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書評


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『AI時代に複式簿記は終焉するか』を読む

『AI時代に複式簿記は終焉するか』という研究書を見つけました。

この記事ではそのテキストの内容を,目次を眺めながら整理します。

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財務会計と管理会計の相違点・共通点

財務会計と管理会計は会計の「二大巨頭」とも言える分野です。

どちらも会計の基本的な性質は共有していますが、一方でその意義・目的に起因する差異も存在します。

本記事では財務会計と管理会計の共通点と相違点についてまとめます。

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数理モデルとは抽象化である

『具体と抽象』という本は、さまざまな視点から抽象思考のメリットを紹介し、ものごとを抽象的に考える方法論を解説しています。

この記事ではそんな抽象思考の一例として、数理モデルによる分析を取り上げます。


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『具体と抽象―世界が変わって見える知性のしくみ』を読む

何についての書籍か:抽象化の方法論と、具体人間との意思疎通

細谷功『具体と抽象』は、ものごとを抽象に考えることの重要性を説いた書籍です。

私たちは「具体的なものはわかりやすい」「抽象的なものはわかりにくい」と印象を抱きがちです。

しかしものごとを抽象的にとらえると、一般的な性質に着目できるため、私たちの理解を助ける場合があります。

本書はものごとを抽象的に考え、思考力・発想力・理解力を向上させたいという読者に向けた本です。

また、具体的なレベルでしかものごとを捉えられない人とのコミュニケーションの齟齬に悩む人も、想定読者に上げられています。

なぜ手に取ったのか:抽象化による課題解決を目指すため

具体と抽象の行き来は、課題解決に役立つと考えています。

ユニクロの柳井社長は、具体と抽象の行き来が上手かったそうです。

「赤のフリース売れません!」という販売部門からの報告会の出来事です。

会議の参加者は「白は売れ行きは?」「トレンドカラーは茶だよ」という、色に着目した議論を進めようとしたそうです。

そんな中柳井社長は「フリース全体は?そもそも衣類支出の動向は?」と、より広い視野での質問を投げかけ、この問題を抽象化して考えようとしました。

このように、具体的な課題をさらに高い次元で考察することに、柳井社長は長けていたのだそうです。

ここに抽象化(もしくはカテゴリーの上位化)を伴っています。

このような抽象化による課題解決のアプローチを学ぶため、この本が役に立つと考えました。

何を学んだか

具体的には異なるものを、まとめて同じものとして扱う。これが抽象化の例です。

ものごとを抽象的に捉えると、異なるものを統一して見ることができるようになり、思考の幅が広がります。

また、共通する性質に対して考察することで、広く応用しやすい結論を得られます。

これは数学を学ぶことにも似ています。

数学は数や論理を使って議論を繰り広げます。しかし、具体的に何を扱っているかは問題とせず、例えばりんごひとつもみかんひとつも「1」という数で表しますし、コーヒーカップもドーナツも穴が1つという意味で「同じ」とみなしたりします(これはトポロジーという数学の考え方です)。

具体的なものではなく、抽象的なレベルで議論を展開しておくことで、あらゆる場面に応用できる一般性のある結論が得られます。

これが抽象化のメリットです。

何に応用できそうか、関連するものはなにか:会計における勘定科目

抽象と具体は「1:N」の関係で表現できると『具体と抽象』には書いてあります。

これは会計システムにおいて、勘定科目が階層構造を作っていることと似ています。

流動資産という抽象的な1つの勘定科目に対して、現金・預金・売掛金といった具体的な複数の勘定科目が対応しています。

また、流動資産・固定資産といった勘定科目は、さらにまとまりをつくり、資産というより抽象的な勘定科目を作ります。

このように、勘定科目の階層構造は、本書に書かれた具体と抽象のパターンそのものといえます。

参考文献:『勘定科目統一の実務

まとめ

細谷功『具体と抽象』は、ものごとを抽象的に考えることの重要性を学べる本です。

抽象的に考えることで、理解を助け、発想を豊かにし、一般的な性質を見極められます。

より広い視野でものごとを考えたいという方に、おすすめしたい一冊です。

【君の知らない複式簿記 補遺】シェアーによる借方・貸方の説明と矢印簿記

100年前の会計研究者シェアーは、複式簿記の貸方借方について、「貸方は出発点、借方は到達点」であると説明しました。

実はこの表現、このブログでも取り上げた、矢印簿記の説明ととても良く似ています。

本記事では複式簿記の始点・終点としての貸方借方、そして矢印簿記との関係性について解説します。

この記事で考察するシェアーの主張は、下記の書籍 上野(2019)から引用しています。

シェアーの借方・貸方の説明

上野(2019)第1章は、19世紀の会計学者シェアーの学説から始まります。シェアーは簿記の教育者であり、簿記の構造の研究者でした。

シェアーは簿記を「資本循環の歴史記述」と位置づけました。ここで資本とは事業開始当初の純財産と、企業活動によってもたらされたその増減を指します。

資本を構成する積極財産(資産)と消極財産(負債)は、交換や変形によってさまざまに変化(転化)し循環します。複式簿記はその循環というある種の「運動」の様子を記録する機構です。

シェアーは複式簿記の基本概念である貸方借方を以下のように説明しています。

個々のすべての転化過程は,ある形態の財が他の形態の財に変化することであって,出発点と終着点等を有する運動である。すべてこれらの運動の出発点は,ある勘定の貸方であり,目標および終着点は,他の勘定の借方である

なかなか難しい表現ですが、ごく簡単に言えば「企業の活動を複式簿記で表すとき、貸方は出発点、借方は終着点を意味する」といったところでしょうか。

この「貸方は出発点、借方は終着点」という表現は、矢印簿記につながっていきます。

 

矢印簿記の復習

矢印簿記は、ある仕訳を矢印で表現する、複式簿記の一形態です。矢印簿記では、貸方科目に対応する頂点から、借方科目に対応する頂点に向けた矢印として、仕訳を表現します。仕訳の有向グラフによる表現、とも言い換えられます。

例えば「固定資産1000を現金で購入した」という取引を考えてみます。この取引を仕訳で表現すると

\[\begin{array}
\mbox{(借)}&\mbox{固定資産}&1000&/\mbox{(貸)}&\mbox{現金}&1000\\
\end{array}\]
のようになります。これを「貸方科目から借方科目への矢印」として表してみると、以下のような図が描けます。

仕訳の有向グラフ

○で囲われた勘定科目の位置関係は気にしません。「現金」勘定と「固定資産」勘定の2つの○が左右逆でも、「現金」から「固定資産」に向けて矢印が惹かれていれば問題ありません。あくまで仕訳を「貸方科目から借方科目への矢印」で表すことが重要です。

シェアーの貸方借方の説明と矢印簿記の整合性

シェアーの主張は「出発点は貸方、終着点は借方である」という内容でした。これはまさに矢印簿記のルール「貸方科目から借方科目への矢印」と完全に整合しています。

貸方科目を出発点(始点)、借方科目を終着点(終点)とすると、その間を結ぶ矢印が引けます。シェアーの説明はまさに、複式簿記のビジュアル的に表現したものと言えるでしょう。

シェアーが矢印簿記や有向グラフをイメージしていたかは、定かではありません。少なくとも上野(2019)では矢印簿記に関する言及は見られません。

また、出発点・終着点という言葉は、必ずしも仕訳の貸借科目のことを指しているわけでもありません。むしろシェアーは財産勘定と資本勘定に関する貸借という、より大局的な構造の話を強調したかったと思われます。

しかし、シェアーの著書で述べられた「貸方始点、借方終点」という表現はまさに、現代において注目される矢印簿記の基本ルールそのものなのです。

シェアーの著書は1922年発刊、実に100年前の本です。その時代から変わらず認識される「仕訳の向き」に関する考え方は、複式簿記の本質の一つなのかもしれません。

参考文献

本記事では以下の書籍の第1章「シェアーの物的二勘定学説」を参考にしました。こちらの書籍は、600余年の歴史をもつ複式簿記の理論学説の中から、歴史的に特に重要なものを解説しています。いわゆる学術書ですが、興味がある方はきっと楽しめるでしょう。

 

矢印簿記については、こちらの記事に詳しく解説していますので、ご覧ください。
【君の知らない複式簿記6】矢印簿記で仕訳をビジュアライズ


その他の【君の知らない複式簿記】シリーズはこちらからどうぞ

採用候補者に選ばれる会社になるための魅力づけについて(事業編)

書籍『まちがえない採用』は、現代の潮流を踏まえた実践的な採用戦略の解説書です。

本書の中で、受けてみたい会社として名前は上がるけれど、最後の1社に選ばれないのであれば、魅力付けが足りない可能性があると述べられています。

企業側が候補者を選ぶという視点で採用を考えるのではなく、候補者から選ばれる会社を目指そうという点に、私はハッとしました。

まちがえない採用』では、会社の魅力を考える際の視点を4つ提示しています。

  • 事業(社員のほこり)
  • 仕事(社員のやりがい)
  • 風土(人、仲間→社員の成長)
  • 待遇(社員の心の安定)

今回は事業について、どんなアピールができるのか、具体例を考えてみたいと思います。

本記事の内容は以下の書籍を参考にしています。


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プロマネの「いろは」はPMBOKに学べ:プロジェクトマネジメント知識体系の活用例

エンジニアやコンサルタントの業務はプロジェクト単位で管理されます。

プロジェクトを成功に導くための管理手法は「プロジェクト・マネジメント」(プロマネ)と呼ばれ、十分な経験を持った専門職がその職務を担います。

本記事ではプロマネ業務における膨大な蓄積を体系的に整理した「PMBOK(ピンボック:プロジェクトマネジメント知識体系)」を紹介します。

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確率制御のテキスト|停止時刻までの最適化問題についてのメモ

こんにちは、毛糸です。

最近、確率制御の勉強をしています。

確率制御とは、確率的に変動する状態に依存して値が決まる目的関数を最小化するように、目的関数や状態に働きかけるような制御変数を決める問題のことです。

たとえば製造業において、製品の価格(状態変数)が自社の供給量(制御変数)によって決まる場合に、コストを最小化するにはどのように供給量をコントロールすべきか、というような問題を扱うことが出来ます。

私はこの確率制御の理論を、会計学に応用できないか試行中です。

確率制御は確率論の応用的トピックですが、日本語の本もいくつか出ています。

確率制御の基礎と応用 (ファイナンス・ライブラリー)』は経済学やファイナンスへの応用を見据えながら、確率制御の基本的事項と応用的内容を解説した本です。

確率微分方程式とその応用』は確率論の基礎知識をコンパクトに解説しつつ、確率制御や工学・ファイナンスへの応用にも章を割いて説明している良書です。

確率論ハンドブック』は確率解析の祖、伊藤清氏が生前構想したという現代確率論の総合解説書であり、確率論の基礎と応用について、その内容と参考書が多数載っています。

私も確率制御の勉強をするに当たり、『確率論ハンドブック』の該当の章を読み込みました。

確率論ハンドブック』の確率制御の章は有限区間の場合しか扱っていませんが、ファイナンスや経済学の文脈においては、期間が無限のものや、停止時刻までの区間を考える必要があります。

そういった応用的な確率制御の理論については、『確率論ハンドブック』のなかのリファレンスで、以下の書籍を参照せよと書いてありました。

Controlled Markov Processes and Viscosity Solutions』はまず、確率的でない決定論的な最適制御理論からはじめ、粘性解(Viscosity solution)と呼ばれる広い意味での「解」について解説したあと、確率制御の解説に移ります。

確率制御についての専門書だけあって、『確率論ハンドブック』でさらっと述べられた内容はすべて厳密な形で説明してありますし、無限期間の問題や停止時刻までの最適化問題についても扱っています。

確率制御の深い理解を得たいときに手に取る本としては、とても良い選択だったと思います。

『会計情報と資本市場』のレビュー

こんにちは、毛糸です。

本記事では『会計情報と資本市場』の6つの主要な結論をまとめます。

本記事の内容は2019年の日本経済会計学会における『会計情報と資本市場』著者浅野先生の講演内容を参考にしています。

経営者の裁量と企業価値

経営者は、会計基準の枠内、もしくは自身の業務執行の範囲内で、一定の裁量(操作可能性)を有しています。


会計処理における裁量余地は、情報提供や効率的契約を通じて利益の質と企業価値を向上させる一方、経営者は機会主義に陥り企業価値を低下させるおそれがあります。

経営者が企業に有利なように会計情報や投資活動を「操作」することで、企業価値を高められる可能性がある一方で、好きかってやってしまう可能性も生じるということです。

減損損失の認識は、機会主義的処理として、企業価値評価のノイズになっている可能性があり、それを防ぐためにのれん償却が正当化されるといいます。

原則主義と細則主義

会計基準に原則のみを定め、詳細は個々の企業の状況によって判断するという考え方を、原則主義といいます。

他方、会計基準に個別具体的な会計処理を細かに規定しておくやり方は、細則主義といいます。

会計基準における原則主義と細則主義の二者択一ではなく、両者を会計基準の精神に照らしながら両立させていくことが現実的です。

マネジメント・アプローチの欠点

マネジメント・アプローチは時系列比較の欠如や所在地別セグメントの非開示など負の側面があり、有用性低下や租税回避につながっているとされます。

エージェンシーコスト削減のため、これら問題に対処する必要があります。

業績予想の柔軟化と規制

経営者は企業の内部の情報を誰よりも知る者であり、経営者による業績予想は、投資家の将来予測に大きな影響を及ぼします。

業績予想は証券取引所のルールに乗っ取り適時に行われるものですが、これをより柔軟にしようという動きがあります。

しかし、業績予想の開示柔軟化により、返ってその有用性が低下するおそれがあります。

業績予想それ自体は、投資意思決定に極めて有用なので、有用性を害しないようなガイドラインが必要です。

東日本大震災後の業績予想

東日本大震災の直後、企業にたいする業績予想の開示が時限的に緩和されました。

これにより、業績予想を非開示とする会社が多数発生しました。

この行動を分析したところ、業績予想は不確実性を低下させ、投資環境を改善する効果を持つことがわかりました。

経営者の私的選択と裁量余地

経営者の私的選択が外部から検証可能であれば機会主義を減らせますが、判別は困難です。

したがって、細則により裁量余地を減らすことが効果的です。

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