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プログラミング


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【開催前夜】リアル・オプション輪読会の目的、理由、進め方

こんにちは、毛糸です。

この記事を書いている日の次の日(2019/5/11)に、『モンテカルロ法によるリアル・オプション分析』の輪読会を開催します。
『モンテカルロ法によるリアル・オプション分析』輪読会第1回 

第1回開催に際して、この輪読会の目的、なぜ輪読会を開くのか、どんな風に進めるのかについて整理しておきたいと思います。

そもそも輪読会とは何か

輪読会とは、複数人で同じ本を読み進め、集まって内容を共有し、理解を深める方法です。

大学のゼミやエンジニアの勉強会の一環として行われています。

事前に内容をまとめ、当日にプレゼンテーションを行う方式がとられることが多いです。

本を独りですべて熟読する必要がないので、効率的に内容を理解できます。

『モンテカルロ法によるリアル・オプション分析』輪読会の目的

この輪読会の目的は『モンテカルロ法によるリアル・オプション分析』を読破することです。

第一目標は「読むこと」であり、完全な理解は敢えて目指しません。

理解度の目安でいうと、他の人に「この本はこういうことが書いてあるんだよ」と雰囲気を語れるレベルでOKです。

なぜ「理解すること」を第一目標にしないかというと、本書がとてもハイレベルな内容であるからです。

本書の内容は本ブログの記事『『モンテカルロ法によるリアル・オプション分析』内容の概説、こんな人におすすめ、いい点と注意点』にまとめてありますので、その難しさの雰囲気がわかると思います。

とてもハイレベルなので、もはやみんなで足並み揃えて理解しよう、というのが不可能です。

十分に理解している人が参加者に講義するスタイルのセミナーであれば可能かもしれませんが、今回はそういった形式にはしないので、とりあえず「読む」ことができればOKということにします。

もちろん、「読む」ことから理解は始まりますし、輪読会への参加でかなりの理解が得られるので、決して「理解」を放棄しているわけではありません。

なぜ輪読会を開くのか、独りではいけないのか

本書を輪読会で読む理由は3つあります。

1.難しいから

本書はファイナンス(金融工学)とプログラミング(VBA)の理解がなければ読めません。

独りでこの本に取り組むとなると、かなり気合を入れて取り組む必要があります。

しかし、忙しいビジネスマンが、難解な数学やプログラミングにじっくり取り組むのはなかなか厳しいものがあります。

輪読会で読むことで、ファシリテーターや他の参加者の理解を共有でき、意見を聞きながら読むことが出来るので、理解が深まります。

2.甘えてしまうから

独りでは「わかったつもり」になったり、テキストに書いてあるプログラミング・コードを眺めるだけで入力しなかったりと、甘えが出ます。

本書はプログラミング・コードを実際に打ち込み、手を動かしながら読み進めることを前提としているので、甘えると何も身につきません。

同じ目標を持つ人で集まって、みんなで読み進めることで動機づけを図ります。

3.実務的だから

リアル・オプションは経営意思決定のためのツールであり、ビジネスに活かすことの出来る実務的な技術です。
 
したがって、リアル・オプション分析をどう活用するか、という視点がとても大切になります。
 
しかし、独りでは想像力に限界があり、学びをどう活かすかというところに目が向かない可能性があります。
 
輪読会でディスカッションすることにより、自分では思いつかないアイデアに触れられます。
 

輪読会の進め方

輪読会は通常、発表者を事前に決めておき、持ち回りで本の内容をプレゼンテーションします。
 
しかし、リアル・オプション輪読会はまず「読むこと」を目的としており、そのためには参加のハードルをなるべく下げたいと思っています。
 
したがって、参加者には特に事前準備を強制せず、輪読会の中で読み進め理解するようなやり方をとります。
 
リアル・オプション輪読会では、参加者が順繰りに、1人1パラグラフを音読します。
 
その内容について、意見がある人は発言してもらい、また、ファシリテーター(僭越ながら私が務めます)が解説を加えます。
 
テキストに記載されたVBAのコードは、事前に入力してきた人がいれば、そのプログラムを実際に動かしてみます。
 
動かなければ、その場でみんなで改善策を考えます。
 
なので、動くプログラムが作れたかどうかはさておき、事前にコードを書いてきた人の成長が加速するような進め方をとります。
 
会の終了後、動くコードを参加者で共有します。
 
また、会の終わりに、その日のMVPを決めて、みんなで讃えます。
 

まとめ

リアル・オプション輪読会の前日ということで、輪読会の目的や、理由、進め方についてまとめました。
 
ともに学ぶ人がいるというのは嬉しいことです。
 
是非こうした機会を活用し、スキルアップに役立ててください。
 

 

 

 

年金のリスクとリターンを統計プログラミング言語Rで計算してみた

こんにちは、毛糸です。

私は【投信定点観測】と題して、投資を行っています。
参考記事:【投信定点観測】インデックス投資信託8つ・ロボアドバイザー2つ・アクティブファンド3つにドルコスト平均法で積立投資してみる

しかし、私のように投資をしていない人でも、日本人はほぼ全員、金融リスクをとっている、ということをご存知でしょうか。

それは「年金」です。

私たちが加入している国民年金は、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)という機関によって運用されており、株や債券といったリスク資産に投資が行われています。

リスク資産に投資が行われているということは、ある程度のリターンを期待して、リスクをとっているということです。

今回は、私たちの年金がどれくらいのリスクを負い、リターンを求めているのかを、プログラミング言語Rを用いて計算してみたいと思います。

統計プログラミング言語Rと、オンラインでの利用

統計プログラミング言語Rは、データサイエンスで頻繁に用いられるプログラミング言語です。

統計解析や計算を簡単に行うことができ、計算機としても使えます。

本記事ではプログラミング言語Rを用いて、年金ポートフォリオのリターンとリスクを計算します。

Rを使うには、本来RというソフトウェアをPCにインストールする必要がありますが、今回はちょっとした計算に使うのみなので、ブラウザ上で完結するR onlineを利用します。
参考記事:ブラウザ上でRプログラミング(R online、Rオンラインを使う方法)

R onlineのサイト(リンク)でコードを打ち込めば、すぐにRによる計算が実行できます。

試しにサイト上で
1+1
と入力し、[Run it]してみると、すぐに下の方に計算結果が表示されます。

以下、このR onlineを使って、年金ポートフォリオのリターンとリスクを計算します。

すでに打ち込んである内容は、すべて削除して構いません。

GPIFの基本ポートフォリオ

年金はリスク資産に投資を行って運用されています。

年金運用を行っている年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、リスク資産への投資に関して、「基本ポートフォリオの考え方」(外部リンク)という指針を示しています。

GPIFは「基本ポートフォリオの考え方」のなかで、年金ポートフォリオとして

  • 国内債券
  • 国内株式
  • 外国債券
  • 外国株式
の4つの資産クラスに投資を行うことを取り決めています。
従来は資金の大部分を国内債券で運用してきましたが、年金は将来の長きに渡り、国民の老後の資金を供給する必要があり、国内債券だけでは資金を賄えなくなったため、リスクをとって高いリターンを得られるように方針を変更しました。
現在、GPIFは4つの資産クラスを、以下のような割合で投資することとしており、これを「基本ポートフォリオ」と呼んでいます。

(出典:https://www.gpif.go.jp/gpif/portfolio.html)

早速、この基本ポートフォリオをRでコーディングしてみましょう、以下のように入力して、[Run it]してください。

#基本ポートフォリオ(各資産クラスのウエイト)
weight<-c(0.35,0.25,0.15,0.25,0)

ここではweightという変数に、各資産クラスのウエイトを代入しています。c()というのは、数字を並べてひとくくりにします、というときに使う決まり文句です。

5つの数字はそれぞれ、図の中の資産構成割合を示しています(最後の0は短期資産ですが、表にはありません)。

資産構成割合をすべて足すと1(100%)になることが確認できます。

#足すと1になることを確認
(sum(weight))

基本ポートフォリオのリターン

2014年10月31日に公表された「【参考資料】年金積立金管理運用独立行政法人の中期計画(基本ポートフォリオ)の変更」(PDFリンク)では、各資産クラスの期待リターンが記載されています。

(出典:https://www.gpif.go.jp/gpif/portfolio.html)
別に、名目賃金上昇率を差し引いた実質リターンというのも表記してありますが、本記事では実際の資産価格から推定されたであろう名目リターンに着目します。

これら期待リターンをもちいて、年金ポートフォリオのリターンを計算してみます。

まず、各資産の期待リターンをRでコーディングしてみましょう、以下のように入力して、[Run it]してください。

#各資産クラスの期待リターン(名目、経済中位)
mu<-c(2.6/100, 6.0/100, 3.7/100, 6.4/100, 1.1/100)

金融工学では期待リターンを\( \mu\)(ミュー、mu)と表すことが多いので、muとしています。

基本ポートフォリオのリターンは、各資産クラスのリターンに、前述の基本ポートフォリオのウエイトをかけることで求められます。

#ポートフォリオのリターンを計算
(mu_PF<-weight%*%mu)

テクニカルな話ですが、weightmuはどちらも「ベクトル」なので、その掛け算には%*%という記号を使います。

結果は0.04565(4.57%)となりました。これが年金の基本ポートフォリオの期待リターンです。

「【参考資料】年金積立金管理運用独立行政法人の中期計画(基本ポートフォリオ)の変更」(PDFリンク)の9ページ目に、これと全く同じ数字が記載されています。

基本ポートフォリオのリスク

「【参考資料】年金積立金管理運用独立行政法人の中期計画(基本ポートフォリオ)の変更」(PDFリンク)では、各資産クラスのリスクと相関係数が記載されています。
(出典:https://www.gpif.go.jp/gpif/portfolio.html)
リスクは各資産の期待リターンからのブレを標準偏差で表したものであり、相関係数は2つの資産クラスのリターンの連動性を表す尺度です。
これをRに入力しましょう、以下のように入力したら、[Run it]してください。

#各資産クラスの分散(標準偏差の2乗)
sigma<-c(0.047,0.251,0.126,0.273,0.005)
#相関行列
Rho<-rbind(
    c(1,-0.16,0.25,0.09,0.12),
    c(-0.16,1,0.04,0.64,-0.1),
    c(0.25,0.04,1,0.57,0.15),
    c(0.09,0.64,0.57,1,-0.14),
    c(0.12,-0.1,-0.15,-0.14,1))

rbind()というのは、c()でまとめた数値(ベクトル)を縦に並べる、という意味の関数です。

これら情報だけでは、基本ポートフォリオのリスクは計算できません。

基本ポートフォリオのリスクを計算する前に、各資産クラスの分散と相関行列から、分散共分散行列というものを作る必要があります。

以下のように入力したら、[Run it]してください。

#分散対角行列
sigma_diag<-diag(sigma)
#分散共分散行列
Sigma<-sigma_diag%*%Rho%*%sigma_diag

分散共分散行列にウエイトをかけることで、基本ポートフォリオの分散を計算することが出来ます。

なぜこういう計算になるのかという疑問がわきますが、「線形代数」という数学を勉強するとわかるようになります(記事の末尾に参考文献を挙げます)。

R onlineに以下のように入力したら、[Run it]してください。

#ポートフォリオの分散
Var_PF<-weight%*%Sigma%*%weight

分散の2乗根(ルートのこと、0.5乗も同じ)が標準偏差(リスク)になります。

#ポートフォリオのリスク(標準偏差)
(sigma_PF<-Var_PF^0.5)

結果は0.1276…(12.8%)となりました。これが年金の基本ポートフォリオのリスクです。

「【参考資料】年金積立金管理運用独立行政法人の中期計画(基本ポートフォリオ)の変更」(PDFリンク)の9ページ目に、これと全く同じ数字が記載されています。

まとめ

本記事では、年金運用の基本ポートフォリオのウエイトと期待リターン、分散等の情報から、年金ポートフォリオのリターンとリスクを計算しました。

私たちの年金の原資となっている資産は、リスク12.8%を追うことで、期待リターン4.57%の獲得を目指しています。

こうした分析は、統計や数学を少し勉強すれば簡単に行なえますので、是非ご自分でも興味を深めてみてください。

参考文献等

投資分析に必要な数学は、高校数学が基本となっていますので、復習してみることをおすすめします。


一歩進んだ投資分析には、行列や線形代数の知識が必要になりますが、金融データ分析を扱うテキストではそういった分野を解説してくれているものもあります。

PyCPAで勉強会を開催する、もしくはリクエストする方法

こんにちは、毛糸です。

私が運営事務を務める会計士×テクノロジー勉強会PyCPAで、自分も勉強会を開催したい、という声をいただきます。

PyCPAは自由で自発的な活動を大切にしております

今回はPyCPAで勉強会を開催する方法と、「こんな勉強会を開いて欲しい」とリクエストする方法についてまとめます。

PyCPAとはどんなコミュニティか

PyCPAは、プログラミング言語Pythonに興味のある会計士(CPA)の勉強会として活動を開始しましたが、発足から1年経った今、活動はより広いものになっています。

最近は特定のプログラミング言語の習得にとどまらず、新しいテクノロジー(AIやRPAなど)を取り扱うことも多くなり、また参加者も会計士以外に、エンジニアや企業の経理財務担当者などが増えています。

テクノロジーと会計、という2つの軸から大きくはずれない範囲で、PyCPAで扱うトピックには特に制限がありません。

PyCPAで勉強会を開催する方法

もしテクノロジー×会計という関心軸に沿う内容で勉強会を開きたいときは、誰でも自由に勉強会を開催していただけます。

その際に必要な手順は、以下の通りです。

1.運営事務局への連絡

PyCPAという名前で勉強会を開催する際には、勉強会の内容がPyCPAの方針に沿うものであり、営利を目的としないなどの指針に合致している必要があります。

PyCPAで勉強会を開催したくなったら、まず運営事務局にご連絡ください。

会場確保、コミュニティメンバーへの案内などをお手伝いします。

2.勉強会の準備

PyCPAの勉強会はもくもく会が中心でしたが、最近は講師を招いてのセミナーや、コミュニティメンバーによるハンズオンセミナーも開催されています。

勉強会を開催したくなったら、勉強会のスタイルを決め、講師役が必要なら依頼をします。

また、会場を確保します。PyCPAは無償の勉強会であることを条件に、スポンサーから会議室を無料提供して頂いています。

勉強会の内容によっては支援が頂ける可能性がありますので、運営事務局にお問い合わせください。

勉強会のタイムテーブルについても考えておきましょう。

勉強会のターゲットを明確にしておくのも重要です。

予備知識をどこまで要求するか、勉強会でどんな成長が得られるか、などを明記しておくと、参加者を集めやすく満足度も高まります。

3.案内・集客

勉強会の内容と日次、会場が決まったら、SNSで案内を出し、出欠管理サービスを用いて出席者を募ります。

このプロセスは通常、運営事務局が行いますが、情報の拡散は主催者の熱意が重要になりますので、積極的にSNSで発信するとたくさんの人に興味を持っていただけます。

4.当日までの準備

もくもく会であれば、主催者は特別な準備は必要ありません。

講義を招いてのセミナーであれば、講師の方に気持ちよく登壇頂けるようサポートを行います。

自身が登壇するセミナーであれば、発表資料の作成や、プログラミング用のコードを準備しておきます。

5.当日

勉強会当日には司会進行が必要です。

もくもく会であれば、参加者の目的と作業内容を発表してもらい、

講師を招いてのセミナーであれば、スムーズな発表のための機材準備を行います。講師紹介も行うのがいいでしょう。

自身が登壇する場合には、当日現場できちんと発表ができるか、機材等の確認をします。

6.発表を終えたら

参加者とコミュニケーションを取ることで、フィードバックが得られます。

質疑応答や意見交換を行うことで、発表者自身の成長につながります。

登壇者は参加者から強い尊敬の目が向けられます。

それをきっかけにビジネスのお話につながった例もあります。

以上が簡単な勉強会開催の流れです。

個別具体的な対応は、これまで勉強会を運営してきた事務局メンバーが丁寧にレクチャーし、伴走しますので、初めて勉強会を開催する方でも心配は要りません。

勉強会のリクエスト

PyCPAはコミュニティメンバーの自発的な探求心を大切にしています。

勉強会で扱ってほしいトピックがあれば、その実現のために運営事務局がサポートします。

勉強会のリクエストは、次のような方法でお寄せいただけます。

  • ツイッターでハッシュタグ #PyCPA をつけて呟く
  • 運営事務局にリプライを送る
  • Slackで発言する
  • 勉強会に来たときに話題にしてみる

事務局のリソース上、すべてのリクエストにお答えするのは難しいですが、コミュニティメンバーに楽しんでいただけそうな内容であれば、実現に向けて動きます。

場合によっては、勉強会の主催者側に回っていただくことをおすすめする場合もあります。

まとめ

PyCPAで勉強会を開催する方法と、リクエストの方法についてまとめました。

PyCPAはメンバー一人ひとりが自発的に関与し作り上げていくコミュニティであり、決して運営事務局=コミュニティオーナーではありません。

みなさんの探究心には価値があります。

探求を一緒にカタチにしませんか。

 

ビジネスマンにおすすめする、ゴールデンウィーク10連休に読んで欲しい本5冊!

こんにちは、毛糸です。

ゴールデンウィークが始まりますね、今年は10連休という超大型連休です。

10連休を使ってスキルアップしたいというビジネスマンは少なくないでしょう。

そこで今回は、私がこれまで読んだ本の中でビジネスに特に役立っているものをまとめてみます。

仕事の能率を上げ、成果を高めるための書籍を

  • プロジェクトマネジメント
  • Excel関数、マクロ、VBA
  • 見やすい資料の作り方
の3つのポイントから紹介します。
 

外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメント

プロジェクトとは、ある特定の目的を達成するために人材や時間を投下し課題を解決していくプロセスです。
 
私達の仕事の多くはプロジェクトであると解釈できます。
 
したがって、プロジェクト管理(プロジェクトマネジメント)の手法を学ぶことで、日々の業務を効果的かつ効率的に遂行することができます。
 
プロジェクトマネジメントというと、通常は管理職の仕事だと思われがちですが、スタッフ職階の人でもこれを学ぶことで、自分の仕事を円滑に進めることができます。
 
プロジェクトマネジメントの解説書は多々ありますが、私はこの本を勧めます。
 

本書は、 

  • プロジェクトマネジメントとはなにか
  • プロジェクトマネジメントに必要なこととはなにか
  • どんな心づもりで取り組むべきか
  • 具体的にどういう方法をとるべきか

といった内容が網羅されています。

プロジェクトマネジメントのノウハウをインプットしておくだけで、仕事の見通しがよくなり、リスクに備えることができ、クライアントの期待に答える準備に時間をたっぷり取れるようになります。

 
仕事の忙しさの中で改善点を見つけ実行していくのは難しいですが、連休を使って「ベストソリューション」を前もって勉強しておくことで、休み明けの業務をブーストすることができます。
 

Excel関数、マクロ、VBA

ビジネスでExcelを使う人にとって、Excelを効率的に使うことは、そのまま業務効率化に繋がります
 
Excelはビジネスで当たり前のツールである一方、Excelの使いかたを基礎から体系立てて教わる機会はあまりありませんし、我流に走り非効率な使いかたをしている人もたくさんいます。
 
この大型連休を使って、Excelの使いかたを極めてみてはいかがでしょうか。 

関数は「使える順」に極めよう! Excel 最高の学び方

Excelは関数を効果的に使うことで多くの分析ができ、業務を効率化することができます。

Excel関数の数は膨大で、そのすべてを勉強することは不可能です。

しかし、ビジネスでよく使う関数というのは実は数が限られており、それらを優先的に習得することで、高い費用対効果が得られます。

本書は関数を「使える順」に解説してくれる他に類を見ない良書で、これを読むことですぐにビジネスに活かせるスキルが身につきます。

Excel VBAの教科書

Excelには処理を記録し自動化するツールが搭載されています。 

それが「マクロ」です。

マクロを使うことで、大量のデータを集計したり、加工したりする作業を、機械に任せることができます。

私自身、マクロを用いることで劇的な業務改善に成功しました。
参考記事:30時間の作業を1/3に圧縮できた3つの理由|マクロVBA、業務見直し、マニュアル化

マクロは、VBAというプログラミング言語によって作ることができます。

プログラミングというと、最近何かと話題ではあるものの、いまいちとっつきにくいと感じている人も多いのではないでしょうか。

私がおすすめする以下の本は類書と比較して、

  • 前提知識が不要で
  • 一般的なプログラミングの考え方が身につき
  • 辞書のように無味乾燥でなく
  • 特定の用途にフォーカスしてないので汎用性が高い

という特徴のある良書です。

Excelワークを更に効率化したいと考えている方は、このゴールデンウィークにVBAプログラミングによるExcelマクロの作成にチャレンジしてみてください。

見やすい資料の作り方

ゴールデンウィークに習得をおすすめしたいのが、見やすい資料の作り方です。
 
見やすくわかりやすい資料というのは、ビジネスでは様々な場面で求められますが、見やすさというのは個人の感性にも左右され、体系的に勉強する機会は少ないと思います。
 
しかし「見やすい」「わかりやすい」資料を作るためのルールというのは、ある程度セオリーや標準的な規則が決まっています
 
ゴールデンウィークにこれら「基礎」を身につけることで、今後ずっと、資料作りに迷うことがなくなるでしょう。
 

外資系金融のExcel作成術: 表の見せ方&財務モデルの組み方

本書はエリートが集う外資系金融機関で「エクセルニンジャ」の異名をとった著者による、美しい表の作り方を説明した本です。
 
罫線の引き方や、インデント(段落)の効果的な使いかた、ベタ打ちなのか関数なのかひと目で分かるフォント色のルールなど、Excel表をわかりやすく作るためのノウハウが満載です。
 

 

 
本書の後編は「財務モデル」に関する解説で、これだけでも十分価値ある内容です。 

ただし、初見ではかならず引っかかるであろう落とし穴があるため、注意が必要です。
参考記事:『外資系金融のExcel作成術』誤植?数字が合わない理由と解決策

伝わるデザインの基本 増補改訂版 よい資料を作るためのレイアウトのルール

本書は、見やすく・わかりやすい資料の作り方を解説しています。
 
フォントの選び方、配色、レイアウトなど、Excel表にとどまらず、資料全般に適用可能な手法が載っています。
 
デザインの本というと、センスが必要なのではないか?と心配になるかもしれません。
 
しかし、本書ではなぜその方法が伝わりやすいのかを丁寧に解説しているのに加え、良い例と悪い例を比較して図解してくれるので、再現性がとても高いです。
 

 

 
 
本書で説明されているフォントの使いかたは、下記の記事にもまとめてあるので、参考にしてみてください。
参考記事:おすすめフォント保存版!WindowsとMacそれぞれの見やすいフォントをまとめました。 

まとめ

大型連休は勉強するのに絶好のチャンスです。

本記事では、ビジネスを効果的に進めるために、

  • プロジェクトマネジメント
  • Excel関数、マクロ、VBA
  • 見やすい資料の作り方
の3つの観点から、おすすめ書籍を紹介しました。
 
是非このゴールデンウィークを有効活用して、スキルアップを図りましょう。
 
 

PyCPA GASハンズオンセミナーはこんなことをやりました!参加者アンケート結果も報告します

こんにちは、毛糸です。

先日、会計×テクノロジーをテーマとした勉強会コミュニティPyCPAのGASハンズオンセミナー第1回が開催されました

今回は20名近い参加者にお集まりいただきました。

本記事では今回のセミナーの振り返りをしてみたいと思います。

参加者には事前にアンケートにお答えいただいてますので、その結果もあわせて公開します。

PyCPAとは

PyCPAは、テクノロジーの進化を武器に次世代の担い手となる探求者たちのコミュニティです。

もともとは、プログラミング言語Pythonに関心のある公認会計士(CPA)の勉強会として発足しましたが、現在ではより広く、テクノロジー全般に興味を持ち、探求する意欲のある、会計士、経理財務人材、エンジニアなどがメンバーとなって活動しています。

PyCPAは毎月勉強会を開催しており、もくもく会やセミナー、参加型ワークショップを行っています。

現在のコミュニティメンバーはSlack登録者ベースで170名ほど、2019年3月現在の勉強会の累計参加者は200名を超えます

PyCPAコミュニティと勉強会への参加は無料となっており、運営事務、会場確保、講師の登壇等はすべて、コミュニティのビジョンに共感していただいている組織・個人のボランティアでなりたっています。

PyCPAにコミュニティメンバーとして参加したい方はPyCPAのSlackにご登録ください。

ツイッターでのPyCPAコミュニティメンバーのやり取りは、こちらからご覧いただけます。

GASハンズオンセミナーの概要

今回の勉強会は初のハンズオンセミナー形式となりました。

ハンズオンとは「体験型」という意味合いで、講師が課題を示し、参加者がそれを解決するために自分で手を動かすように設計されたタイプのセミナーです。

講演内容は以下のとおりです。

  • GoogleAppsScriptの始め方
  • 変数とはなにか、変数宣言
  • GASの基本構文と、for文、while文、if文
  • 要件定義の重要性
  • 自作関数、所得税速算表を関数にする
GoogleAppsScriptはGmailやGoogleスプレッドシートなどのGoogle アプリをより複雑に使いこなすためのプログラミング言語で、JavaScriptが基本となっています。

セミナーでは教科書的なプログラミングの文法解説は最低限に、実際に「動かす」ことを主眼において進行したため、とても楽しく学ぶことが出来ました。

変数の使いかたやfor文、if文の使いかたを実例を交えて解説しました。

その後、これら文法を応用する形で「税金の計算」をしてみる、という実務的な課題にチャレンジしました。

与えられたデータに対して、どのような処理を行えば、期待する結果が帰ってくるかという「要件定義」の重要性に触れつつ、膨大な数の従業員の所得データから各々の税金を一気に計算してみることで、プログラミングのパワーを実感できました。

プログラミングのテキストを読むだけでは「なんでこんな書き方が必要なんだ?」という疑問が湧いて、何に応用できるのかという実感が持ちづらいことがありますが、今回のセミナーでは勉強した内容が「税金の計算」とう実際上の問題解決に利用できることがわかり、とても納得感を持って取り組むことが出来ました。

理解度、満足度ともに高く、大変価値あるセミナーでした。

参加者アンケート結果報告

PyCPA GASハンズオンセミナー第1回参加者には、事前に以下のアンケートにお答えいただいています。
  • 参加者の所属
  • 参加理由
  • 意見・感想・提案など
その回答状況を見ていきましょう。

参加者の所属

今回のセミナーは多様なバックグラウンドの方にお越しいただけました。

エンジニア、一般企業勤務の方が多く、今までにない参加者構成だったと思います。

セミナー内容が、GASであったため、普段からGASに近いところでお仕事をされている人が多かったのでしょう。

会計系の人はいま一年で最も忙しい時期ですので、少し参加が少なかったというのもありますね。

PyCPAがCPA(会計士)の勉強会から発足していながら、会計士でない多くの方が関心を寄せていることからも分かる通り、PyCPAのコミュニティはその裾野をどんどん広げていっています。

参加理由

PyCPAへの参加理由は、IT技術力向上が首位、次いで業界情報の収集ネットワーク構築となっています。

テクノロジーに関する探求者が集うコミュニティとして、PyCPAはIT技術とテクノロジーに関する情報収集・意見交換に役立つ場となることが期待されています。

意見・感想・提案など

自由回答で寄せられた意見等についてまとめます。

GASを修得したいと考えていた矢先、本イベントを知る機会に恵まれました

数回に渡る内容があっても良いかと思いました

今回のGASハンズオンセミナーはシリーズで企画していますので、徐々にステップアップできるように内容が高度になっていきます。

GASの初心者から中級者くらいまでを対象に、手を動かすことでスキルを習得できる内容となっていますので、ご期待下さい。

今後企画されている輪読会も複数回に分けて実施する予定です。

それ以外にもシリーズ企画のリクエストが有りましたらお聞かせください。

IT×会計士という生き方にチャレンジしたいと思っているので参考にさせていただければと思います

ITスキルは今後ビジネスを推進していく上で必須になります。

PyCPAではIT×会計士のロールモデルを排出することも目的にしており、そのための様々な取り組みをしてまいります。

既にPyCPAでの発信をきっかけとして新しいビジネスを開拓している会計士が現れつつありますので、是非コミュニティ内での発信にチャレンジしてみてください。

元機械学習エンジニアとして公認会計士に貢献できることとは

最近はエンジニアの方にもたくさん参加していただいています。
PyCPAメンバーの多くはエンジニアではない会計人材ですので、是非エンジニアの方の知識を提供していただきたく思います。
機械学習やデータ解析など、会計領域に適用可能なテクノロジーを知りたがっているメンバーは多数存在します。
是非チカラを貸してください。

AWSの使い方

管理会計のデザインに興味があります

pythonの活用事例

リアルオプションの輪読会

企業価値評価の輪読会

PyCPAではこれまでにも、経営管理、監査、仮想通貨、数学、海外テクノロジーなどのセミナーを開催してきました。

今後も一風変わったコンテンツを用意しておりますので、ご期待ください。

これらコンテンツを継続的に企画・実施していくためには、運営事務局のみではリソースが絶対的に不足しています。

勉強会の運営をお手伝いしてくれる方がいらっしゃいましたら、是非お力添えを頂きたく存じます。

勉強会を開催したいトピックがありましたら、是非主催者としてPyCPAを盛り上げてみてはいかがでしょうか。

まとめ

PyCPA GASハンズオンセミナーの概要と、セミナーの振り返りについて述べました。

徐々にその裾野を広げつつ、コミュニティとしての輪郭を備え始めたPyCPAですが、まだまだ始まったばかりです。

みなさんの学ぶ意欲と発信で、一緒に楽しみましょう。

『モンテカルロ法によるリアル・オプション分析』内容の概説、こんな人におすすめ、いい点と注意点

こんにちは、毛糸です。

5/11土曜日に、『モンテカルロ法によるリアルオプション分析』(きんざい)の輪読会を開催します。

>>『モンテカルロ法によるリアル・オプション分析』輪読会第1回 hosted by PyCPA(外部サイトに飛びます)

今回は本書の内容をざっくり紹介したあと、この本がどんな人におすすめかに触れたあと、いい点と注意点について説明します。

目次

  • 本書の目次と内容概説
  • こんな人におすすめ
  • いい点と注意点その1:ファイナンス・金融工学・リアルオプションの教材として
  • いい点と注意点その2:エクセルVBAの教材として
  • まとめ

本書の目次と内容概説

第1章 エクセルVBAプログラミング入門

エクセルVBAとはどんなプログラミング言語なのか、どうやって使い始めたらよいのかを解説しています。

第2章 数値解析入門

モンテカルロ法とは何かを説明し、実際にモンテカルロ法を用いて円周率の推定を行います。覆面算、方程式、数値積分、常微分方程式などを題材に、モンテカルロ法の理解を深めます。

第3章 乱数

乱数とは何かについて説明したあと、乱数の生成方法について述べます。乱数発生アドインのインストールを解説し、以後の章の準備をします。本書では線形合同ジェネレーターの拡張版と、インバース法を用いて正規乱数を生成します。

第4章 基本株価プロセスとブラック・ショールズ・モデル

二項モデルの例をみたあとに、ランダムウォークと株価プロセスのモデル化を行います。モンテカルロ法による「ブラック・ショールズ・モデル」の実装方法について説明します。

第5章 エキゾチック・オプション

バイナリー・オプション、ルックバック・オプション、バリア・オプション、アジア型オプションの評価方法とコード例を説明します。

第6章 推定誤差

サンプル数による推定誤差の理論と計算について述べます。推定精度の向上法や離散化による推定誤差について説明しています。

第7章 シンプルなモデル

売上高のランダムなパスを生成し、リアルオプション分析のためのシンプルなモデルを作成します。

第8章 リスク中立評価

リアルオプションを含むデリバティブの評価理論に必要なリスク中立評価法について、数式で詳しく説明します。

第9章 基本プロセスの拡張

前章までで紹介された基本プロセスに、配当、外国為替、価格のジャンプなどを入れて拡張します。ファット・テイル分布からのサンプリングや平均回帰過程についても説明します。

第10章 スタートアップ企業の評価

Schwartz and Moonの「アマゾン」モデルを使って、スタートアップ企業の評価を行います。

第11章 アメリカン・オプションの評価

最小二乗モンテカルロ法(LSM法)について説明し、バミューダ・プット・オプションの評価を行います。

こんな人におすすめ

本書はファイナンス・金融工学で研究されてきたデリバティブの価格評価理論を応用し、経営上の意思決定の柔軟性が生む企業価値(リアル・オプション)の評価を行います。
リアル・オプション分析に必要な金融工学の数学的背景が丁寧に解説されているため、金融工学を学ぶためのテキストとしても適しています。
数学(解析学や確率論)に触れてきた人で、その知識を実務に活かしたい人は、本書でデリバティブ理論を学ぶことが出来ます。
また、リアル・オプション分析を行うに当たり、プログラミングが必要になります。
本書ではエクセルに標準搭載されたプログラミング言語VBAを用いてリアル・オプション評価のためのプログラムを作成します。
プログラミングに初めて触れる人でも躓かないよう、エクセルVBAの使い方からプログラミングの基礎的内容を説明しています。
昨今のプログラミングブームのなかで、自分も何か始めたいけれど、どんな言語を始めたらいいのかわからず、勉強方法についても悩んでいる、という人は、本書を手を動かしながら読むことで実力が身につきます。

いい点と注意点その1:ファイナンス・金融工学・リアルオプション

本書のテーマはモンテカルロ法を用いて企業の意思決定の柔軟性から生まれる価値=リアル・オプション価値を定量的に評価することです。
本書で学ぶリアル・オプション分析は、従来、ファイナンス・金融工学という分野で蓄積されてきた研究成果を応用したものです。
ファイナンスとは、リスク(不確実性)と時間の概念を明示的に考慮した経済学の一分野であり、確率論を高度に利用した応用数学の側面もあります。
金融工学とは、ファイナンスのうち、実務的便益を企図していることを強調した表現です。
本書ではファイナンス・金融工学のうち、リアル・オプション分析に必要な部分を整理して解説してくれているため、ファイナンス・金融工学を勉強する大変よい教材となっています。
本書に取り組むことで、実務への応用を前提としたファイナンス理論を習得することが出来ます。
ただし、ファイナンス・金融工学を完全に理解するためには、数学、とくに解析学や確率論の知識が必要不可欠です。
本書ではファイナンスに用いる数学を最低限しか解説していないため、例えば高校レベルの数学に抵抗感を持っているような人には、通読が難しい内容となっています。
高校数学に不安のある方はまず高校数学の参考書に取り組むことをおすすめします。

また、ファイナンスで用いる数学は、高校数学+アルファなので、この「+アルファ」の部分を勉強する必要もあります。具体的には確率解析と呼ばれる、確率論と微積分学の応用分野が必要になります。
ファイナンスに用いる数学については、以下の本に必要最低限の内容がまとまっているため、参考文献にすることを勧めます(増補版は入手しづらいようですが、古い版でも十分です)

いい点と注意点その2:Excel VBA

リアル・オプション分析では、乱数を用いた将来予測(モンテカルロ・シミュレーション)を強力なツールとして利用します。

コンピュータの計算力をフル活用した現代的手法であるモンテカルロ・シミュレーションを行うには、コンピュータに処理をさせるためのプログラミング言語を習得する必要があります(簡単なものであれば、エクセルシートでもなんとかなります)。

本書はモンテカルロ法を実行するに当たり、エクセルに標準搭載されているプログラミング言語VBAを用います、

VBAはエクセルがインストールされたPCであれば特別なことをしなくてもすぐに使えるようになりますので、プログラミングの入門には適しています

構文も難しいものではなく、少し訓練すれば容易に習得可能ですし、その訓練は本書にじっくり取り組むことで達成されます。

実際、私のプログラミング力を飛躍的に上昇させたのは、この本を読んだからです(私はプログラミング勉強会を開くまでにスキルアップしました)。

実際に手を動かしながら本書を読み勧めていく中で、エクセルVBAとプログラミングの基礎がしっかり身につきます

ただし、一点注意点があります。

プログラミング習得には近道は存在しません。

本書を流し読みすれば勝手にプログラミング力が身につくということは絶対にありませんので、しっかり自分で手を動かす必要があります。

本書に記載されているコードを実際に打ち込む(エンジニア用語で、写経する、と言います)ことでしか、プログラミング力は向上しません。

そもそも本書は、紙面上でコードが記載されてはいるものの、コーディング済みのエクセルシートなどは公開されていません

もし「手軽にリアル・オプション分析を行うためのツールが欲しい」と考えている人にとっては、本書はふさわしくないでしょう。

裏を返せば、確かなプログラミング力を身につけるための教材としてはこれ以上のものはないと言ってもいいでしょう。

スキルアップを目指す方にとって最高の教材です。

まとめ

『モンテカルロ法によるリアル・オプション分析』はファイナンスとVBAを使ってリアル・オプションを学ぶ大変良い教材です。
ある程度の数学の素養がある人が、ファイナンスとプログラミングを学ぶのにおすすめの本です。
ファイナンスを基礎から学び、数理的思考力を鍛えることが出来るとともに、VBAプログラミングのスキルを効率的に学ぶことが出来ます。
リアル・オプション分析の手法を学ぶことで、企業の意思決定に説得力をもたせることも出来ます。
難書ではありますが、間違い無しの良書です。是非チャレンジしてみてください。

PyCPA第9回勉強会(第三回セミナー)の概要と参加者アンケート結果報告

こんにちは、毛糸です。

先日、会計×テクノロジーをテーマとした勉強会コミュニティPyCPAの第9回勉強会が開催されました

今回はセミナー形式での開催となり、40名近い参加者にお集まりいただきました。

本記事ではPyCPA第三回セミナーの振り返りをしてみたいと思います。

参加者には事前にアンケートにお答えいただいてますので、その結果もあわせて公開します。

PyCPAとは

PyCPAは、テクノロジーの進化を武器に次世代の担い手となる探求者たちのコミュニティです。

もともとは、プログラミング言語Pythonに関心のある公認会計士(CPA)の勉強会として発足しましたが、現在ではより広く、テクノロジー全般に興味を持ち、探求する意欲のある、会計士、経理財務人材、エンジニアなどがメンバーとなって活動しています。

PyCPAは毎月勉強会を開催しており、もくもく会やセミナー、参加型ワークショップを行っています。

現在のコミュニティメンバーはSlack登録者ベースで150名ほど、2019年3月現在の勉強会の累計参加者は200名を超えます

PyCPAコミュニティと勉強会への参加は無料となっており、運営事務、会場確保、講師の登壇等はすべて、コミュニティのビジョンに共感していただいている組織・個人のボランティアでなりたっています。

PyCPAにコミュニティメンバーとして参加したい方はPyCPAのSlackにご登録ください。

ツイッターでのPyCPAコミュニティメンバーのやり取りは、こちらからご覧いただけます。

第三回セミナーの概要

PyCPA第9回勉強会は、セミナー形式で行いました。セミナー形式はこれが三度目となります。

講演内容は以下のとおりです。

  • スタートアップにおけるプロダクト開発のリアル〜プロダクト開発における会計士の役割〜
  • 無人化工場とパワードスーツ〜二分化するRPAに未来はあるか?
  • キャッシュレス時代における部門経費処理のベストソリューション

スタートアップにおけるプロダクト開発のリアル

公認会計士でスタートアップの役員としても活躍するShimboさんの発表です。
課題解決型のプロダクト開発の重要性について、ご自身のスタートアップでの経験を踏まえた講演でした。
誰が、どれほどの痛みを感じているのか、という「課題」にフォーカスし、それを解決するために仮説検証を繰り返すというサイクルの重要性を説かれていました。
課題解決型のプロダクトこそスタートアップが開発すべきもの、という主張は、スタートアップに関するベストセラー『起業の科学』にも述べられており、プロダクト・マーケット・フィット(市場の課題とプロダクトの解決策とがマッチしている状態)こそスタートアップの目指すべき姿です。
また、スタートアップにおける役割として、公認会計士の基礎スキルが極めて高い利用価値を生むことも、講演の中で述べられていました。

二分化するRPAに未来はあるか?

公認会計士で大企業のRPA推進を担当するesteeさんの発表です。
RPAの意義と現状、市場分析と、今後RPAが向かっていくであろう2つの方向性についての講演でした。
発表者のRPA導入の経験を踏まえた広範かつ深い考察から、RPAは今後、

  • 「無人化工場型」=強固な内部統制を敷き大規模なシステム投資を伴うあり方
  • 「パワードスーツ型」=個人の業務支援を気とした小規模なEUCとして運用していくあり方
二分化するだろうという見解が述べられています。

発表者esteeさんのRPAに関する知見は一ユーザのレベルを超えており、公認会計士協会のIT委員会研究報告第52号「次世代の監査への展望と課題」の公開草案に対して、彼が述べた意見が報告書に盛り込まれたという影響力の持ち主です。

経費処理のベストソリューション

公認会計士で最新のテクノロジーについて広く深い知見を有するKBにゃすさんの発表です。
KBにゃすさんは若くして独立し会計事務所を営む中で、Tech系ベンチャー、スタートアップとの交流も深く、ご自身もエンジニアとしての開発活動に参加するなど、会計士×テクノロジーのコミュニティの中心人物です。
会社によって多様な運用がされている経費精算のプロセスに焦点を当て、主要なツールについてメリット・デメリットを整理したあと、会社の規模・ステージに応じて最適なソリューションは変わるということを指摘しています。
経費精算は「いにしえの管理手法」EXCELを利用したものから、クラウドソフトを利用するところまで様々な解決策がありますが、会社の規模に合わないツールの導入は控えるべきと警鐘を鳴らしています。
以上、PyCPA第三回の3名の講師の発表資料は、PyCPAのSlack「資料室」チャンネルで無料公開されています。

参加者アンケート結果報告

PyCPA第9回セミナー参加者には、事前に以下のアンケートにお答えいただいています。
  • 参加者の所属
  • 参加理由
  • 意見・感想・提案など
その回答状況を見ていきましょう。

参加者の所属

PyCPA第三回セミナーの参加者の4割が一般企業勤務でした。次いで監査法人職員独立会計士・税理士と続きます。
セミナー内容が、スタートアップ、RPA、経費精算であったため、一般事業会社の方により高い価値を感じていただけるものであったと感じています。
PyCPAがCPA(会計士)の勉強会から発足していながら、会計士でない多くの方が関心を寄せていることからも分かる通り、PyCPAのコミュニティはその裾野をどんどん広げていっています。

参加理由

PyCPAへの参加理由は、業界情報の収集が1位、僅差でIT技術力向上、最後にネットワーク構築となっています。

テクノロジーに関する探求者が集うコミュニティとして、PyCPAはIT技術と会計等専門領域の情報収集・意見交換に役立つ場となることが期待されています。

意見・感想・提案など

自由回答で寄せられた意見等についてまとめます。

ITの知識があまりありません、勉強します

自分にはハイレベルかなと思いましたが、良い刺激が得られればと思います

PyCPAは初心者がはじめの一歩を踏み出す場でありたいとも考えています。
PyCPAも最初は初心者の寄せ集めでした。第1回勉強会に来て始めてPythonをインストールしたという方も何人もいました。

ですが、回を重ねるごとに知識は蓄積され、初心者も自律的に学ぶ習慣を身に着けています。

はじめること、続けることのハードルを、PyCPAコミュニティメンバーと一緒に乗り越えていけたら嬉しいです。

経理財務職として視野を広げるべく学びたい

エンジニアをやっていると会計法律の分野がおろそかになるので勉強になります

会計×プログラミングに興味があります

自動化に興味があります

PyCPAは探求者のコミュニティです。探求者、と言っても決して堅苦しいものではなく、興味あることを深めたいという純粋な気持ちを持つ人、という意味です。
様々なバックグラウンドの方々が、好き勝手に学んでいます。それがPyCPAのいいところです。

ハンズオンセミナーをやってほしい

現役のITベンチャーの人を呼ぶ講演会があっても面白い

参加型セミナーや現役で活躍するIT人材による講演会は企画中です。もしPyCPAに呼びたい人がいたり、聞きたいトピックがあれば、こっそり教えてください

毎回ユニークなテーマで開催されていて感心します

RPAなどのホットトピックと、簿記数学などアカデミックな内容が共存できる場は貴重

キワモノ会計学が聞きたい

PyCPAではこれまでにも、経営管理、監査、仮想通貨、数学、海外テクノロジーなどのセミナーを開催してきました。

今後も一風変わったコンテンツを用意しておりますので、ご期待ください。

隔週希望

大阪や福岡などでも開催し、同時中継してほしい

開催頻度、動画配信や中継については、現在いい方法を探っています。こんなやりかたがあるよ、というアイデアがありましたら、是非教えてください

若い方にお会いできるのを楽しみにしています

PyCPAは比較的若い人が集まっているかと思いきや、管理職クラスの方も大勢いらっしゃいます。

PyCPAコミュニティが、副次的にネットワーキングやリクルーティングに活用されてもいいと考えていますので、是非年次を問わずご参加いただければと思います。

まとめ

PyCPAの概要と、セミナーの振り返りについて述べました。

PyCPAには会費もなければ参加資格もない、ふわっとしたコミュニティですが、探求者が集う場として確かな輪郭を備えつつあります。

みなさんの学ぶ意欲と発信で、一緒に楽しみましょう。

SourceTree「remote: Invalid username or password.」でプッシュ出来なくなった(Macのケース)

こんばんは毛糸です。

MacBook Air2013(HighSierra10.13.5)でSourceTreeを使い始めたところ、以下のようなエラーが発生。

git -c diff.mnemonicprefix=false -c core.quotepath=false push -v –tags origin master:master
remote: Invalid username or password.
fatal: Authentication failed for ‘https://github.com/XXX/’
Pushing to https://github.com/XXX

試行錯誤の末エラーを解決したので、その方法を残しておきます。

目次

pushできないエラーの内容
アカウント設定で解決
わかばちゃん本にちょろっと書いてあった

pushできないエラーの内容

Githubのリモートリポジトリからクローンしたリポジトリに変更を加えてコミットしたあと、リモートリポジトリにプッシュしたところ、

git -c diff.mnemonicprefix=false -c core.quotepath=false push -v –tags origin master:master
remote: Invalid username or password.
fatal: Authentication failed for ‘https://github.com/XXX/’
Pushing to https://github.com/XXX

なるエラーが発生した。

問題を解決するため、まず以下の記事を参照し、「パスワードの間違い」を疑った。
http://d.hatena.ne.jp/RIREX/20170719/1500450093

登録ユーザを削除し再度正しいパスワードを入力するも、上手くいかず……

以下の記事で解説されている「Gitのバージョン確認」「再ログイン」試すも、上手くいかず……
https://qiita.com/YKEI_mrn/items/13be547b79dcb3de71b7

アカウント設定で解決

「そもそものセットアップが上手くいってないのか?」

と考え、こちらの記事を読んで見る。

https://qiita.com/ryosuke_sato/items/3503752162104d443da4

んんん?こんな設定した覚えがない……

ということで試してみた。

環境設定からアカウントを開いて……

おうやっぱ何にもない!
追加を押して……
ホスト:Github、認証タイプ:OAuthを選択して、接続アカウントをクリック……
Githubアカウントとの連携が出来た!
これで再度プッシュしてみると……?
成功!!

結局、アカウントの設定漏れでしたとさ。

わかばちゃん本にちょろっと書いてあった

Gitの参考書として読み進めている『わかばちゃんと学ぶGit使い方入門』のSourcetreeのインストールのところに、Githubアカウントの設定について触れられていました。

「アカウントを持っていなければセットアップをスキップ」するよう書いてありました、これスキップしたらあかんかったんや……

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おすすめテキストエディタ【Atom】のインストールと日本語設定

Atomとは

Atomは初心者にもおすすめのテキストエディタです。
高機能なテキストエディタとしてプログラミングで力を発揮します。
特色として、以下の点が挙げられます。
  • Atom本体と追加パッケージが無料で利用可能
  • ファイルをタブで開くことができ、使いやすい
  • 予測変換や単語の補正をしてくれるので生産性が上がる
  • HTMLやPythonなど様々な言語に対応している
多くの言語をAtomひとつでパワフルに記述できるのがポイントです。
この記事ではそんなAtomのインストール方法と日本語表示にする設定方法を、画像付きで説明します。

目次

Atomのインストール

以下のページにアクセスし、「Download」をクリックする。
https://atom.io/

ダウンロードしたファイルを起動すると、インストールが始まる。

インストールが終わるとAtomのWelcome画面が開かれる。

「Register as default atom:// URI Handler?」と聞かれるので、「No, Never」を押して消す。

Welcome画面が表示される。

Atomのインストールはこれで完了。

Atomの表示を日本語に設定する

Atomを日本語表示にする。

まず、Welcome Guideの「Install a Package」を押す。

「Open Installer」をクリック。

検索窓で「japanese」と検索する。

「japanese-menu」が表示されるので、「Install」する。

インストールが終わると、表示が日本語になる。

参考文献

https://qiita.com/akikimur/items/bc342db92dbeb801ee61

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MacのChromeでキャッシュを無視して画面を更新する方法

こんばんは毛糸です。

Macの小技シリーズです。

MacでChromeを使う際にキャッシュを無視してリロード

Command + Shift + r


でキャッシュを無視して更新できます。

ちなみに、

単純な画面更新(リロード)は

Command + r

でできます。

DjangoでCSSを書き換えたときのリロードに

Djangoでwebアプリの開発をしていて、CSSを読み込ませる際に、普通にリロードしてもCSSが反映されないことがあります。

そのような場合は前回のキャッシュが残っている場合がありますので、

Command + Shift + r

でキャッシュを無視して更新しましょう。

参考文献


Python Django 超入門, 掌田 津耶乃, 2018, 秀和システム

Warning: Trying to access array offset on value of type bool in /home/r1406503/public_html/keito.luxe/wp-content/themes/xeory_base/lib/functions/bzb-functions.php on line 299

Warning: Trying to access array offset on value of type bool in /home/r1406503/public_html/keito.luxe/wp-content/themes/xeory_base/lib/functions/bzb-functions.php on line 301
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