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コミュニティ


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勉強会「意識高い……」「レベル高そう……」いやいや、誤解してませんか?

こんにちは、毛糸です。

このところ毎月のように勉強会を企画したりしているのですが、先日「意識が高い」「近寄りにくい雰囲気」という声を耳にしました。

私はそういう声にはあまり気持ちを乱されないタイプですが、しかしそういうイメージを持たれるのは本意でなく、誤解であると感じているため、今回はそういった声に対するメッセージをお届けします。

私はなぜ勉強会を開いたか

私は昨年のプログラミングブームの中で、自分と同じようにテクノロジーを学ぶ人達と交流したいという思いで、勉強会を企画しました。

当時の私はプログラミング言語Pythonに興味を持っていました。

日頃、会計士として仕事をしていますので、Pythonを会計の仕事に役立てられないかと考え、会計×テクノロジーの勉強会 PyCPAを立ち上げました。

PyCPAという勉強会は昨年の発足以来、10回以上の開催実績があり、参加者も述べ250人を超える規模となりましたが、最初はプログラミングに興味のある会計士ツイッタラーを集めた小規模な集団でした。

会計とテクノロジー(プログラミング)という、ある種「オタク」な趣味を共有するために、SNSで仲間を募り集まってみた、とうただそれだけの勉強会です。

PyCPAという勉強会は、これまで色々な形式で開催されてきました。

  • ただ集まって各自黙々と作業を行うもくもく会
  • 講師を招き実務の最先端を学ぶセミナー
  • 実際にプログラミングをしながら学ぶハンズオン
  • 専門書をみんなで読み進めていく輪読会
などなど、多彩なバリエーションで開催しています。
勉強会は完全無償で運営されており、会場の提供や講師の登壇まで、すべで勉強会のビジョンに共感して下さる方々の善意で成り立っております。

勉強会に対する誤解

そんな勉強会PyCPAですが、最近「意識が高い」「レベルが高くて近づきがたい」という声をちらほら耳にするようになりました。
前述の通りPyCPAは、Twitterに生息する一部の「オタクな」会計士による趣味の集まりとして発足しました。
今でこそ多くの支援者に恵まれ、コミュニティとしての輪郭を備えつつありますが、「楽しさを探求する」というあり方は、当初から全く変わっていません。
意識の高さを志向しているようなことはまったくなく(おそらくコミュニティメンバーもそれを望んでおらず)、ただ楽しいから・知りたいからと言う理由で、探求し発信しています。なので、
なに意味わからんこと追い求めてるんだあいつら……
という方向で近寄りがたいのならよくわかりますが、
なんかレベル高いことやってるよ意識たかっ……
と思ってるなら、それは大きな誤解です。
もちろん、会計やテクノロジーに興味を持ち探求することを楽しむ人種が世の中の多数派だとは思っておりませんので、そういう意味では「尖った」集団であることには間違いないのですが、もし「意識高い」奴らと映っているのであれば、それはこのコミュニティの本質を十分理解いただいていないということでしょう。

やりたいからやる、楽しいから学ぶ

私の周りには、私の興味ある話題について話を深められる人があまりいません(私の交友関係の狭さゆえです)。
私が気になる、AIの新技術とか、正規分布の和とか、簿記の代数的構造とか、そういう話題を一緒に楽しめる人が近くにいないのです。
しかしSNSは違いました。
SNSではどんなにニッチな趣向でも、広く発信すれば必ずと言っていいほど共感してくれる人が現れます。
SNSの広がりによって、リアルな人脈を超えた人間関係が構築できるようになりました。
こうしたネットでのつながりをリアルに感じたい、同じ志を持ち共通の話題を楽しめる人たちともっと交流したい、そういう気持ちが勉強会を企画する原動力になりました。
やりたいからやる、楽しいから学ぶ。
そうした娯楽を一緒に楽しめる仲間が、勉強会に集まっています。
そこにあるのは決して意識の高いインテリジェンスな集団ではなく、ちょっと変わったことに興味を持つ人たちが集まる探求の場なのです。

まとめ

「意識高い」「近寄りにくい」という声が、私たちの勉強会を形容する言葉としてはちょっとずれていると思い、考えていることを述べました。
私たちの勉強会は、ただ楽しいから集まり、知識を共有しているだけです。
もし「レベルが高くて……」と遠ざけてしまっている方がいたら、それは大きな誤解です。

PyCPAで登壇する人たちだって、最初はみんな手探りで学んでいたのです。

もし、今まで勉強会なんて行ったことも開いたこともないけれど、興味があるという方がいらっしゃったら、勉強会に足を運んでいただくか、こんな勉強会を開きたいとリクエストしてみてください。
参考記事:PyCPAで勉強会を開催する、もしくはリクエストする方法

どうせ楽しむなら、話のわかる人と一緒にやったほうが楽しいのです。

一緒に楽しく学びませんか。

PyCPAリアル・オプション輪読会まとめと参加者アンケート結果

こんにちは、毛糸です。

先日、会計×テクノロジーをテーマとした勉強会コミュニティPyCPAの『モンテカルロ法によるリアル・オプション分析』輪読会第1回が開催されました。

今回は20名近い参加者にお集まりいただきました。

本記事では今回の輪読会の振り返りをしてみたいと思います。

参加者には事前にアンケートにお答えいただいてますので、その結果もあわせて公開します。

PyCPAとは

PyCPAは、テクノロジーの進化を武器に次世代の担い手となる探求者たちのコミュニティです。

もともとは、プログラミング言語Pythonに関心のある公認会計士(CPA)の勉強会として発足しましたが、現在ではより広く、テクノロジー全般に興味を持ち、探求する意欲のある、会計士、経理財務人材、エンジニアなどがメンバーとなって活動しています。

PyCPAは毎月勉強会を開催しており、もくもく会やセミナー、参加型ワークショップを行っています。

現在のコミュニティメンバーはSlack登録者ベースで170名ほど、2019年5月現在の勉強会の累計参加者は250名を超えます

PyCPAコミュニティと勉強会への参加は無料となっており、運営事務、会場確保、講師の登壇等はすべて、コミュニティのビジョンに共感していただいている組織・個人のボランティアでなりたっています。

PyCPAにコミュニティメンバーとして参加したい方はPyCPAのSlackにご登録ください。

ツイッターでのPyCPAコミュニティメンバーのやり取りは、こちらからご覧いただけます。

リアル・オプション輪読会の概要

今回の勉強会は初の輪読会となりました。

輪読会とは、複数人で同じ本を読み進め、集まって内容を共有し、理解を深める方法です。

今回の輪読会で取り組んだのは『モンテカルロ法によるリアル・オプション分析』という専門書です。


この本は、ファイナンス(金融工学)とプログラミング(ExcelVBA)を用いて、経営意思決定の柔軟性が創出する価値=リアル・オプションを定量的に評価する手法が学べる本です。
参考記事:『モンテカルロ法によるリアル・オプション分析』内容の概説、こんな人におすすめ、いい点と注意点

本書はリアル・オプションを学ぶとても良い題材である一方で、なかなか難易度の高い本だったので、輪読会の題材にしました。

今回は初回ということで、輪読会の目的や進め方について説明しました。
参考記事:【開催前夜】リアル・オプション輪読会の目的、理由、進め方

輪読は第1章を扱いました。

第1章はプログラミング言語ExcelVBAの基礎で、テキストに書かれたコードを入力しながら参加者全員で読み進めました。

VBAの始め方や、変数や関数の定義、for文やDoWhile文などの基本構文、配列の使いかたなどについて学びました。

途中、ファシリテーターから「このコードはモンテカルロ法のこんなシーンで役に立ちます」「この構文は株価シミュレーションの計算で使います」というような解説をはさみながら進めました。

進度を合わせて読み進め、コードも入力しながらということでしたので、理解にばらつきが出るかな?と恐れていましたが、みなさん思いの外つまづくことも少なく、理解度、満足度ともに高かったように思います。

感想とフィードバック

予習について

全員でコードを入力しながら、さくさくと読み進めたので、ちょっと駆け足気味になりました。

この点に関して、参加者から「次回は予習して来ようと思った」という声が上がりました。

事前に準備をしてくれば、輪読会をより意義深いものにできそうです。

バグについて

事前に予習してきた方も、その場でコードを入力した人も、みなさんバグ=プログラムが動かない問題に悩まされていました。

しかし、参加者のひとり(エンジニア)の方から「バグは出るもの、人は完璧じゃない、能率的にバグがとれればOK」という前向きな意見が出て、参加者の気持ちも楽になったように思います。

プログラミングにはバグがつきものですので、輪読会のように他の人と助け合える環境で学習を進めるのがよいと思います。

練習と実践について

プログラミングは一度勉強しても、使わなければすぐ忘れてしまう、という感想が出ました。

たしかに、人は忘れる生き物ですから、どんなに勉強しても使わなければ忘れてしまいます。

もし勉強したことを忘れたくないのであれば、お仕事で使うなり、勉強会で披露するなりして、知識の維持に努める必要がありそうです。

参加者アンケート結果報告

PyCPA リアル・オプション輪読会第1回参加者には、事前に以下のアンケートにお答えいただいています。
  • 参加者の所属
  • 参加理由
  • 意見・感想・提案など
その回答状況を見ていきましょう。

参加者の所属

PyCPAは会計士の勉強会として発足したこともあり、会計士等の比率が一番多い結果となりました。

次いで一般事業会社(経理財務系)の方、金融機関勤務と続きます。

輪読会の内容がプログラミングであったため、エンジニアの方の存在感はとても大きかったです。

会の最後にMVPを決めたのですが、AI開発がご専門のプログラマの方が絶大な支持を得て見事MVPを獲得されました。

参加理由

リアル・オプション輪読会の参加理由は、金融工学、ファイナンスへの関心が首位、次いでリアル・オプション、企業価値評価への関心となっています。

みなさんお仕事で金融・ファイナンスに関わりがある方がほとんどで、その理解を深めたいという方が大多数でした。

リアル・オプションという経営意思決定のためのツールを学びたいという、このテキストの目的ど真ん中のかたもたくさんいらっしゃいました。

ファイナンスにせよ、VBAプログラミングにせよ、このテキストはとてもよい教材になりますので、是非チャレンジしてほしいと思います。

参考記事:『モンテカルロ法によるリアル・オプション分析』内容の概説、こんな人におすすめ、いい点と注意点

意見・感想・提案など

自由回答で寄せられた意見等についてまとめます。

まったく門外漢ですが、なにか楽しそうだと思いました

モンテカルロ法という言葉ぐらいしか知らないので、その内容を理解したい

私も最初はそうでした。

モンテカルロ法という何やら凄い技術があるらしい、なんか楽しそう。

そういう興味が人生を豊かにしてくれると信じています。

一緒に楽しみましょう。

将来的に転換社債のプライシンクモデルを作りたいです!

業績連動型のストックオプション

モンテカルロ法は金融商品評価の強力なツールで、その応用範囲は膨大です。

輪読会での学びをきっかけに、よりアドバンストな内容に挑戦してみるのもいいでしょう。

意思決定にどう活かすのかに興味があります。

リアル・オプションは経営意思決定のツールとして有用です。

単に本を読み、ふーん、そういう手法があるのね、で終わらせることなく、是非輪読会で他の方とディスカッションすることで、ビジネスへの応用について探っていきましょう。

私もとても楽しみです。

まとめ

PyCPA リアル・オプション輪読会の振り返りについて述べました。

徐々にその裾野を広げつつ、コミュニティとしての輪郭を備え始めたPyCPAですが、まだまだ始まったばかりです。

みなさんの学ぶ意欲と発信で、一緒に楽しみましょう。

【開催前夜】リアル・オプション輪読会の目的、理由、進め方

こんにちは、毛糸です。

この記事を書いている日の次の日(2019/5/11)に、『モンテカルロ法によるリアル・オプション分析』の輪読会を開催します。
『モンテカルロ法によるリアル・オプション分析』輪読会第1回 

第1回開催に際して、この輪読会の目的、なぜ輪読会を開くのか、どんな風に進めるのかについて整理しておきたいと思います。

そもそも輪読会とは何か

輪読会とは、複数人で同じ本を読み進め、集まって内容を共有し、理解を深める方法です。

大学のゼミやエンジニアの勉強会の一環として行われています。

事前に内容をまとめ、当日にプレゼンテーションを行う方式がとられることが多いです。

本を独りですべて熟読する必要がないので、効率的に内容を理解できます。

『モンテカルロ法によるリアル・オプション分析』輪読会の目的

この輪読会の目的は『モンテカルロ法によるリアル・オプション分析』を読破することです。

第一目標は「読むこと」であり、完全な理解は敢えて目指しません。

理解度の目安でいうと、他の人に「この本はこういうことが書いてあるんだよ」と雰囲気を語れるレベルでOKです。

なぜ「理解すること」を第一目標にしないかというと、本書がとてもハイレベルな内容であるからです。

本書の内容は本ブログの記事『『モンテカルロ法によるリアル・オプション分析』内容の概説、こんな人におすすめ、いい点と注意点』にまとめてありますので、その難しさの雰囲気がわかると思います。

とてもハイレベルなので、もはやみんなで足並み揃えて理解しよう、というのが不可能です。

十分に理解している人が参加者に講義するスタイルのセミナーであれば可能かもしれませんが、今回はそういった形式にはしないので、とりあえず「読む」ことができればOKということにします。

もちろん、「読む」ことから理解は始まりますし、輪読会への参加でかなりの理解が得られるので、決して「理解」を放棄しているわけではありません。

なぜ輪読会を開くのか、独りではいけないのか

本書を輪読会で読む理由は3つあります。

1.難しいから

本書はファイナンス(金融工学)とプログラミング(VBA)の理解がなければ読めません。

独りでこの本に取り組むとなると、かなり気合を入れて取り組む必要があります。

しかし、忙しいビジネスマンが、難解な数学やプログラミングにじっくり取り組むのはなかなか厳しいものがあります。

輪読会で読むことで、ファシリテーターや他の参加者の理解を共有でき、意見を聞きながら読むことが出来るので、理解が深まります。

2.甘えてしまうから

独りでは「わかったつもり」になったり、テキストに書いてあるプログラミング・コードを眺めるだけで入力しなかったりと、甘えが出ます。

本書はプログラミング・コードを実際に打ち込み、手を動かしながら読み進めることを前提としているので、甘えると何も身につきません。

同じ目標を持つ人で集まって、みんなで読み進めることで動機づけを図ります。

3.実務的だから

リアル・オプションは経営意思決定のためのツールであり、ビジネスに活かすことの出来る実務的な技術です。
 
したがって、リアル・オプション分析をどう活用するか、という視点がとても大切になります。
 
しかし、独りでは想像力に限界があり、学びをどう活かすかというところに目が向かない可能性があります。
 
輪読会でディスカッションすることにより、自分では思いつかないアイデアに触れられます。
 

輪読会の進め方

輪読会は通常、発表者を事前に決めておき、持ち回りで本の内容をプレゼンテーションします。
 
しかし、リアル・オプション輪読会はまず「読むこと」を目的としており、そのためには参加のハードルをなるべく下げたいと思っています。
 
したがって、参加者には特に事前準備を強制せず、輪読会の中で読み進め理解するようなやり方をとります。
 
リアル・オプション輪読会では、参加者が順繰りに、1人1パラグラフを音読します。
 
その内容について、意見がある人は発言してもらい、また、ファシリテーター(僭越ながら私が務めます)が解説を加えます。
 
テキストに記載されたVBAのコードは、事前に入力してきた人がいれば、そのプログラムを実際に動かしてみます。
 
動かなければ、その場でみんなで改善策を考えます。
 
なので、動くプログラムが作れたかどうかはさておき、事前にコードを書いてきた人の成長が加速するような進め方をとります。
 
会の終了後、動くコードを参加者で共有します。
 
また、会の終わりに、その日のMVPを決めて、みんなで讃えます。
 

まとめ

リアル・オプション輪読会の前日ということで、輪読会の目的や、理由、進め方についてまとめました。
 
ともに学ぶ人がいるというのは嬉しいことです。
 
是非こうした機会を活用し、スキルアップに役立ててください。
 

 

 

 

PyCPAで勉強会を開催する、もしくはリクエストする方法

こんにちは、毛糸です。

私が運営事務を務める会計士×テクノロジー勉強会PyCPAで、自分も勉強会を開催したい、という声をいただきます。

PyCPAは自由で自発的な活動を大切にしております

今回はPyCPAで勉強会を開催する方法と、「こんな勉強会を開いて欲しい」とリクエストする方法についてまとめます。

PyCPAとはどんなコミュニティか

PyCPAは、プログラミング言語Pythonに興味のある会計士(CPA)の勉強会として活動を開始しましたが、発足から1年経った今、活動はより広いものになっています。

最近は特定のプログラミング言語の習得にとどまらず、新しいテクノロジー(AIやRPAなど)を取り扱うことも多くなり、また参加者も会計士以外に、エンジニアや企業の経理財務担当者などが増えています。

テクノロジーと会計、という2つの軸から大きくはずれない範囲で、PyCPAで扱うトピックには特に制限がありません。

PyCPAで勉強会を開催する方法

もしテクノロジー×会計という関心軸に沿う内容で勉強会を開きたいときは、誰でも自由に勉強会を開催していただけます。

その際に必要な手順は、以下の通りです。

1.運営事務局への連絡

PyCPAという名前で勉強会を開催する際には、勉強会の内容がPyCPAの方針に沿うものであり、営利を目的としないなどの指針に合致している必要があります。

PyCPAで勉強会を開催したくなったら、まず運営事務局にご連絡ください。

会場確保、コミュニティメンバーへの案内などをお手伝いします。

2.勉強会の準備

PyCPAの勉強会はもくもく会が中心でしたが、最近は講師を招いてのセミナーや、コミュニティメンバーによるハンズオンセミナーも開催されています。

勉強会を開催したくなったら、勉強会のスタイルを決め、講師役が必要なら依頼をします。

また、会場を確保します。PyCPAは無償の勉強会であることを条件に、スポンサーから会議室を無料提供して頂いています。

勉強会の内容によっては支援が頂ける可能性がありますので、運営事務局にお問い合わせください。

勉強会のタイムテーブルについても考えておきましょう。

勉強会のターゲットを明確にしておくのも重要です。

予備知識をどこまで要求するか、勉強会でどんな成長が得られるか、などを明記しておくと、参加者を集めやすく満足度も高まります。

3.案内・集客

勉強会の内容と日次、会場が決まったら、SNSで案内を出し、出欠管理サービスを用いて出席者を募ります。

このプロセスは通常、運営事務局が行いますが、情報の拡散は主催者の熱意が重要になりますので、積極的にSNSで発信するとたくさんの人に興味を持っていただけます。

4.当日までの準備

もくもく会であれば、主催者は特別な準備は必要ありません。

講義を招いてのセミナーであれば、講師の方に気持ちよく登壇頂けるようサポートを行います。

自身が登壇するセミナーであれば、発表資料の作成や、プログラミング用のコードを準備しておきます。

5.当日

勉強会当日には司会進行が必要です。

もくもく会であれば、参加者の目的と作業内容を発表してもらい、

講師を招いてのセミナーであれば、スムーズな発表のための機材準備を行います。講師紹介も行うのがいいでしょう。

自身が登壇する場合には、当日現場できちんと発表ができるか、機材等の確認をします。

6.発表を終えたら

参加者とコミュニケーションを取ることで、フィードバックが得られます。

質疑応答や意見交換を行うことで、発表者自身の成長につながります。

登壇者は参加者から強い尊敬の目が向けられます。

それをきっかけにビジネスのお話につながった例もあります。

以上が簡単な勉強会開催の流れです。

個別具体的な対応は、これまで勉強会を運営してきた事務局メンバーが丁寧にレクチャーし、伴走しますので、初めて勉強会を開催する方でも心配は要りません。

勉強会のリクエスト

PyCPAはコミュニティメンバーの自発的な探求心を大切にしています。

勉強会で扱ってほしいトピックがあれば、その実現のために運営事務局がサポートします。

勉強会のリクエストは、次のような方法でお寄せいただけます。

  • ツイッターでハッシュタグ #PyCPA をつけて呟く
  • 運営事務局にリプライを送る
  • Slackで発言する
  • 勉強会に来たときに話題にしてみる

事務局のリソース上、すべてのリクエストにお答えするのは難しいですが、コミュニティメンバーに楽しんでいただけそうな内容であれば、実現に向けて動きます。

場合によっては、勉強会の主催者側に回っていただくことをおすすめする場合もあります。

まとめ

PyCPAで勉強会を開催する方法と、リクエストの方法についてまとめました。

PyCPAはメンバー一人ひとりが自発的に関与し作り上げていくコミュニティであり、決して運営事務局=コミュニティオーナーではありません。

みなさんの探究心には価値があります。

探求を一緒にカタチにしませんか。

 

PyCPA GASハンズオンセミナーはこんなことをやりました!参加者アンケート結果も報告します

こんにちは、毛糸です。

先日、会計×テクノロジーをテーマとした勉強会コミュニティPyCPAのGASハンズオンセミナー第1回が開催されました

今回は20名近い参加者にお集まりいただきました。

本記事では今回のセミナーの振り返りをしてみたいと思います。

参加者には事前にアンケートにお答えいただいてますので、その結果もあわせて公開します。

PyCPAとは

PyCPAは、テクノロジーの進化を武器に次世代の担い手となる探求者たちのコミュニティです。

もともとは、プログラミング言語Pythonに関心のある公認会計士(CPA)の勉強会として発足しましたが、現在ではより広く、テクノロジー全般に興味を持ち、探求する意欲のある、会計士、経理財務人材、エンジニアなどがメンバーとなって活動しています。

PyCPAは毎月勉強会を開催しており、もくもく会やセミナー、参加型ワークショップを行っています。

現在のコミュニティメンバーはSlack登録者ベースで170名ほど、2019年3月現在の勉強会の累計参加者は200名を超えます

PyCPAコミュニティと勉強会への参加は無料となっており、運営事務、会場確保、講師の登壇等はすべて、コミュニティのビジョンに共感していただいている組織・個人のボランティアでなりたっています。

PyCPAにコミュニティメンバーとして参加したい方はPyCPAのSlackにご登録ください。

ツイッターでのPyCPAコミュニティメンバーのやり取りは、こちらからご覧いただけます。

GASハンズオンセミナーの概要

今回の勉強会は初のハンズオンセミナー形式となりました。

ハンズオンとは「体験型」という意味合いで、講師が課題を示し、参加者がそれを解決するために自分で手を動かすように設計されたタイプのセミナーです。

講演内容は以下のとおりです。

  • GoogleAppsScriptの始め方
  • 変数とはなにか、変数宣言
  • GASの基本構文と、for文、while文、if文
  • 要件定義の重要性
  • 自作関数、所得税速算表を関数にする
GoogleAppsScriptはGmailやGoogleスプレッドシートなどのGoogle アプリをより複雑に使いこなすためのプログラミング言語で、JavaScriptが基本となっています。

セミナーでは教科書的なプログラミングの文法解説は最低限に、実際に「動かす」ことを主眼において進行したため、とても楽しく学ぶことが出来ました。

変数の使いかたやfor文、if文の使いかたを実例を交えて解説しました。

その後、これら文法を応用する形で「税金の計算」をしてみる、という実務的な課題にチャレンジしました。

与えられたデータに対して、どのような処理を行えば、期待する結果が帰ってくるかという「要件定義」の重要性に触れつつ、膨大な数の従業員の所得データから各々の税金を一気に計算してみることで、プログラミングのパワーを実感できました。

プログラミングのテキストを読むだけでは「なんでこんな書き方が必要なんだ?」という疑問が湧いて、何に応用できるのかという実感が持ちづらいことがありますが、今回のセミナーでは勉強した内容が「税金の計算」とう実際上の問題解決に利用できることがわかり、とても納得感を持って取り組むことが出来ました。

理解度、満足度ともに高く、大変価値あるセミナーでした。

参加者アンケート結果報告

PyCPA GASハンズオンセミナー第1回参加者には、事前に以下のアンケートにお答えいただいています。
  • 参加者の所属
  • 参加理由
  • 意見・感想・提案など
その回答状況を見ていきましょう。

参加者の所属

今回のセミナーは多様なバックグラウンドの方にお越しいただけました。

エンジニア、一般企業勤務の方が多く、今までにない参加者構成だったと思います。

セミナー内容が、GASであったため、普段からGASに近いところでお仕事をされている人が多かったのでしょう。

会計系の人はいま一年で最も忙しい時期ですので、少し参加が少なかったというのもありますね。

PyCPAがCPA(会計士)の勉強会から発足していながら、会計士でない多くの方が関心を寄せていることからも分かる通り、PyCPAのコミュニティはその裾野をどんどん広げていっています。

参加理由

PyCPAへの参加理由は、IT技術力向上が首位、次いで業界情報の収集ネットワーク構築となっています。

テクノロジーに関する探求者が集うコミュニティとして、PyCPAはIT技術とテクノロジーに関する情報収集・意見交換に役立つ場となることが期待されています。

意見・感想・提案など

自由回答で寄せられた意見等についてまとめます。

GASを修得したいと考えていた矢先、本イベントを知る機会に恵まれました

数回に渡る内容があっても良いかと思いました

今回のGASハンズオンセミナーはシリーズで企画していますので、徐々にステップアップできるように内容が高度になっていきます。

GASの初心者から中級者くらいまでを対象に、手を動かすことでスキルを習得できる内容となっていますので、ご期待下さい。

今後企画されている輪読会も複数回に分けて実施する予定です。

それ以外にもシリーズ企画のリクエストが有りましたらお聞かせください。

IT×会計士という生き方にチャレンジしたいと思っているので参考にさせていただければと思います

ITスキルは今後ビジネスを推進していく上で必須になります。

PyCPAではIT×会計士のロールモデルを排出することも目的にしており、そのための様々な取り組みをしてまいります。

既にPyCPAでの発信をきっかけとして新しいビジネスを開拓している会計士が現れつつありますので、是非コミュニティ内での発信にチャレンジしてみてください。

元機械学習エンジニアとして公認会計士に貢献できることとは

最近はエンジニアの方にもたくさん参加していただいています。
PyCPAメンバーの多くはエンジニアではない会計人材ですので、是非エンジニアの方の知識を提供していただきたく思います。
機械学習やデータ解析など、会計領域に適用可能なテクノロジーを知りたがっているメンバーは多数存在します。
是非チカラを貸してください。

AWSの使い方

管理会計のデザインに興味があります

pythonの活用事例

リアルオプションの輪読会

企業価値評価の輪読会

PyCPAではこれまでにも、経営管理、監査、仮想通貨、数学、海外テクノロジーなどのセミナーを開催してきました。

今後も一風変わったコンテンツを用意しておりますので、ご期待ください。

これらコンテンツを継続的に企画・実施していくためには、運営事務局のみではリソースが絶対的に不足しています。

勉強会の運営をお手伝いしてくれる方がいらっしゃいましたら、是非お力添えを頂きたく存じます。

勉強会を開催したいトピックがありましたら、是非主催者としてPyCPAを盛り上げてみてはいかがでしょうか。

まとめ

PyCPA GASハンズオンセミナーの概要と、セミナーの振り返りについて述べました。

徐々にその裾野を広げつつ、コミュニティとしての輪郭を備え始めたPyCPAですが、まだまだ始まったばかりです。

みなさんの学ぶ意欲と発信で、一緒に楽しみましょう。

『モンテカルロ法によるリアル・オプション分析』内容の概説、こんな人におすすめ、いい点と注意点

こんにちは、毛糸です。

5/11土曜日に、『モンテカルロ法によるリアルオプション分析』(きんざい)の輪読会を開催します。

>>『モンテカルロ法によるリアル・オプション分析』輪読会第1回 hosted by PyCPA(外部サイトに飛びます)

今回は本書の内容をざっくり紹介したあと、この本がどんな人におすすめかに触れたあと、いい点と注意点について説明します。

目次

  • 本書の目次と内容概説
  • こんな人におすすめ
  • いい点と注意点その1:ファイナンス・金融工学・リアルオプションの教材として
  • いい点と注意点その2:エクセルVBAの教材として
  • まとめ

本書の目次と内容概説

第1章 エクセルVBAプログラミング入門

エクセルVBAとはどんなプログラミング言語なのか、どうやって使い始めたらよいのかを解説しています。

第2章 数値解析入門

モンテカルロ法とは何かを説明し、実際にモンテカルロ法を用いて円周率の推定を行います。覆面算、方程式、数値積分、常微分方程式などを題材に、モンテカルロ法の理解を深めます。

第3章 乱数

乱数とは何かについて説明したあと、乱数の生成方法について述べます。乱数発生アドインのインストールを解説し、以後の章の準備をします。本書では線形合同ジェネレーターの拡張版と、インバース法を用いて正規乱数を生成します。

第4章 基本株価プロセスとブラック・ショールズ・モデル

二項モデルの例をみたあとに、ランダムウォークと株価プロセスのモデル化を行います。モンテカルロ法による「ブラック・ショールズ・モデル」の実装方法について説明します。

第5章 エキゾチック・オプション

バイナリー・オプション、ルックバック・オプション、バリア・オプション、アジア型オプションの評価方法とコード例を説明します。

第6章 推定誤差

サンプル数による推定誤差の理論と計算について述べます。推定精度の向上法や離散化による推定誤差について説明しています。

第7章 シンプルなモデル

売上高のランダムなパスを生成し、リアルオプション分析のためのシンプルなモデルを作成します。

第8章 リスク中立評価

リアルオプションを含むデリバティブの評価理論に必要なリスク中立評価法について、数式で詳しく説明します。

第9章 基本プロセスの拡張

前章までで紹介された基本プロセスに、配当、外国為替、価格のジャンプなどを入れて拡張します。ファット・テイル分布からのサンプリングや平均回帰過程についても説明します。

第10章 スタートアップ企業の評価

Schwartz and Moonの「アマゾン」モデルを使って、スタートアップ企業の評価を行います。

第11章 アメリカン・オプションの評価

最小二乗モンテカルロ法(LSM法)について説明し、バミューダ・プット・オプションの評価を行います。

こんな人におすすめ

本書はファイナンス・金融工学で研究されてきたデリバティブの価格評価理論を応用し、経営上の意思決定の柔軟性が生む企業価値(リアル・オプション)の評価を行います。
リアル・オプション分析に必要な金融工学の数学的背景が丁寧に解説されているため、金融工学を学ぶためのテキストとしても適しています。
数学(解析学や確率論)に触れてきた人で、その知識を実務に活かしたい人は、本書でデリバティブ理論を学ぶことが出来ます。
また、リアル・オプション分析を行うに当たり、プログラミングが必要になります。
本書ではエクセルに標準搭載されたプログラミング言語VBAを用いてリアル・オプション評価のためのプログラムを作成します。
プログラミングに初めて触れる人でも躓かないよう、エクセルVBAの使い方からプログラミングの基礎的内容を説明しています。
昨今のプログラミングブームのなかで、自分も何か始めたいけれど、どんな言語を始めたらいいのかわからず、勉強方法についても悩んでいる、という人は、本書を手を動かしながら読むことで実力が身につきます。

いい点と注意点その1:ファイナンス・金融工学・リアルオプション

本書のテーマはモンテカルロ法を用いて企業の意思決定の柔軟性から生まれる価値=リアル・オプション価値を定量的に評価することです。
本書で学ぶリアル・オプション分析は、従来、ファイナンス・金融工学という分野で蓄積されてきた研究成果を応用したものです。
ファイナンスとは、リスク(不確実性)と時間の概念を明示的に考慮した経済学の一分野であり、確率論を高度に利用した応用数学の側面もあります。
金融工学とは、ファイナンスのうち、実務的便益を企図していることを強調した表現です。
本書ではファイナンス・金融工学のうち、リアル・オプション分析に必要な部分を整理して解説してくれているため、ファイナンス・金融工学を勉強する大変よい教材となっています。
本書に取り組むことで、実務への応用を前提としたファイナンス理論を習得することが出来ます。
ただし、ファイナンス・金融工学を完全に理解するためには、数学、とくに解析学や確率論の知識が必要不可欠です。
本書ではファイナンスに用いる数学を最低限しか解説していないため、例えば高校レベルの数学に抵抗感を持っているような人には、通読が難しい内容となっています。
高校数学に不安のある方はまず高校数学の参考書に取り組むことをおすすめします。

また、ファイナンスで用いる数学は、高校数学+アルファなので、この「+アルファ」の部分を勉強する必要もあります。具体的には確率解析と呼ばれる、確率論と微積分学の応用分野が必要になります。
ファイナンスに用いる数学については、以下の本に必要最低限の内容がまとまっているため、参考文献にすることを勧めます(増補版は入手しづらいようですが、古い版でも十分です)

いい点と注意点その2:Excel VBA

リアル・オプション分析では、乱数を用いた将来予測(モンテカルロ・シミュレーション)を強力なツールとして利用します。

コンピュータの計算力をフル活用した現代的手法であるモンテカルロ・シミュレーションを行うには、コンピュータに処理をさせるためのプログラミング言語を習得する必要があります(簡単なものであれば、エクセルシートでもなんとかなります)。

本書はモンテカルロ法を実行するに当たり、エクセルに標準搭載されているプログラミング言語VBAを用います、

VBAはエクセルがインストールされたPCであれば特別なことをしなくてもすぐに使えるようになりますので、プログラミングの入門には適しています

構文も難しいものではなく、少し訓練すれば容易に習得可能ですし、その訓練は本書にじっくり取り組むことで達成されます。

実際、私のプログラミング力を飛躍的に上昇させたのは、この本を読んだからです(私はプログラミング勉強会を開くまでにスキルアップしました)。

実際に手を動かしながら本書を読み勧めていく中で、エクセルVBAとプログラミングの基礎がしっかり身につきます

ただし、一点注意点があります。

プログラミング習得には近道は存在しません。

本書を流し読みすれば勝手にプログラミング力が身につくということは絶対にありませんので、しっかり自分で手を動かす必要があります。

本書に記載されているコードを実際に打ち込む(エンジニア用語で、写経する、と言います)ことでしか、プログラミング力は向上しません。

そもそも本書は、紙面上でコードが記載されてはいるものの、コーディング済みのエクセルシートなどは公開されていません

もし「手軽にリアル・オプション分析を行うためのツールが欲しい」と考えている人にとっては、本書はふさわしくないでしょう。

裏を返せば、確かなプログラミング力を身につけるための教材としてはこれ以上のものはないと言ってもいいでしょう。

スキルアップを目指す方にとって最高の教材です。

まとめ

『モンテカルロ法によるリアル・オプション分析』はファイナンスとVBAを使ってリアル・オプションを学ぶ大変良い教材です。
ある程度の数学の素養がある人が、ファイナンスとプログラミングを学ぶのにおすすめの本です。
ファイナンスを基礎から学び、数理的思考力を鍛えることが出来るとともに、VBAプログラミングのスキルを効率的に学ぶことが出来ます。
リアル・オプション分析の手法を学ぶことで、企業の意思決定に説得力をもたせることも出来ます。
難書ではありますが、間違い無しの良書です。是非チャレンジしてみてください。

コミュニティ・マーケティングを成功させる3つの「ファースト」

こんにちは、毛糸です。

私は最近、定期的に勉強会を開いて、自分のインプットとアウトプットの機会を確保しています。
参考:会計士×テクノロジー勉強会PyCPA

最近では勉強会が「コミュニティ」化しており、比較的多くの方に参加していただけるようになりました。

コミュニティ運営を充実したものにするため、こんな本を読んでいます。

この本では、コミュニティをマーケティングに活かす方法について述べられています。

その中で、コミュニティ・マーケティングを成功させるためには3つの「ファースト」が大切になってくるということを学びました。

今回はそんなコミュニティ・マーケティングの3つの「ファースト」について考えてみたいと思います。

アウトプット・ファースト

コミュニティは、その規模を大きくしながら成長し、メンバーに価値を提供します。

そのためには、コミュニティが継続して外部から人を集める仕組みが必要であり、それを実現するのが、メンバーによる発信です。

コミュニティメンバーが外部の人に対して、我々の取り組みはこんなに素晴らしい、我々が好きなこのサービスはこんなにイケている、と発信することで、コミュニティは大きくなっていきます。

メンバーの熱量が、コミュニティの外に伝わり、コミュニティを拡大させるのです。

そのためには、コミュニティメンバーに「発信」してもらう重要性を認識して貰う必要があります。

SNSで「今回の勉強会は楽しかった!」とつぶやいてもらうだけでもいいでしょう。

コミュニティの集まりが楽しく、それで満足してくれる人は多いですが、それだけではコミュニティは成長しません。

コミュニティ活動を「消費」するだけでは、コミュニティの発展にはつながらないのです。

コミュニティを創造的な場にするためには、各メンバーに発信者になって貰う必要があります。

コミュニティのリーダーは、メンバーに対してアウトプットをお願いする義務があります。

「発信してください、発信してくれると、運営者もセミナーの登壇者もとてもよろこびます」

と正直に伝えるのがいいでしょう。

前回の勉強会に関する発信をみんなの前で見せて、こんなに嬉しい発信があった、と報告するのもいい方法です。

発信を歓迎し、メンバーの発信に対するハードルを下げることで、コミュニティの健全な発展に繋がります。

コンテキスト・ファースト

コンテキストとは、文脈や背景のことです。

コミュニティ・マーケティングにおけるコンテキストとは、そのコミュニティが何に興味を持つ集団なのか、なぜ集まっているのかということです。

本書では「関心軸」という言葉で表現されています。

コミュニティメンバーの興味や、目指す方向がバラバラだと、メンバーの足並みは揃わず、コミュニティの方向性が定まりません

人がたくさん集まってから、こうした方向性を修正するのは難しいので、コミュニティリーダーは当初から「こういう関心のある人のコミュニティです」とハッキリ伝えるのがいいでしょう。

私が運営している勉強会PyCPAは、探求の場であることをメンバーに伝えています。

勉強会の趣旨は最近共有するようにし始めたのですが、従来からメンバーが漠然と感じていた目的意識を吸い上げたものであったため、比較的受け入れられていると思います。

オフライン・ファースト

SNSが発達した現代において、オンラインのコミュニティ活動もかなりの発信力と熱量を持てるようになってきました。

しかし、コミュニティの方向を決め、コミュニティが走り出すための最初の熱量を与えるのは、オフラインの場が適していると本書では述べられています。

アウトプットファーストでも述べたような、メンバーへの発信の働きかけも、対面でこそより効果を発揮します。

SNS上でのお願いより、実際に会ってお願いするほうが、気持ちが伝わります

事実、私が運営する勉強会でも、先日のセミナーで発信をお願いしたところ、過去最高の盛り上がりを見せました。
参考資料:第9回PyCPA勉強会(togetter)

コミュニティ・マーケティングは、人が人を呼ぶ仕組みです。

コミュニティでの発信がコミュニティの価値を高める良いサイクルを作り出せれば、コミュニティはどんどん拡大していくといいます。

オフラインの場を上手く使って、コミュニティの熱量を高めたいですね。

まとめ

コミュニティ・マーケティングを成功させる3つの「ファースト」について述べました。

アウトプットでコミュニティの価値を高め、

コンテキストを共有し方向付けして、

オフラインで結びつきを強くする。

これからのマーケティング手法として、意識していきたいですね。

 

お金は純粋さを曇らすというお話。あるいは私がコミュニティ運営で気を付けていること

こんにちは、毛糸です。

私は定期的に勉強会を開催しているのですが、ときどき、

会費はとらないのですか?

と質問されることがあります。

今のところ、私が運営する勉強会で参加費を徴収することはありません(今後はわかりません)。

本記事ではその理由と「お金は純粋さを曇らす」という私自身の考えについてお話します。

アンダーマイニング効果

こんな寓話があります。

あるところに、塀に落書きをされて困っているおじいさんがいました。
おじいさんは、近所の子供らが落書きをしに来るたびに叱りつけますが、子供らは一向にやめようとしません。
ある日おじいさんは何を思ったか、落書きする子供たちにお小遣いをやり始めます。
おぉ、今日も落書きに来たのか、よしよし小遣いをやろう。
子供たちは疑問に思いながらも、自由に落書きをし小遣いまでもらえることを喜びました。

何日か後、おじいさんは子供たちに切り出します。
すまない子供たち、もうお金が無くなってしまって、落書きをしても小遣いをやれないんだ。
子供らはがっかりして、落書きするのをやめました。

この寓話は、行動経済学におけるアンダーマイニング効果を表した例として非常に有名です。

アンダーマイニング効果とは

内発的に動機づけられた行為に対して、報酬を与えるなどの外発的動機づけを行うことによって、モチベーション(やる気)が低減する現象

のことです(Wikipediaより)。

かみ砕いていうと、

好きでやっていたことに対して、

お小遣いをもらうなど外からの動機が与えられると、

それを失ったときに当初の熱意が冷めてしまう

ということです。

参考:『行動経済学まんが ヘンテコノミクス 

コンコルド効果(サンクコスト効果)

アンダーマイニング効果は人間の心理を説明したものですが、もう一つ、お金にまつわる重要な法則を紹介しましょう。

心理学におけるコンコルド効果(経済学ではサンクコスト効果ともいう)です。

コンコルド効果とは、

ある対象への金銭的・精神的・時間的投資をしつづけることが損失につながるとわかっているにもかかわらず、それまでの投資を惜しみ、投資がやめられない状態

を指します(Wikipediaより)。

コンコルド効果は、投資資金を少しでも回収しようと躍起になる心理状態とも解釈できます。
映画を見始めたはいいが、全然面白くない、けれどお金は払ったのですべて見ないともったいない。
そんな心理状態です。
合理的に考えるなら、映画を見始めた後でも、途中で退場してウィンドウショッピングでもしたほうが満足感が得られそうです。
しかし人間の心理的に、お金を払ってしまったら、それを回収しないと気が済まなくなるのです。

勉強会でお金をとらない理由

私は純粋な興味関心から、勉強に取り組んでいます。
つまり、内的動機づけから勉強を楽しんでいます
ですから、私が勉強することに対して金銭をもらったりすると(外的動機づけが加わると)アンダーマイニング効果によって勉強意欲が落ちる可能性があります。
これは私の個性を揺るがす問題であり、何としても防ぎたい状況です。
また、参加者から会費を徴収する場合にも、参加者はコンコルド効果により、会費を回収すべく勉強会コミュニティからの「リターン」を要求するようになります。
その結果、コミュニティ内でGiveする人よりTakeする人のほうが多くなって、破綻してしまします。
このように、純粋な学習意欲から生じた勉強会に、お金の仕組みを取り入れてしまうと、コミュニティの学習意欲が低下し、価値の需給バランスが崩れてしまう可能性があるのです。
ですから私は可能な限り、勉強会という「探求」の場に、金銭的利害を持ち込まないようにしています。
もちろん、勉強会の規模が大きくなってくれば、会場の確保やセミナー講師招聘などにお金がかかることもあるでしょう。
そういう場合は、会員のモチベーションを崩さない範囲で、上手にやりくりできればと思います。
しかし、基本的には「お金は純粋さを曇らす」と考えているため、お金に頼るのは最後の最後にしたいと思っています。

ご協力いただける方に感謝を

現在、私が運営事務をしている勉強会では、コミュニティの方針に賛同していただく企業様から無償で会場をお借りしています。
また、セミナー形式での勉強会をする際にも、登壇者はお願いベースで許可をいただき、完全なボランティアで講演をしていただいております。
コミュニティのために無償で資源を提供し知見を披露してくださる協力者の皆様には、心から感謝しております。
勉強会のために労を厭わず協力していただける方々の存在を、ただただ有難く思います。
この場で再度、感謝申し上げるとともに、今後のコミュニティの発展で報いると約束したいと思います。
「お金は純粋さを曇らす」と考えてはいても、それにより誰かが我慢や犠牲を払っていては意味がありません。
純粋な気持ちを尊重しつつ、より良い方法を探る姿勢を持ち続けたいと思います。

PyCPA第9回勉強会(第三回セミナー)の概要と参加者アンケート結果報告

こんにちは、毛糸です。

先日、会計×テクノロジーをテーマとした勉強会コミュニティPyCPAの第9回勉強会が開催されました

今回はセミナー形式での開催となり、40名近い参加者にお集まりいただきました。

本記事ではPyCPA第三回セミナーの振り返りをしてみたいと思います。

参加者には事前にアンケートにお答えいただいてますので、その結果もあわせて公開します。

PyCPAとは

PyCPAは、テクノロジーの進化を武器に次世代の担い手となる探求者たちのコミュニティです。

もともとは、プログラミング言語Pythonに関心のある公認会計士(CPA)の勉強会として発足しましたが、現在ではより広く、テクノロジー全般に興味を持ち、探求する意欲のある、会計士、経理財務人材、エンジニアなどがメンバーとなって活動しています。

PyCPAは毎月勉強会を開催しており、もくもく会やセミナー、参加型ワークショップを行っています。

現在のコミュニティメンバーはSlack登録者ベースで150名ほど、2019年3月現在の勉強会の累計参加者は200名を超えます

PyCPAコミュニティと勉強会への参加は無料となっており、運営事務、会場確保、講師の登壇等はすべて、コミュニティのビジョンに共感していただいている組織・個人のボランティアでなりたっています。

PyCPAにコミュニティメンバーとして参加したい方はPyCPAのSlackにご登録ください。

ツイッターでのPyCPAコミュニティメンバーのやり取りは、こちらからご覧いただけます。

第三回セミナーの概要

PyCPA第9回勉強会は、セミナー形式で行いました。セミナー形式はこれが三度目となります。

講演内容は以下のとおりです。

  • スタートアップにおけるプロダクト開発のリアル〜プロダクト開発における会計士の役割〜
  • 無人化工場とパワードスーツ〜二分化するRPAに未来はあるか?
  • キャッシュレス時代における部門経費処理のベストソリューション

スタートアップにおけるプロダクト開発のリアル

公認会計士でスタートアップの役員としても活躍するShimboさんの発表です。
課題解決型のプロダクト開発の重要性について、ご自身のスタートアップでの経験を踏まえた講演でした。
誰が、どれほどの痛みを感じているのか、という「課題」にフォーカスし、それを解決するために仮説検証を繰り返すというサイクルの重要性を説かれていました。
課題解決型のプロダクトこそスタートアップが開発すべきもの、という主張は、スタートアップに関するベストセラー『起業の科学』にも述べられており、プロダクト・マーケット・フィット(市場の課題とプロダクトの解決策とがマッチしている状態)こそスタートアップの目指すべき姿です。
また、スタートアップにおける役割として、公認会計士の基礎スキルが極めて高い利用価値を生むことも、講演の中で述べられていました。

二分化するRPAに未来はあるか?

公認会計士で大企業のRPA推進を担当するesteeさんの発表です。
RPAの意義と現状、市場分析と、今後RPAが向かっていくであろう2つの方向性についての講演でした。
発表者のRPA導入の経験を踏まえた広範かつ深い考察から、RPAは今後、

  • 「無人化工場型」=強固な内部統制を敷き大規模なシステム投資を伴うあり方
  • 「パワードスーツ型」=個人の業務支援を気とした小規模なEUCとして運用していくあり方
二分化するだろうという見解が述べられています。

発表者esteeさんのRPAに関する知見は一ユーザのレベルを超えており、公認会計士協会のIT委員会研究報告第52号「次世代の監査への展望と課題」の公開草案に対して、彼が述べた意見が報告書に盛り込まれたという影響力の持ち主です。

経費処理のベストソリューション

公認会計士で最新のテクノロジーについて広く深い知見を有するKBにゃすさんの発表です。
KBにゃすさんは若くして独立し会計事務所を営む中で、Tech系ベンチャー、スタートアップとの交流も深く、ご自身もエンジニアとしての開発活動に参加するなど、会計士×テクノロジーのコミュニティの中心人物です。
会社によって多様な運用がされている経費精算のプロセスに焦点を当て、主要なツールについてメリット・デメリットを整理したあと、会社の規模・ステージに応じて最適なソリューションは変わるということを指摘しています。
経費精算は「いにしえの管理手法」EXCELを利用したものから、クラウドソフトを利用するところまで様々な解決策がありますが、会社の規模に合わないツールの導入は控えるべきと警鐘を鳴らしています。
以上、PyCPA第三回の3名の講師の発表資料は、PyCPAのSlack「資料室」チャンネルで無料公開されています。

参加者アンケート結果報告

PyCPA第9回セミナー参加者には、事前に以下のアンケートにお答えいただいています。
  • 参加者の所属
  • 参加理由
  • 意見・感想・提案など
その回答状況を見ていきましょう。

参加者の所属

PyCPA第三回セミナーの参加者の4割が一般企業勤務でした。次いで監査法人職員独立会計士・税理士と続きます。
セミナー内容が、スタートアップ、RPA、経費精算であったため、一般事業会社の方により高い価値を感じていただけるものであったと感じています。
PyCPAがCPA(会計士)の勉強会から発足していながら、会計士でない多くの方が関心を寄せていることからも分かる通り、PyCPAのコミュニティはその裾野をどんどん広げていっています。

参加理由

PyCPAへの参加理由は、業界情報の収集が1位、僅差でIT技術力向上、最後にネットワーク構築となっています。

テクノロジーに関する探求者が集うコミュニティとして、PyCPAはIT技術と会計等専門領域の情報収集・意見交換に役立つ場となることが期待されています。

意見・感想・提案など

自由回答で寄せられた意見等についてまとめます。

ITの知識があまりありません、勉強します

自分にはハイレベルかなと思いましたが、良い刺激が得られればと思います

PyCPAは初心者がはじめの一歩を踏み出す場でありたいとも考えています。
PyCPAも最初は初心者の寄せ集めでした。第1回勉強会に来て始めてPythonをインストールしたという方も何人もいました。

ですが、回を重ねるごとに知識は蓄積され、初心者も自律的に学ぶ習慣を身に着けています。

はじめること、続けることのハードルを、PyCPAコミュニティメンバーと一緒に乗り越えていけたら嬉しいです。

経理財務職として視野を広げるべく学びたい

エンジニアをやっていると会計法律の分野がおろそかになるので勉強になります

会計×プログラミングに興味があります

自動化に興味があります

PyCPAは探求者のコミュニティです。探求者、と言っても決して堅苦しいものではなく、興味あることを深めたいという純粋な気持ちを持つ人、という意味です。
様々なバックグラウンドの方々が、好き勝手に学んでいます。それがPyCPAのいいところです。

ハンズオンセミナーをやってほしい

現役のITベンチャーの人を呼ぶ講演会があっても面白い

参加型セミナーや現役で活躍するIT人材による講演会は企画中です。もしPyCPAに呼びたい人がいたり、聞きたいトピックがあれば、こっそり教えてください

毎回ユニークなテーマで開催されていて感心します

RPAなどのホットトピックと、簿記数学などアカデミックな内容が共存できる場は貴重

キワモノ会計学が聞きたい

PyCPAではこれまでにも、経営管理、監査、仮想通貨、数学、海外テクノロジーなどのセミナーを開催してきました。

今後も一風変わったコンテンツを用意しておりますので、ご期待ください。

隔週希望

大阪や福岡などでも開催し、同時中継してほしい

開催頻度、動画配信や中継については、現在いい方法を探っています。こんなやりかたがあるよ、というアイデアがありましたら、是非教えてください

若い方にお会いできるのを楽しみにしています

PyCPAは比較的若い人が集まっているかと思いきや、管理職クラスの方も大勢いらっしゃいます。

PyCPAコミュニティが、副次的にネットワーキングやリクルーティングに活用されてもいいと考えていますので、是非年次を問わずご参加いただければと思います。

まとめ

PyCPAの概要と、セミナーの振り返りについて述べました。

PyCPAには会費もなければ参加資格もない、ふわっとしたコミュニティですが、探求者が集う場として確かな輪郭を備えつつあります。

みなさんの学ぶ意欲と発信で、一緒に楽しみましょう。

【PyCPAセミナー振り返り】会計士の海外業務、Fintech、ギャップを埋めることの価値

こんばんは毛糸です。

今日はPyCPAという勉強会のセミナーがありました。

PyCPAとは「Python×CPA(会計士)」をテーマにした有志の勉強会で、月に一度、渋谷の貸し会議室フォーラムエイト様のご協力のもと開催しております。

今回は以下のような内容でセミナー形式で実施しました。

  • 会計士の海外業務と現状と今後の展望(野瀬大樹先生@hirokinose
  • fintech時代を生きる会計士のための資金決済法入門(にゃす先生@kabanyasu
大変有意義なセミナーでしたので、ここで振り返りをしたいと思います。

タイミングを見極め、流れの乗るということ

発表者の野瀬先生は、インドを拠点に活躍されている公認会計士です。

野瀬先生は監査法人のIPO部門でのキャリアを重ねていらっしゃいました。

監査法人を辞め独立していたある日、知人の伝でインド法人設立のチャンスに遭遇します。
インドにおける会計士の希少性、インドの経済成長の展望、英語が通じることなど、自分が挑戦するに足る環境であると判断した野瀬先生は、インドに関するトップレベルの知識を有していないながらも、果敢に飛び込んでいきます。
前人未到の環境でありながら、リスクを取るに足る機会であると判断されたのでしょう。
その後彼はインドにおける日本の公認会計士として、日印の架け橋となるような業務を広く提供し、今ではBIG4と呼ばれる世界的な会計事務所からも一目置かれる、トップランナーになっています。

にゃす先生もまた、公認会計士資格を武器に独立し、特に暗号通貨界で活躍する若手プレイヤーです。

先進的なテクノロジーや暗号通貨に関する知見が深く、エンジニアなどとも深いかかわりのある彼もまた、特定分野で強みを発揮する尖った専門家の一人です。
彼の暗号通貨との出会いは、知人を介して暗号通貨の初期のギークから、新しいテクノロジーに関して教えを受けたことだったそうです。
今やにゃす先生は、暗号通貨界と一般ビジネスをつなぐ架け橋的存在になっており、暗号通貨を専門家に・専門家の仕事を暗号通貨界に、それぞれ紹介しよいエコシステムを作る手助けをしています。
野瀬先生もにゃす先生も、今でこそその道のプロではありますが、
もとを正せば何の知識もないところから、
偶然舞い込んだチャンスを「面白い!」と感じ、その分野の知見を貪欲に吸収して、確固たる立ち位置を確立した存在と言えます。
タイミングを見極め、流れに乗る
その際に、自分が取れるリスクを大胆に取りに行く。
これこそが次世代会計士に求めらられるマインドだと思います。

会計士の強みを活かすということ

野瀬先生のインドでの業務は、現地の記帳代行や税務申告、連結決算の対応、各種コンサルティング業務です。
もちろん、これら業務に当たりインドの諸制度を高いレベルで理解していることは必須です。
ですが、彼の場合、これに「日本の公認会計士である」という強みが上乗せされます。
記帳代行や税務申告などは現地事務所でも低価格で提供できるところは多々あります。
しかし、連結決算の対応や日印の制度・法律等に関する業務となると、少なくとも現地事務所の手には終えません。
もちろん、インドに進出している日本企業には駐在員として日本人が業務にあたっていますが、彼らは細かなマネジメントが出来る時間的余裕など到底ないのです。
そこに、日本の会計士でインドの会計税務に長けた野瀬先生の活躍の場が生まれます。
インドという日本から離れた場所で、日本の会計士だからこその価値を提供する、それが野瀬先生の強みなのです。
にゃす先生も同様です。
暗号通貨という、ディープなテクノロジーの世界において、通常のビジネスマインドを持っている人は多くないでしょう。
会計や税務などの規制下の業務は、新しいテクノロジーに対しても当然要求されます。
そんな中で、テクノロジーに関する深い理解を持ち、ギークたちと対等な会話が出来るビジネスの専門家がいれば、そこに価値が生まれることは想像に難くありません。
また、最新のテクノロジーに明るくない会計専門家に対して、技術界のリアルな今を伝えられる存在は、これから更に求められるものとなるでしょう。
野瀬先生もにゃす先生も、公認会計士であることをビジネスの中心に据え、「公認会計士であること」それ自体が価値となるようなフィールドで上手く戦っています。
公認会計士という国家的専門家だからこそ、上手く環境を選ぶことで、発揮できる強みがあるのだと感じました。

「ギャップを埋める」ことが価値を生む

野瀬先生とにゃす先生のビジネスの本質を、運営者のペコ先生(@pekopon0120)は
ギャップを埋める
 
と表現しました。
そもそも公認会計士の独占業務である監査は、投資家と企業の情報の非対称性を緩和するという意味で、まさしく「ギャップを埋める」業務です。
登壇者のお二人も、まさしく各分野におけるギャップを埋めることで価値を生んでいます。
日本とインドの会計品質のギャップ
インド人の働きぶりと日本人の期待のギャップ
日本で培った「あるべき会社像」とインドの会社の現実のギャップ
暗号通貨界のビジネス観と通常求められるビジネスレベルとのギャップ
進みゆくテクノロジーと士業の理解のギャップ
「ギャップを埋める」ことはビジネスの基本と言っても良いでしょう。
公認会計士は多くの現場で「あるべき」に触れます。
あるべき会計処理、あるべき内部統制、あるべき業務フロー。
「あるべき」を知った会計士が、そこからのギャップに着目して、それを埋めることで勝ちを得る。
これは公認会計士の王道と言ってもいいでしょう。

 

PyCPAのこれから

PyCPAはプログラミングに関する勉強会です。
プログラミングは、今その重要性が大きくクローズアップされ、世の中に普及していく過渡期になっています。
これはチャンスです。
これから、ビジネスの多くの現場で、プログラミングないしプログラミング的考え方が広まっていくでしょう。
そんな環境で、会計士がプログラミングを習得していたら、どうでしょうか。
業務効率化ツールに対して、そのベネフィットやリスクについてアドバイスできるかもしれません。
会計データを意思決定に利用する際に、プログラミングが武器になるかもしれません。
監査ツールを効率化したいと考えたときに、プログラミングがその有効な解決策となるであろうことは、もはや自明です。
今はまだ、会計士とプログラミングのシナジーは十分に認識されていません。
しかし、会計士とプログラミング・技術界とのギャップを埋めることで、提供できる価値がきっとあるはずです。
PyCPAは、ギャップを埋め価値を創出するため手段を提供する場を目指します。

取るべきリスクを取る、そのタイミングは、今です。

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