サーベイとはなにか,その必要性は
ある研究テーマに関連する文献を調査し整理することを,サーベイといいます。
研究を進めるにあたっては,自分の中の問題意識と既存研究の関係を理解する必要があります。なぜなら,学術研究の体系は個々の研究者の成果の積み重ねで成り立っており,自分の研究を学術研究の体系の中に組み込むためには,既存研究と何かしら関係していることが求められるからです。
自分が持つ問題意識と関係のある既存研究を広く調査し整理することが,サーベイの重要な役割です。
これをしないと,自分の問題意識が他の研究と関連しているのか判断できません。また,もしかしたら自分のアイデアが既に研究成果として発表されているかもしれません。
こうしたシナリオを回避するために,自分の問題意識が明らかになった段階でサーベイを行うことが推奨されます。
サーベイの方法
サーベイの方法にはいろいろなやり方がありますが,たとえば以下の記事で紹介する「文献たぐりよせ」の技術は役に立ちます。
また,Connected Papersで論文ネットワークを調べることで,関連文献を調べやすくなります。
「Connected Papers」で文献調査を楽しく効率的に
私は「簿記・会計の数学的定式化」に興味があるので,その観点でサーベイを進めようと思います。
サーベイは闇雲に論文を検索すればいいというものではありません。先行研究のどんな要素に着目するかを事前に決めておくと,効果的かつ効率的に文献情報を整理できます。以下の記事では文献調査における視点をまとめています。