2021年 1月 の投稿一覧

単射・全射と左・右逆写像の関係と証明

\(f:A\to B, g:B\to A\)を写像とします。\(f\circ g =1_B\)(\(B\)の恒等写像)ならば、\(f\)は全射であり、\(g\)は単射です。\(f\)にとって\(g\)は右逆写像であり、\(g\)にとって\(f\)は左逆写像です。

逆に、\(f\)が全射のとき\(f\)は右逆写像をもち、\(g\)が単射のとき\(g\)は左逆写像をもちます。

本記事ではこの命題を証明します。

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σ-加法族が情報を表すとはどういうことか(シャノン理論にも触れながら)

確率変数が持つ「情報」とは何でしょうか。

確率論のテキストを開いてみると、次のような説明を目にします。

確率変数の生成するσ-加法族は、その確率変数がもたらす「情報」を表す。

本記事では、この主張を理解するための参考文献を挙げ、直感的な説明を行います。

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排他的論理和による暗号と復号

わかる人にしかわかってほしくない、そんな情報を扱うための技術が暗号です。

本記事では暗号技術の基礎である、排他的論理和による暗号・復号について簡単に説明します。

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業務が属人化することのメリットとデメリット

「この業務はあの人にしか出来ない」「この業務の全体像を理解しているのは○○さんだけ」というような状態は、業務の属人化と呼ばれます。

業務の属人化は組織のリスクであるという考え方は私が見聞きする範囲では多く、属人化は避けるべきとの認識が多数派です。

しかし、業務の属人化は本当に避けるべきものなのでしょうか?

本記事では業務の属人化に関するメリットとデメリットについて考えます。

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複式簿記は会計報告の唯一の方法なのか?簿記と会計の独立説・一体説

私たちが会計について学ぶとき、ほとんどのケースで複式簿記の知識も一緒に身につけることになります。あるいは、複式簿記の規則を学ぶことが会計を学ぶ第一歩と位置づけられていたりもします。

セットで学ぶことが多い会計と簿記ですが、両者の境目はどこにあるのでしょうか。もしくは境目などなく、会計と簿記は一体の概念なのでしょうか。

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誰がための自動化か

ビジネス現場におけるIT推進は今や当然の流れ担っているように思います。RPAによるアプリケーションを跨いだ業務自動化が流行ったのも記憶に新しいです。

最近ではプログラミングスキルを発揮して業務を自動化・効率化したという話もよく聞きます。

本記事ではそんな「自動化」について、それによって喜ぶ人・反対する人について考えてみます。

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会計数値の集計(aggregation)に関するいくつかの論点

会計(より具体的には決算)という手続きには、会計数値の集計が伴います。

会計数値の集計とは例えば、複数の仕訳から同じ勘定科目の金額を集計しその勘定の残高を計算したり、資産勘定に含まれる勘定残高を集計して総資産の金額を計算したりといった手続きのことです。

この集計という手続きにはどんな「意味」や「効果」があるのでしょうか。Arya et al.(2000)で指摘されたポイントを考察してみます。

Arya, A., Fellingham, J. C., Glover, J. C., Schroeder, D. A., & Strang, G. (2000). Inferring transactions from financial statements. Contemporary Accounting Research, 17(3), 366-385.(LINK)

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