都度時間の使い方を考えねばならない代わりに、予定に忙殺されることなく過ごすことが出来ます。

身軽でいるということは、意思決定に柔軟性をもたせることができる、と考えることが出来ます。

さて、ビジネスにおいて、意思決定に柔軟性をもたせることは、企業価値を高めることが知られています。

意思決定の柔軟性は「リアル・オプション」と呼ばれ、昨今の激しい経済情勢においては重要な考え方とされています。

将来にコミットしすぎず、身軽でいるということは、自分の時間にリアル・オプション価値をもたせることである、とも考えられます。

もちろん、意思決定に柔軟性をもたせるということは、意思決定の都度かかるコストが余計にかかるということでもありますから、常に良いことであるとは限りません。

しかし、予定を立てすぎないことから生じるリアル・オプション価値を大事にするというのは、日々の暮らしにおいて重要な考え方であるように思います。

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【疑うことはコスト】他人の仕事を疑う前に確認すべき5つのこと

こんにちは、毛糸です。

先日読んだ本『どこでも誰とでも働ける――12の会社で学んだ“これから”の仕事と転職のルール』に「疑うことはコストである」という考え方が述べられています。
相手の言うことをいちいち疑って確認をとっていたら、時間とコストがかかり、組織運営のスピードが失われます。
変化の激しい現代においてビジネスで勝ち残るためには、「疑うことはコスト」と考えて疑いを排除することで、迅速な意思決定をする必要があります。
とはいえ、自分が作業している中で、他者の仕事や成果物に疑義を抱いてしまう場面は多々あります。
今回はそういうシーンに出くわしたとき、他者を疑う前に確認すべき5つことについて、まとめてみたいと思います。

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関連する文書やルールを確認する

企業には業務上のルールがあり、それを文書化している場合があります。
大企業であれば内部統制の観点から業務ルールが明文化されていることが通常です。
もし他者の仕事に疑わしい部分を見つけたら、まずその業務に関するルールや文書を確認しましょう。
もしかしたら、その疑いは自分の理解が不十分なことに由来しているかもしれません。
人を疑う前に、まずルールを確認し、あるべき業務がどういうものであるかを確かめましょう。

同じロジックで再実施する

他者の仕事の結果が疑わしい場合、同じ前提条件でもう一度作業を振り返ってみると、自分の思い過ごしや誤解が解けることがあります。
他者の仕事に何らかの疑義がある場合、それはヒューマンエラーであることもあれば、自分の知らない手続きをしているのかもしれません。
時間はかかりますが、可能な限りで同様のロジックで再実施することで、本当に他の人がミスをしているのか、それとも自分の勘違いやケアレスミスによるものなのかが判別できます。


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以前に同じ状況や類似例がないか確認する

他人の仕事の結果がいつもと違う場合や、不自然な点がある場合、以前に同じ状況が起こっていないか、類似の例がないかを確認しましょう。
ビジネス環境が目まぐるしく移り変わる現代とはいえ、ルーティンワークであれば全く新しい状況が頻発するようなことはそうそうありません。
もし他者の仕事に疑わしい部分や不明点があったら、同様の状況が以前にも起きていないかを確認し、類似の状況を探しましょう。
もし同じような状況が起きていれば、今回も同様に対処することで問題を解決できるかもしれません。

日を置いて再度考える

もし「これは上流工程の担当者のミスでは……」と疑わしい状況に出くわしても、すぐにその人を問いただすのは良い方法とは言えません。
相手は自分の仕事を否定されたと思ってしまいますし、確認のために手を止める必要が出てきます。
もしすでに述べたような確認を行ってもなお疑念が払拭できない場合は、いったん時間をおいて、再度考えてみることをおすすめします。
もちろん緊急の仕事の場合は聞いてしまったほうがよいかもしれません。
しかし、ある程度スケジュールにバッファがあるなら、日をおいてから再考することで、新しい着眼点が得られ、問題が解決できるかもしれません。

前任者・チェック担当者に相談する

もし自分自身では解決できないようであれば、前任者やチェック担当者(レビュアー)に状況を相談してみるのも良いでしょう。
もし自分が着任して間もないような場合や、業務の進め方や内容について理解が不十分な場合には、自分より理解のある人に相談すると、問題が解決できることがあります。
もちろんこの場合は、相談相手の時間を使ってしまうことになるので、歓迎はされないかもしれません。
しかし、十分な検討をしてなお解決できない場合には、より理解ある人に助けを求めることが、結局は効率的であったりもします。


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まとめ

変化の激しい現代において「疑うことはコスト」です。
しかし、他者の仕事に疑義を抱いてしまうような状況は完全には回避できません。
そんなときは、以下の5つを実践してみてみてください。
  1. 関連する文書やルールを確認する
  2. 同じロジックで再実施する
  3. 以前に同じ状況や類似例がないか確認する
  4. 日を置いて再度考える
  5. 前任者・チェック担当者に相談する
私はこれらの項目をチェックリストにして、何か困ったとにには必ず確認するようにしています。
参考記事:チェックリストで仕事が劇的に楽になった件

これらのことを確認をすることで他の人を疑わずに済めば、余計ないざこざを回避できますし、効率的な業務運営につながります。

むやみに人を疑う前に、まずは自分自身での解決を目指しましょう。

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無知は恐怖を生むけれど、解消できますよ、という話

こんにちは、毛糸です。

先日こういったつぶやきをしました。
今回は「知らないことが恐怖を生む」ということ、そしてその恐怖は解消できるということについて考えてみたいと思います。


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知らないことの恐怖

知らない、ということは、対象がはらむリスクを適切に評価できないということです。
知らない対象は、自分に対してどんな影響を与えるかわからず、危害を加えられる可能性も否定できません。
したがって、知らない対象に対しては、私達は恐怖心を抱くことで、リスクから遠ざかろうとする傾向にあります。
恐怖心というのは、私達を危険から遠ざけるための防衛本能の現れです。
新しい仕事を任されたり、初対面の人とコミュニケーションをとったり、知らない分野の知識に触れるとき、私達は不安と恐怖を抱きます。

それは自分を危険から守る自然な気持ちなのです。


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無知の恐怖から逃れられた例

馴染みのない対象に対する恐怖、その恐怖が「無知」から生じるとわかってから、私は初めて触れる物事や人物に対する恐怖心が、いくらか和らぎました。
冒頭に述べたツイートは、「対象を知ることで恐怖心がなくなった」ことの例です。
私は大学院時代に金融工学の研究をしており、現在も趣味で勉強を続けています。
金融工学に使われる数学の一分野に「マリアヴァン解析」があります。
マリアヴァン解析は無限次元確率解析はとも呼ばれ、大学院レベルの高度な数学です。
私はこの分野を、名前だけは聞いたことがあるものの、極めて難解な応用数学の分野と認識し、恐れていました。
マリアヴァン解析は超難度の数学で、自分には絶対に手に負えないと、敗北宣言をしていたのです。
しかし、ある日唐突に「マリアヴァン解析を勉強してみよう」と思い立ちました。
特に大きな知的成長があったわけではないのですが、単純に「勢い」で勉強を始めることにしました。
テキストを買い、ネット検索をしまくり、慣れない英語を訳すなかで、徐々に理解は深められていきました。
結局、マリアヴァン解析の概要やテキストのまとめ記事をかけるほどの理解を得ることができました。
恐怖の対象であった「マリアヴァン解析」は、勢いに任せた勉強とアウトプットにより、私の確かな知識になったのです。
いまでは論文にマリアヴァン解析の文字が出てきても、慌てふためくこともなく、むしろより深い理解ができるようになりました。
知らないことは恐怖を与えますが、そうして生まれた恐怖心は、きちんと対象を理解することで、拭い去ることが出来るのだと学びました。


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まとめ

私が数学に抱いていた恐怖心は、じっくり向き合い理解することで、拭い去ることができました。
知らないということは、恐怖を生みます。
しかし、その恐怖は対象を理解することで消し去ることが可能です。
もしあなたが「恐怖」を抱いているものがあれば、まずそれを「知る」ための一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

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研究者・勉強家の違いと、アマチュア研究者

こんにちは、毛糸です。
私は「勉強」をライフワークにしています。
勉強が好き、というと「ガリ勉じゃん……」という印象を持たれるかもしれませんが、私にとって勉強は趣味であり、自分を追い詰め机に向かうストイックなものとは少し違います。
SNSでも勉強した内容を呟いてみたりしていますが、たまに「研究者にはならないの?」と聞かれることがあります。
今回は、そもそも研究者とはどういう人のことをいうのか、「勉強家」とは何が違うのか、という点について調べてみました。
その結果、私はどうも「アマチュア研究者」でありたいと考えているようだということがわかりましたので、まとめてみようと思います。


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研究者とは研究を仕事にする人

Wikipediaの「学者」というページ(外部リンク)には、研究者の定義がこう記してあります。

何らかの学問の研究や教授を専門職とする人、およびその職業人の総称

つまり、研究を仕事にしている人が研究者です。
同様に「研究」をWikipediaで調べてみると(外部リンク)、

ある特定の物事について、人間の知識を集めて考察し、実験、観察、調査などを通して調べて、その物事についての事実を深く追求する一連の過程のこと

とあります。
ざっくりいうと、研究とは、新たな発見や実社会への応用を目指す営みであり、それを仕事にしている人が研究者ということです。
研究者という職業に就いている人というのは、具体的には、大学教授や企業に勤めながら研究を行う人が該当するものと思われます。
企業に勤めながら研究を行うというのは、化学薬品メーカーやシンクタンクをイメージするとよいでしょう。


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勉強家とは熱心に学ぶ人

研究者にやや似た言葉として「勉強家」というのがあります。
勉強家をコトバンク(外部リンク)で調べると

学業などに熱心に取り組む人

熱心に仕事・学業などにはげむ人

とあります。
学問に熱心な人が勉強家の定義です。
ここでいう勉強には、「研究」つまり新たな発見を追求することや、知識を実社会に活かす道を模索することも含まれると考えられます。


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研究者と勉強家の違い

研究者と勉強家の定義を比較してみると、両者の違いは、新たな発見や実社会への応用を主目的にしているか否か、それを仕事にしているかいなか、がポイントになりそうです。
勉強家のうち、新たな発見を志向したり、知識を活かして実社会に新しい技術をもたらすことを必ずしも目的とせず、既存の知識の吸収を目的にした人を狭義の勉強家と呼ぶことにしましょう。
狭義の勉強家の他に、研究を目的とした勉強家もいるでしょう。
新しい知識や技術の発見を学びの目的としつつ、しかしそれを仕事にしていない勉強家です。
私はこのタイプの勉強家を、アマチュア研究者と呼びたいと思います。
研究者の定義を「研究を目的とした」「職業人」と解釈すると、「職業人」の部分のみ当てはまらないのが、アマチュア研究者です。
私は自分自身をアマチュア研究者であると認識しています。
私は確かに熱心に学問に取り組み、そういう意味で勉強家なのですが、しかし新しい発見をしたいとも考えており、研究を志向しています。
そういう意味で、職業人としての(プロの)研究者ではない研究者、つまりアマチュア研究者なのです。


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まとめ

研究者は研究を生業にする人であり、熱心に学問に取り組む勉強家とは異なるものです。
勉強家の中には、研究を目的とする人がいて、私はそういう人をアマチュア研究者と呼びたいと思います。
他ならぬ私自身、アマチュア研究者なわけです。

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勉強会「意識高い……」「レベル高そう……」いやいや、誤解してませんか?

こんにちは、毛糸です。

このところ毎月のように勉強会を企画したりしているのですが、先日「意識が高い」「近寄りにくい雰囲気」という声を耳にしました。

私はそういう声にはあまり気持ちを乱されないタイプですが、しかしそういうイメージを持たれるのは本意でなく、誤解であると感じているため、今回はそういった声に対するメッセージをお届けします。

私はなぜ勉強会を開いたか

私は昨年のプログラミングブームの中で、自分と同じようにテクノロジーを学ぶ人達と交流したいという思いで、勉強会を企画しました。

当時の私はプログラミング言語Pythonに興味を持っていました。

日頃、会計士として仕事をしていますので、Pythonを会計の仕事に役立てられないかと考え、会計×テクノロジーの勉強会 PyCPAを立ち上げました。

PyCPAという勉強会は昨年の発足以来、10回以上の開催実績があり、参加者も述べ250人を超える規模となりましたが、最初はプログラミングに興味のある会計士ツイッタラーを集めた小規模な集団でした。

会計とテクノロジー(プログラミング)という、ある種「オタク」な趣味を共有するために、SNSで仲間を募り集まってみた、とうただそれだけの勉強会です。

PyCPAという勉強会は、これまで色々な形式で開催されてきました。

  • ただ集まって各自黙々と作業を行うもくもく会
  • 講師を招き実務の最先端を学ぶセミナー
  • 実際にプログラミングをしながら学ぶハンズオン
  • 専門書をみんなで読み進めていく輪読会
などなど、多彩なバリエーションで開催しています。
勉強会は完全無償で運営されており、会場の提供や講師の登壇まで、すべで勉強会のビジョンに共感して下さる方々の善意で成り立っております。

勉強会に対する誤解

そんな勉強会PyCPAですが、最近「意識が高い」「レベルが高くて近づきがたい」という声をちらほら耳にするようになりました。
前述の通りPyCPAは、Twitterに生息する一部の「オタクな」会計士による趣味の集まりとして発足しました。
今でこそ多くの支援者に恵まれ、コミュニティとしての輪郭を備えつつありますが、「楽しさを探求する」というあり方は、当初から全く変わっていません。
意識の高さを志向しているようなことはまったくなく(おそらくコミュニティメンバーもそれを望んでおらず)、ただ楽しいから・知りたいからと言う理由で、探求し発信しています。なので、
なに意味わからんこと追い求めてるんだあいつら……
という方向で近寄りがたいのならよくわかりますが、
なんかレベル高いことやってるよ意識たかっ……
と思ってるなら、それは大きな誤解です。
もちろん、会計やテクノロジーに興味を持ち探求することを楽しむ人種が世の中の多数派だとは思っておりませんので、そういう意味では「尖った」集団であることには間違いないのですが、もし「意識高い」奴らと映っているのであれば、それはこのコミュニティの本質を十分理解いただいていないということでしょう。

やりたいからやる、楽しいから学ぶ

私の周りには、私の興味ある話題について話を深められる人があまりいません(私の交友関係の狭さゆえです)。
私が気になる、AIの新技術とか、正規分布の和とか、簿記の代数的構造とか、そういう話題を一緒に楽しめる人が近くにいないのです。
しかしSNSは違いました。
SNSではどんなにニッチな趣向でも、広く発信すれば必ずと言っていいほど共感してくれる人が現れます。
SNSの広がりによって、リアルな人脈を超えた人間関係が構築できるようになりました。
こうしたネットでのつながりをリアルに感じたい、同じ志を持ち共通の話題を楽しめる人たちともっと交流したい、そういう気持ちが勉強会を企画する原動力になりました。
やりたいからやる、楽しいから学ぶ。
そうした娯楽を一緒に楽しめる仲間が、勉強会に集まっています。
そこにあるのは決して意識の高いインテリジェンスな集団ではなく、ちょっと変わったことに興味を持つ人たちが集まる探求の場なのです。

まとめ

「意識高い」「近寄りにくい」という声が、私たちの勉強会を形容する言葉としてはちょっとずれていると思い、考えていることを述べました。
私たちの勉強会は、ただ楽しいから集まり、知識を共有しているだけです。
もし「レベルが高くて……」と遠ざけてしまっている方がいたら、それは大きな誤解です。

PyCPAで登壇する人たちだって、最初はみんな手探りで学んでいたのです。

もし、今まで勉強会なんて行ったことも開いたこともないけれど、興味があるという方がいらっしゃったら、勉強会に足を運んでいただくか、こんな勉強会を開きたいとリクエストしてみてください。
参考記事:PyCPAで勉強会を開催する、もしくはリクエストする方法

どうせ楽しむなら、話のわかる人と一緒にやったほうが楽しいのです。

一緒に楽しく学びませんか。

Amazon「申し訳ありません。ご注文商品が輸送中に紛失しました。」「は?」

こんばんは毛糸です。

この記事は、先日私がAmazonでのお買い物で経験した、かつてない「商品紛失事件」状況の全貌です

注文、配送、そして……

6/21の夜、Amazonで買い物をしたんです。

注文した次の日(6/22)の朝には「発送しました」のメールが届き、昼には「本日到着予定」のメールも来ました。

毛糸「おぉ、早いな!さすがAmazon!」

今をときめく流通大手の対応力に感激する毛糸。

Amazonさんに一生ついて行きます!と心の中で宣言したのも束の間。

何故かその日は、待てど暮らせど荷物が届きません……

不審に思った毛糸は、Amazonのサイトで発送状況をチェックすることにしました。

毛糸「配送所で一時保管されてるのかな、まぁそういうこともあるよね」

そんなあっけらかんとした思いを踏みにじるように、Amazonの注文状況に表示された画面、それがこれです。

Amazon「申し訳ありません。ご注文商品が輸送中に紛失しました。」


毛糸「……は?」

輸送中に紛失しました???

ん~~~~~??????

なんじゃそりゃ!!!!!

なんだ「紛失」って!!!

申し訳ありません、なのはわかりますが、そんな普通にぶっちゃけられても困ります。

配達不可!じゃないですよ、一体どうしたらいいんですか……

毛糸の視界は真っ白になりました……

つながらない電話、そして再配達へ

毛糸「失くしちゃったなら仕方ないよね……」
毛糸は温厚なので、起きてしまったことにはクヨクヨしません。
冷静迅速かつ大胆に事態を収集させようと試みます。
毛糸「配送業者に連絡してみよう」
Amazonはこんなときのために、配送業者の連絡先一覧が提供されています。
メールを見ると、今回の業者は「デリバリープロバイダ」。
一抹の不安を拭えないまま、毛糸は配送業者の連絡先を調べます。

あったあった、デリバリープロバイダ。

見ると24時間対応の自動受付があるじゃないですか!
毛糸「なんだ!ちゃんとサポートあるじゃん!」
このとき時間は22時。
紛失という明らかな異常事態にてんやわんやしながらも、毛糸は電話をかけます。
プルルル…
プルルル……
プッ……
毛糸「切れた」
切れました。
自動電話受付、24時間、完全に嘘です。
電話した結果解決しなかった、とかではなく、受付すらしてくれません。
なんという門前払い、コミュニケーションの機会すら与えない鬼畜仕様。
6/22、この日はここで力尽きました……

奇跡の再配達

6/23、毛糸は残された希望に賭けます。

毛糸「再配達、行けるかもしれない……」

Amazonの配送業者一覧ページには、連絡先と一緒に再配達依頼のページも用意されていました。

これでダメなら返金してもらうしかない。

半ば諦めつつ、再配達依頼サービスに恐る恐るアクセスし、お問い合わせ番号を入力します。

毛糸「日時……」

毛糸「時間……」

……

毛糸「……受付出来たぞ?」

再配達依頼、成功してしまいました。
あれ、紛失したって言うたやん……
当日の夜に配達してくれるそうなので、一応待ってみました。
すると……
「ピンポーン!コンバンハ!ニモツデス!」
なんと!
明らかに日本人ではないイントネーションの陽気なお兄ちゃんが、荷物を持ってきてくれたではありませんか!!!
そう、「紛失した」と言われた品物は、きちんと届いたのです!
毛糸「届くじゃん、紛失してないじゃん……」
毛糸の昨日の慌てふためいた小一時間を返してください。
結局、Amazonが「紛失しました」と言ってきた荷物は普通に配送業者の手元にあり、再配達でちゃんと届けてくれました。
みなさんも、同じような状況に陥ったら、慌てず騒がず再配達を依頼してみましょう!
それではまた。
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