会計

書評『Algebraic Models for Accounting Systems』複式簿記と会計システムの代数構造を解明する

Algebraic Models for Accounting Systems

この記事は,複式簿記と会計システムの構造を代数的に解明する研究書『Algebraic Models for Accounting Systems』の書評です。

複式簿記の美しさや規則性の背後には,代数的な構造が見いだせます。本書はそんな複式簿記にもとづく会計システムの諸性質を証明によって明らかにするチャレンジングなテキストです。

この記事ではテキストの概要を述べたあと,章ごとに内容をまとめます。



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準同型写像【簿記数学の基礎知識】

この記事では代数学における重要概念,準同型写像(以下,準同型)について,直感的な説明と定義を与えます。

複式簿記の数学的研究において, 準同型がどのように登場するかも解説します。

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簿記代数と会計学の着眼点の違い

この記事では,簿記代数と会計学の着眼点の相違について説明します。

簿記代数は会計学の広範な研究対象の中で,会計報告の様式(報告書)がどういった構造を持っているのかを明らかにしようとするものです。

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簿記代数を理解してもらうための説明

簿記代数を理解してもらいたい気持ち

簿記代数という研究分野について聞かれることが増えました。

「これは布教のチャンス!」と思い,群の構造やベクトルの話をするのですが,だいたいポカンとされます。

【君の知らない複式簿記3】複式簿記の代数的構造「群」

【君の知らない複式簿記4】簿記代数の教科書『Algebraic Models For Accounting Systems』とバランスベクトル

私の説明が下手だというのもありますが,そもそも多くの人は群とかベクトルとか言われてもピンとこないと思われます。

もっと身近な例を挙げイメージを膨らませられる説明をすれば,もう少し興味を持ってもらえる気がしています。

たとえば,複式簿記はルービックキューブに似ている,なんて話はどうでしょうか。

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トップティアのジャーナルぜんぶ読む

トップティアのジャーナルを全部読む覚悟を持ちます。

最新の世界最高水準の研究成果を知ることは,自分の研究の品質を上げるのに役立ちます。

世界最高水準の問題意識,世界最高水準の先行研究レビュー,世界最高水準の手法,世界最高水準のモデル,世界最高水準の成果。

これらに数多く触れることで,自分の研究の足りない部分を浮き彫りにし,自分の論文をより良いものにしてくれます。また,トップティアジャーナルに採択されることを目標にするなら,どういう論文が採択されているかを研究するのも重要です。

トップティアのジャーナルを全部読もうと思ったら,自分の研究テーマとは必ずしも関連しているわけではない論文も数多く出会うでしょう。むしろそうした研究が大半です。しかし,世界最高水準の研究を知ることで,その分野の研究で何が注目され,評価されているかがわかります。

関連の強いものはじっくりと,関連の弱いものはあっさりと,メリハリをつけて読んでいきます。

会計学のトップジャーナル

「やらんかいマネジメント」が管理会計を台無しにする

この記事では,日本企業に見られる「やらんかいマネジメント」という好ましくないマネジメント方法に関して説明します。

管理可能性原則という管理会計の基本的な前提について触れたあと,やらんかいマネジメントの定義とその危険性について述べます。

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市場の効率性と会計情報

市場を基礎とする会計研究はMarket-Based Accounting Reaserch(MBAR)と呼ばれ,現在の会計研究のメインストリームになっています。

この記事では,市場の効率性と会計情報の関連について説明します。

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