AIやブロックチェーンといった新しい技術は、公認会計士という会計専門職の驚異になるのではないか、という不安の声が聞かれます。
「AIで会計士はいらなくなる!」「ブロックチェーンで監査は不要になる!」という主張の殆どは、会計士や監査という仕事を十分に理解していないことから生じる誤解です。
【参考記事】
「AIで会計士の仕事(監査)はなくなるのか」に対するひとつの数理的整理
「ブロックチェーンで監査はなくなる」という誤解について
しかしながら、会計士や監査をよく知る立場であっても、拭い去れない不安が2つあります。本記事ではその懸念について説明します。
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『簿記・会計の公理化に挑んだ天才たち』では会計の公理を提示した偉人たちを紹介しています。
このような研究がありながら、現代においては会計理論を公理的に扱うという大きな潮流はありません。
本記事ではなぜ、会計の公理に関する研究が普及していないのか考えます。
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データを開示することなく種々の計算を可能にする技術を「秘密計算」といいます。
秘密計算は既にたくさんのユースケースが提案されています。本記事では会計・監査業務における情報共有や不正予測の観点から、秘密計算の活用例について考えます。
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この記事では、複式簿記におけるT字勘定に関する代数構造を紹介します。
ご存じの通り、複式簿記におけるT勘定図(Tフォーム)は、仕訳による勘定科目の増減と期末の勘定残高を表します。
このTフォームの集合は群としての性質をもち、それをパチョーリ群といいます。
本記事は、パチョーリ群についての(おそらく日本で初めての)解説記事です。
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この記事では抽象代数のテキストに現れる「well-defined」という用語の意味や雰囲気について述べます。
well-definedとは「ある(勝手な)定義が、他の(よくある)定義と不整合を起こさないこと」というような意味合いですが、初学者にはその雰囲気が掴みづらいので、ここにメモしておきます。
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『Algebraic Models for Accounting Sysytems』は会計システムを抽象代数の言葉で表現し、その性質を探っています。
複式簿記の代数によって表す分野を私は「簿記代数」と呼んでいます。
「簿記代数」は一体何の役に立つのでしょうか?
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企業が経営者や従業員などに対して、自社の株式や新株予約権(ストック・オプション)を付与することがあります。企業は経営者等に「もっと頑張ってほしい」と考えこのような取引を行います。
このとき、付与した株式や新株予約権は報酬としての性格をもち、企業はそれに見合う費用を認識します。あたかも彼らに給料を支払ったかのような会計処理を行うわけです。
このような「株式報酬」の会計処理について、他の会計処理との整合性の観点から、ひとつの疑問点を提示します。
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この記事では同値関係の定義を述べます。
同値関係は、2つの異なる対象の間の「関係」を与えることで、その関係の意味で「同じである」ことを主張するのに使われます。
同値関係は複式簿記において、勘定科目の集約を表すときに用いられます。
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この記事では順序対の定義について解説します。
順序対は、直感的には数や変数の「ペア」のことです。 ただし、ペアを作る1つ目の要素と2つ目の要素の順番に意味があります。
順序対は複式簿記における借方貸方を表現するのに使えます。
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この記事では、固有値、固有ベクトル、固有空間の定義を与え、異なる固有値に対する固有ベクトルが一次独立であることを示しています。
固有ベクトルは複式簿記の行列表現と関係しているので、そのことについても簡単に解説します。
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