この記事では,研究アイデアを公開することの是非について考えます。
2021年 6月 の投稿一覧
簿記代数と会計学の着眼点の違い
この記事では,簿記代数と会計学の着眼点の相違について説明します。
簿記代数は会計学の広範な研究対象の中で,会計報告の様式(報告書)がどういった構造を持っているのかを明らかにしようとするものです。
複式簿記という言葉を初めて使った人物はルカ・パチョーリではなかった
複式簿記という言葉を初めて使った人物は「会計の父」ルカ・パチョーリではありませんでした。
複式簿記という言葉を初めて使った人物,その名はベネデット・コトルリ。パチョーリと同時期のイタリアに生きた商人です。
簿記代数を理解してもらうための説明
簿記代数を理解してもらいたい気持ち
簿記代数という研究分野について聞かれることが増えました。
「これは布教のチャンス!」と思い,群の構造やベクトルの話をするのですが,だいたいポカンとされます。
【君の知らない複式簿記4】簿記代数の教科書『Algebraic Models For Accounting Systems』とバランスベクトル
私の説明が下手だというのもありますが,そもそも多くの人は群とかベクトルとか言われてもピンとこないと思われます。
もっと身近な例を挙げイメージを膨らませられる説明をすれば,もう少し興味を持ってもらえる気がしています。
たとえば,複式簿記はルービックキューブに似ている,なんて話はどうでしょうか。
独りでもやるけど,どうせならみんなで,という考え方について
私の思考のなかで,以下のような考え方をすることがしばしばあります。
〇〇に興味がある,探求したい。独りでも探求するけど,どうせならみんなでやりたい。その方が楽しいし,自分だけでは得られない発見があるだろう。
この考え方に基づいて,これまでいろいろな取り組みをしてきました。
IT×会計コミュニティPyCPAが発足した当初のもくもく会は,Pythonの勉強を誰かと一緒にしたいという気持ちがありました。
簿記代数のテキストを読むというのも,この分野に興味を持ってくれる人と一緒に進めました。
最近では,会計学のトップジャーナルを読むという取り組みを始めています。
プログラミングにせよ,簿記代数にせよ,論文調査にせよ,たとえ仲間が集まらなくても独りでやっていただろうと思います。
しかし,同じ探究心をもつ仲間は必ずいて,きっとその人も一緒に探求してくれるだろうという,確信めいたものがありました。
実際,これらの取り組みには同じ興味を持つ仲間が参加してくださり,私なんかよりよっぽど能力もあって,人格も備えた方と,たくさんお近づきになれました。
また,どの取り組みもそれなりの規模と継続性を備えるようになり,私という一個人の興味関心を超えたものになっています。
「どうせならみんなでやりたい。その方が楽しいし,自分だけでは得られない発見がある。」という期待は,いまのところ例外なく叶っています。
本当に素敵な仲間に恵まれたものだと思います。
こうした仲間になにか貢献できることはないかと常々考えているのですが,結局同じ興味関心に集まった者同士,その興味の対象に探究心を燃やすのが一番の貢献なのかもしれないと思っています。
これからもいろいろなことに興味を持ち,一緒に探求してくれる仲間と出会えるのだと思うと,楽しみでなりません。
トップティアのジャーナルぜんぶ読む
トップティアのジャーナルを全部読む覚悟を持ちます。
最新の世界最高水準の研究成果を知ることは,自分の研究の品質を上げるのに役立ちます。
世界最高水準の問題意識,世界最高水準の先行研究レビュー,世界最高水準の手法,世界最高水準のモデル,世界最高水準の成果。
これらに数多く触れることで,自分の研究の足りない部分を浮き彫りにし,自分の論文をより良いものにしてくれます。また,トップティアジャーナルに採択されることを目標にするなら,どういう論文が採択されているかを研究するのも重要です。
トップティアのジャーナルを全部読もうと思ったら,自分の研究テーマとは必ずしも関連しているわけではない論文も数多く出会うでしょう。むしろそうした研究が大半です。しかし,世界最高水準の研究を知ることで,その分野の研究で何が注目され,評価されているかがわかります。
関連の強いものはじっくりと,関連の弱いものはあっさりと,メリハリをつけて読んでいきます。
「Connected Papers」で文献調査を楽しく効率的に
研究や勉強を進めるにあたって、すでにある研究を理解することは重要です。
この記事では,先行研究を効率的に,そして楽しく行うためのサービス「Connected Papers」を紹介します。
課題ドリブンで学ぶ
この記事は,勉強・研究をする際に「課題ドリブン」であることが重要であることの理由と,課題の見つけ方についてのノートです。
PaperpileとAlfredで論文検索を快適に
PaperpileとAlfredで論文の管理と検索が爆速になりました。参考にしたWeb記事をまとめます。
仕事の繁忙期に社会人学生ができること
社会人学生は仕事をしながら勉強や研究を進めることが求められます。しかし仕事をしていると,どうしても忙しい時期が来て,勉強が手に付かないこともあります。
そんな繁忙期のなかで学業を継続するために,社会人学生はどんなことができるでしょうか。
Warning: Trying to access array offset on value of type bool in /home/r1406503/public_html/keito.luxe/wp-content/themes/xeory_base/lib/functions/bzb-functions.php on line 301
class="col-md-4" role="complementary" itemscope="itemscope" itemtype="http://schema.org/WPSideBar">
最近のコメント